朝の Rendez-vous

スターバックスで軽く朝。
ハムとマリボーチーズのフィローネが無性に食べたくなった今日。お店にきたらなんとそれが残り一本。ガシッとつかんでレジのスタッフに手渡した。
お供を何にしようかと、しばし思案。
ソイラテだなぁ…、と思って「アイストールソイラテ」という。
続けて「シロップは何がありますか?」って聞く。ヘーゼルナッツシロップが戻ってきてるかどうか気になり、あったらそれでカスタマイズしようと思った。
バニラやアーモンドトフィーはあるもヘーゼルナッツはなくってがっかり。ところがお店の人が言う。「チャイシロップならありますよ」って。
そうか、チャイラテがあるんだもんな…、チャイシロップがあって当然。オモシロイからそれを追加してもらい、ついでにエスプレッソをワンショットだけ追加した。ソイカードをもらってそれと交換にもらったトレー。ほとんどファストフードが宣伝の入った紙をおくけれどスタバはそんな無粋をしない。トレー自体もナチュラルな見た目、風合い。いい感じ。

チャイシロップを入れたソイラテ。風合い的にはクリスマスシーズンのジンジャーブレッドラテのような濃厚な味。シナモンとジンジャースパイスがチャイの風味の骨格なしてるものだから、当然かなぁ…、と思いもするけど新たな発見。オモシロイ。
ハムとマリボーチーズのフィローネはやはり名作。さっくりとしたロールブレッド。表面若干固めでけれど芯に向かってやわらかになり、自然な口溶け。チーズがとろけてパンの記事のとろけを一層濃厚にして、ハムが散らかる感じがおいしい。さぁ、移動。

打ち合わせのため帝国ホテル。一階ロビーフロアにあるランデブーラウンジに来る。なんとロマンティックな名前でしょう。

かつて外来語の中でトップクラスのお洒落なイメージを持っていたのがフランス語。
ファッションというとどこか下世話で大衆的に感じるところを「モード」と換える。プレタポルテがオートクチュールに格上げされる。そういうprêt-à-porterもフランス語。お洒落はフランスの専売特許だったのでしょう。
ただのデートもrendez-vousと言いかえれば逢い引きめいた大人の逢瀬に聞こえるステキ。そういえば宇宙船と宇宙ステーションがドッキングすることを昔はランデブーと呼んでいた。ドッキングの中にはガシャン!って金属的な音が聞こえる。ランデブーにはフワフワとした空中浮遊のち接合…、って色気を感じる。
かつて日本語には色気を帯びた表現がたくさんあった。ところが今の若い人たちが好んで使う言葉は雑で色っぽさのかけらさえ無い。なんだか日本はアップデートするたびにダウングレードしていくようで寂しくなっちゃう。

それにしてもこのラウンジの象徴的なタイル壁。はるか向こうの一点に、全てのタイルが飲み込まれていくかごとき、ドラマティックな造形でこれほど見事な効果線にそうそう出会えるものじゃない…、ってしみじみ思う。お茶を飲む。

コーヒーをたのむとまずカップ、ソーサー、砂糖にミルクのピッチャーがくる。シュガーポットならテーブルの上はもっと優雅に整うところ。中にはグラニュー糖にブラウンシュガー。カロリーオフの甘味料が2種類と多彩を守るためにはこういう提供方法になっちゃうのでしょう。多様を守るということの大変しみじみ感じてしまう。
ポットに入ったコーヒーをうやうやしくも優雅に注ぐ。そのサービスにおかわり自由を考えるならなんと見事なコストパフォーマンス。安物ではない。なのになんと安いんだろう…、とそれが正しいコストパフォーマンスなる言葉の使い方だよな…、ってしみじみ思う。仕事です。

 

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