朝のドーナッツ。中秋の夜のおうどん
朝の血糖値を甘いものであげてやろうと珈琲専門店エースでドーナッツ。
アイスコーヒーと一緒にたのむ。
いつも2人でやってらっしゃるお店です。
ただ交代で休憩に入ることもあるのか、ときおりひとりでやってることがあったりする。
今日もそういうタイミングで、ひとりで忙しく切り盛りしている様子をみると、手伝いたくてしょうがなくなる。
カウンターの中からながめる客席の景色ってどんななんだろうって、ひとりで頑張るおじぃちゃまを見てぼんやり思う。
思いっきり歳をとったら、こういう店をタナカくんとふたりでやりたかったなぁ…、って思うとちょっとウルッときちゃう。
夢のまた夢。しょうがない。
揚げたドーナツをオーブントースターで焼いて仕上げてグラニュー糖をたっぷりかける。ドーナツの穴にはバターをひとかけ置いて出来上がり。
シナモンの香りがフワッとただよって鼻をくすぐり食欲湧かす。
アイスコーヒーは加糖ブラックでとお願いしました。ここのアイスコーヒーは甘くして飲むように味が設計されているから、いつも加糖と決めている。
デザートフォークでひと口大に切り分ける。断面には無数に小さな穴があいてて表面部分は油がしみてこんがり揚がって仕上がっている。
口に含むとボロッとこわれる。最初はボソボソちらかるのだけど油と混じってゆっくりとろける。
これもひとつのクリスピークリームだなぁ…、って思う。バターの塩気やコクが混じって味わい濃厚。表面のグラニュー糖がジャリジャリ壊れていく食感もオモシロイ。お皿に散らかるドーナッツの破片を集めて最後のひとかけにのっけて食べる。おゴチソウ。
四谷三丁目に引っ越してまもなくして、四谷駅の近くに「長崎よかもんショップ」っていう物産館がオープンした。
長崎県東京産業支援センターという県の出先機関の中に、県産品の販売コーナーと「長崎出島厨房」っていう長崎料理のお店もできた。
長崎出身のタナカくんにはなつかしいものが揃う場所でよく来てた。
数年後に日本橋に新しい物産館ができてからも、ほそぼそと食品類を販売しつづけてくれている。
毎週土曜日に練り物が入荷する。それを目当てにやってきて、長崎ちくわと半月揚げ、五島うどんを買って帰った。今日はうどんを作って食べる。五島うどんと長崎ちくわで長崎思ってあったかうどん。
あごだしとって塩で味醂で味ととのえる。薄焼き卵を作って帯状に切っておく。長崎ちくわは薄い筒切り。ネギを刻んだら鍋でくつくつうどんを茹でる。そのかたわらでやかんにたっぷりお湯を沸かして、硬めに仕上げたうどんをざるにあげたところに、やかんのお湯を注いで洗う。それを汁を沸かした鍋にいれて軽く煮込んだら、丼に移して上にちくわに薄焼き卵にネギをちらして出来上がり。
すべすべとしてなめらかで、なのにしっかりハリのある五島うどんのおいしいこと。甘めの汁にシコシコ歯切れる長崎ちくわ。ふっくら焼けた薄焼き卵が汁を吸いうどんと一緒に口の中へと流れ込んでくるのもおいしい。あったかい。
豆苗と牛肉を炒めてオイスターソースで味をととのえ、〆には月見団子と月兎。。今日は中秋、秋の空。
なんだか急に朝晩寒くなって、毛糸の腹巻き出してきました。
あったかいおうどんおいしそうです。お月見うさぎもかわいらしい。
夕べは気持ちよく月を味わいました。
ちいさん
ひさしぶりに夜空を見上げました。
きれいなお月さまでしたネ…、気持ちがちょっとおだやかになりました。