東京の朝がもっとたのしくなるといいのにネ…。

土曜の朝に日比谷まで来る。
ミッドタウン日比谷の隣にあった東宝ツインタワービルは解体されて更地になった。流麗なデザインのビルが建て直されて四角い箱になっちゃうみたい。
なんだかすごくもったいない。
その向かい側の飲食ビルに、昔うどん屋があったんだ…、ってふと思い出す。
讃岐うどんがまだ東京で珍しかった20年ほど前のこと。
「さか田」って名前の店でここが結構うまかった。
サカキのさかにタナカの田。それで「さか田」って思えてまるでボクらの店みたいだね…、って言って2人で気に入りよく来てた。一度近所に場所替えし今はもうない。
店はなくとも場所は残る。場所が残れば当時のコトを思い浮かべる手がかりになる。
お店の名前を思い出せば、ぶっかけうどんやかやくうどんがおいしかったことまで次々思い出す。思い出ってかけがえないもの。
そういえば茶運び人形みたいにコトコト歩く、気のきくおじさんが料理運びを担当してて、ある日銀座を歩いていたらタナカくんが「からくりおじさんだよ」って指差す先におじさんがいた。へんてこりんなあだ名をつけるのが大好きだった彼のコトも思い出す。

ミッドタウンの一階のブヴェットが今日の目的。
コロナ前には毎日朝からやっていた。エスプレッソよろしくスティームを通して仕上げるふっくら玉子がおいしくて、たまに来ていた。
ところがコロナで一時休業。7月から再開するも時短営業で朝は週末だけになっちゃった。
夜の街がダメなんだから時短は夜にするのが理にかなっているはずなんだけど、朝の営業を自粛しちゃうという不思議。週末だからということもあるのかなぁ…、今朝はにぎやか。ほぼ満席。カフェオレとクロワッサンで朝にする。
それにしても気持ちいい店。入り口に自転車が置かれているというのがどこかパリの街角っぽく、お店の中もいい意味で日本離れしていてたのしい。働いているスタッフは全員女性で、パンツに白いブラウスと姿凛々しくかっこいい。

ハンドルのないボウルでやってくるカフェオレ。
手にすると中のカフェオレの温度が手のひらごしに伝わってくる。
あぁ、あったかいとステキな先味。
喉よりも、舌よりもさらに唇よりも、手のひらが味わうカフェオレ。
ステキだなぁ…、ってニッコリ思う。
さっぱりとした味のコーヒー。
ミルクの甘みや香りに風味が際立ちお腹があったまる。
クロワッサンはふたつでひと組、一人前。たっぷりのバターとジャムがついてくる。フランスの典型的なる朝の景色で、こうしてみると日本の「おむすびに汁」という組み合わせに似ているようなぁ…、って思ったりもする。日々、過食のボクにはこれで十分なのかもしれない(笑)。

それにしてもクロワッサンのおいしいこと。大きさに比べて軽い。軽い理由は中にたっぷり空洞が開いているから。その空洞の理由はバターをたっぷり練り込み仕上がった生地。焼けるとバターが溶けて染み出して、表面バリッと乾いて仕上げ溶けたバターの跡が空洞。
噛むとバリッと皮が歯切れて、カサッと砕けた生地が散らかってそれをしっとり、ふっくらとした内側の生地が受け止めとろける。これぞクロワッサンって味わい、食感、香り。ちょっとちぎってカフェオレにつけ、ミルクの泡をのっけて食べるとしっとりとろける。バターは濃厚、フランボワーズのジャムと一緒にたっぷりのっけて食べると朝からケーキを食べてるような気持ちになったりさえする。よき土曜日のよき朝の今日。のんびりす。

 

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