朝のパスタに、夏の終りの和栗の氷
朝にパスタを作って食べる日曜日。
細めの麺のスパゲティーニ。
ちょっとお目の塩をとかしたお湯でかために茹でる。
具材はとてもシンプルに…。
オリーブオイルにニンニクと赤唐辛子を刻んでくわえて、一緒に油でもどしたドライトマト。
指でちぎって煮込む。
ドライトマトが焦げる寸前まで熱をくわえたところで茹で上がった麺を入れ、パルミジャーノとディルをパラリ。
タプンタプンと鍋をゆすって乳化させ、お皿に移してできあがり。
赤ワインを煮詰めてつくったミートソースのような色合い。軽く焦げたガーリックの香りが食欲かきたてる。
ドライトマトの酸味と甘み。強い旨味で味が整い、そこにパルミジャーノの渋みと風味がコクを出す。本当はオレガノで香り付けをしたかったんだけどディルしかなくって代わりに使った。
けれどやっぱりディルの香りはおだやかで、チーズやトマトに負けちゃった。食器棚の奥に1セットだけ眠ってたロイヤルコペンハーゲンの大きなディッシュとディープディッシュを使って装う。ディープディッシュはパスタが盛りばえする器。でも一客しかなかったから使う機会が今までなかった。ひさしぶりに思い出し、使ってみたらパスタが上等に見えてニッコリ。味も上等、よく出来た。
新宿の街まで歩く。
日曜の新宿御苑まわりはのんびりしていて、なにも考えず散歩するのにちょうどいい。
日差しは強く、けれどどことなく風や空気は秋めいてきた。
そろそろ夏も終わるのかなぁ…、と思うとちょっとさみしくなったりする今年。
それでも新宿三丁目につくとしっかり汗をかきます。
かき氷で行く夏、涼しく送りましょうか…、と追分だんご本舗を選ぶ。毎年夏には氷の柱が店頭に立つ。けれど今年は残念ながら感染予防のために氷の柱は立たず、代わりに店頭でカップに入ったかき氷が売られてる。
目で楽しむより直接的な氷のたのしみ。まぁ、悪くない。
カメラを構えて撮ってたら骨格のしっかりした長身男子がふたりがやってきた。あぁ、中国の人たちだなぁ…、と思っていたらその1人がシャツをめくりあげて腹丸出しになっちゃった。
中国では夏にシャツをめくり上げて街を歩くのはファッションみたいなもんだと聞いてた。
けれど実物をみるのははじめて。
そのままベンチに座ってかき氷を食べる姿が涼しげで、そういえば昔はランニングシャツにステテコで街歩きするおじさんがいたもんなぁ…、って思ったりした。
さてかき氷。
今の季節の「和栗のかき氷」を選んで食べる。
山のように積み上げたサラサラの氷の上に、ぽってり、栗のあんこがのっかっている。そのてっぺんには栗の甘露煮。抹茶やシロップと違って氷と混じり合うことがなく、ペットリ栗あんが上顎にくっついて氷は舌にのこったまま。氷自体に味はついていないから最初はひんやりするだけで、それがゆっくり栗の味の氷になってとけていく。
栗のあんは甘くて重たい。それだけ食べると舌が疲れてしまいそうなほど。けれど氷と一緒に口に含むことで、さらりとなめらかな栗味氷になっていくのがオモシロイ。
氷の山を掘っていくと中から氷の中から栗のあんが顔をのぞかす。餡の周りの氷には栗の味や香りがついてて、中の栗あんもひんやりつめたい。
かなり大きな氷の山です。栗のあんもどっしり重い。果たして全部食べられるかなぁ…、と思いながらもあっという間に氷の山はなくなっていく。底にもうひとつ栗の甘露煮。
夏から秋へとうつろう季節にぴったりの冷たいゴチソウ。オキニイリ。
こんにちは。
栗のかき氷、美味しそうですね!
栗きんとんのような味の方かなぁ、モンブランかなあ、と想像しています。
私はヨガをするのですが、ヨガでは心と体は相互に関係していると考えます。
俯きながら大爆笑はできないし、胸を大きく反らせてどっぷりネガティブにはなれない…というような考え方です。
体の動きから心に影響しよう、と。
胸を大きく反らせて、秋に移り行く空をご覧くださいませ。
お元気が出ますように。
サカキbaraさん
おっしゃるように背中を丸めて歩くとしょんぼりしてしまいますよね。なるべく歩幅を大きくとって、スタスタ、背中を伸ばして散歩するようにいたしますね。
ちなみにこのかき氷。冷たいモンブランという感じの食べ物。でも唯一無二の独特です。
サカキさん こんばんは。
ロイヤルコペンハーゲン2枚重ねだと、本当に美味しそう!スープだけでなくパスタもこうやって使うのですね。なるほど。
中国のお腹丸出しには笑っちゃいました。そうそう、その通り。ファッションですね。
私は関西育ちなので、家の中では上半身はアッパッパ(って若い人はわかりませんね)やTシャツを着るけど、下半身は下着1枚だけ。
でも、夫は東京育ちなので、朝から長ズボンに靴下まで履きます。東京の人はオシャレだけど見栄えを気にしすぎだといつも思います。
はっちさん
四国生まれ、四国育ちのボクの、家での格好は絶対に誰にもお見せできないモノです(笑)。快適なのことが一番ですもの。
久しぶりに家で器の2枚使いをしてみました。料理が上等にみえますよね。料理もよろこんでいるようにも感じます。