朝の肉吸い、玉子焼き。昼は大黒のかやくご飯

朝、目が覚めるとお腹グーグー。夜中までお酒を飲んでいたからでしょう…、明け方くらいにはお腹の中がすっからかんでなにかお腹に入れてやらないと苦しいほど。
こういう朝のお腹のために、大阪という街には「肉吸い」がある。
その肉吸いをどこで食べようかと思案して、そうだ「芦池更科」にしようと御堂筋線の心斎橋の駅から歩く。
アーケード街から脇に入ったとおりに面して、古色蒼然。昭和風情のお店が見える。かなり昔に何度か来たことがある店。中に入ると昔とかわらぬ景色にニッコリ。サービスしているおばちゃんは腰が曲がって足も悪くされたよう。厨房の中のおじぃちゃんは矍鑠としてホッとする。朝8時からの営業で、昼前後からはニギヤカになる。でもさすがに朝は静かでお店を独り占め。

目当ての肉吸い。
おむすびに玉子焼きをたのんで朝のひと揃え。
注文するとジュージュージャージャー、卵が焼ける音がしておいしい出汁の匂いもしてくる。
おまたせしましたとやってくる、料理のひとつひとつがやさしい感じでまたニッコリ。
うどんの出汁でネギと一緒に炊いた牛肉。

肉うどんの麺抜きですから、お江戸的には「肉抜き」というコトになるのでしょう。それを「肉の吸い物」で肉吸いと呼ぶ。奥に違いを思いつつ、ズズッと一口汁すする。肉の脂の風味と出汁のしっかりとした旨味に甘み。かつおの出汁の酸味に肉の酸味が混じって後口スッキリ。お腹に向かって一筋熱い道が通って体が一気に動き出す。

塩だけ使って味を整え作った玉子焼き。ふっくら、しっとり。焦げた玉子の香りがおいしい。醤油をちょっと垂らして食べると、不思議なほどに玉子の甘みがひきたって、ハフハフハフっと気持ちが満ちる。
おむすびは2個。一つは削った鰹節に醤油、もう一種類は梅干し。むすびかたがふっくらやわらか。手でつかもうとするとハラリと散らかるほどで、割り箸使って一口分つづ口に運んで味わい、食べる。そして肉吸い。汁でもあって、おかずでもある。しっかり炊かれた牛肉は噛むとホロッと崩れてちらかるやわらかさ。ネギがクシュッと奥歯で潰れて、朝の目覚めを助ける一品。満たされました…、火曜日の朝。

 

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心斎橋をうろうろ歩く。やはり海外からの観光客は元気でニギヤカ。
並んで食べて、ガンガン買ってる。
ただ行列の場所が来るたび変わっていたりする。
SNSをたよりに行動するからなんでしょう…、自分の経験を探すのでなく、人の経験をなぞるコトしかせぬ旅って、たのしいのかなぁって思ったりする。むつかしい。
そして昼食時がはじまる頃合い。大阪にきてしかもなんばのあたりにあって、大黒に来ずに帰れるはずもなく今日も来ました。お店の周りにはかやくご飯が炊ける匂いが充満していて、よだれを思わず飲み込んだ。

開店直後のお店は静か。なんだかちょっとホッとする。
かやくご飯の「中」サイズ。
白味噌仕立ての汁に玉子を落としてもらう。
おかずは鯛の子、青唐辛子、さわらの焼いたんでひと揃え。
かやくご飯の器の蓋に刻んだたくわんのお皿がのっているのがちょっと愛らしい。

それにしてもかやくご飯のおいしいこと。にんじん、ゴボウ、お揚げにこんにゃくとかやくはすべてこまかく刻まれ、ご飯の食感を邪魔せぬようになっている。出汁の旨味と醤油の風味。ふっくら、しっとり。なのに舌に乗せるとパラリと散らかる。
ここのかやくご飯を食べるたび、なんでボクは大阪に住まずにいるのか…、っていつも思ってしまうほどオキニイリにて今日はご機嫌。

箸でつつくと黄身が潰れて流れ出し、熱々の汁にふれてねっとり固まる玉子。甘みがおいしく出汁の風味もしっかりしている汁もボクの好みの味わい。おゴチソウ。白味噌独特のぽってりとして喉を撫でていくような濃厚食感もオキニイリ。
この季節になると食べたくってしょうがなくなる鯛の子は、魚卵がパラパラちらかって、歯茎にはりつきねっとりとろける。ちょっと強めの醤油の味がかやくご飯のお供にピッタリ。青唐辛子をじゃこと一緒に炊いたんは、青い香りと軽い渋みで食欲わかすご飯のお供。皮もパリッとやけたサワラも味わいぶかく、あっという間のに器の中身はきれいになくなる。朝に続いて満たされる、シアワセな今日。さて、仕事。

 

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