本日開業、グランスタマルノウチにてJR的を知る

東京駅の丸の内側で今日オープンの商業施設。グランスタという名前で駅ナカ、駅マエに次々整備された施設のほぼ最終段階。「グランスタ丸の内」という名前で、JRの東京駅地下改札口と東京メトロ丸ノ内線の改札口をつなぐ通路に面してできた。「食」がテーマというのでやって来てみる。
今日に限って10開業。レセプションのイベントが近所の熱いところでやっててそれを嫌ったおじさんたちが店の向かい側にあるカフェに群がりその界隈だけスーツ姿のおじさんたちで異様な光景。取引先へのご挨拶。あるいは業界視察というのが目的なんでしょうけど、こういう施設になんで男だけで来るんだろう…、女性狙いの施設と広報資料にも書いてあるのにおっさん来たって可否の判断ができるでもあるまいに…。

まぁ、おっさんたちの容姿、振る舞いをみていると女性スタッフに「一緒に行くか」と声をかけても付いて来てはくれないだろう感じが濃厚。
しょうがないかと、ちと笑う。

テナントはなかなかに面白い。
パンの名店の話題のパンを集めて売ってる「パンのセレクトショップ」のような店であったり、マンゴーツリーが運営しているパッタイの専門店とか、いかにも女子受けする店多数。
カジュアルなカフェ風韓国料理の店とか、国産素材にこだわったカフェ。どこもがテイクアウトに力を入れてて、それ以外にも物販店が軒を並べる。和カフェ的なる店のカウンターにおじさんスズナリ。おそらく実際に営業がはじまったらこんな光景に出会うことはまずないだろうから希少ショットに胸が高まる(笑)。どこのお店も関係者、プレスの対応に忙しそうで試食するのはあきらめ帰る。おちついたらばまた来ましょ。

で、朝ご飯を「5 Crossties Coffee」にて。
セルフサービスのカフェでちょっと変わった構造。
厨房はひとつで店の一部は改札口中。一部は改札口の外から利用できるという店で、駅ナカ、駅ソトともに通路に面した細長い敷地を上手にいかしてる。
コーヒーには色々とこだわりがあるようで、でも氷で割って冷たくすればそんなこだわりよりも、飲みやすさとか冷たさだとかの方が気になる。
スッキリとした苦味と渋み。軽い酸味となにより冷たくしても豊かな香りが、まぁ、悪くないんだろう…、と思ったりする。

トーストにベーコン、スクランブルエッグにヨーグルトが付いたフルセット。
まずセットのアイスコーヒーがトレーにのせられ、残りはできたらお持ちします…、かと思ったらそのまま立って待ってという。
2分ほどでしたか…。
待つのが苦にはならない程度の時間でできた今日の朝食。トーストはさすがに浅焼き。焼くというよりあったまった感じでできててちょっとさみしい。ただバターがたっぷり塗られてツヤツヤしているところはグッド。代わりにスクランブルエッグがパラパラでした。2分という時間で一生懸命料理にしようとするとこういう感じになるんだろうなぁ…、まぁ、しょうがない。

トーストの上にベーコンとスクランブルエッグをのっけて二つ折りにしてサンドイッチをよそおい味わう。
とにかくケチャップという調味料のすばらしきコト。
パラパラになってしまった卵もどこかなめらかでおいしく感じる。
オモシロイ。

それにしてもこの店に限らず、東京駅の駅ナカ施設、あるいは周辺にある施設の見事な顧客設定。ゆるぎなく、狙いすました先は「ちょっと感度の高い女性の気持ち」で、例外があるとすれば駅弁コーナーだけでしょう。
さまざまな人が集まる。だからさまざまな人に向けた多様なコンセプトを揃えたくなる。
しかも驚くほどに多くの人が集まって来る。だから「東京駅のニッチ」は大きい。大きいけれどニッチにいちいち対応してると総体としてのイメージがハッキリしないで揺らぐのでしょう。ニッチの集大成である百貨店と駅ナカ施設の違うところがココにあって、大きな市場を細分化してそれらひとつひとつがナンバー1になるような仕掛けを施す。今日できたばかりのグランスタ丸の内をみてもそういう意思がハッキリ伝わってきて、すがすがしくすらある。商売上手…、なのでしょう。

 

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