朝のたまごサンド。夜は煮込みきしめんであったまる
朝ごはんを食べに「銀座ウエスト」。ハーフサイズのサンドイッチが用意されるようになって朝ごはんに一層重宝するようになった。
薄切りの食パンが2枚ひと組。朝のお腹にほどよい分量。
オキニイリはハムサンドなんだけど今日はたまごサンドを試してみる。パンもライブレッドじゃなくて白パン、しかも焼かずにとお願いしました。あまりたのまぬ組み合わせ。
お冷におしぼり。ブラームスのピアノソナタ2番の2楽章がはじまったところ。ブラームスのピアノソナタは3番ばかり聴いちゃうけれど、陰鬱と情熱的の間をせわしなく行ったり来たりする2番もある意味ブラームス的で悪くないな…、って思って聴き入る。
10分足らずで料理は到着。お供のアールグレイのアイスティーも一緒に届く。
トーストしなくて済む分、いつもよりちょっと早めな提供時間。
ゆで卵のマヨネーズあえにレタスの葉っぱ。
スクイーザーに挟まれたレモンの皮が丁寧に削ぎ落とされている姿はいつも通りで、その入念にウットリします。
皮の苦味や油がレモンの風味を邪魔せぬようにという配慮。
レモンを搾ってひと切れつまんで舌に乗っける。大きく口を開けることなく、すんなり口に収まるサイズがやさしくおしゃれ。
その食感もやさしくて、トーストみたいにパンが舌をくすぐるのでなく、ピトッと一瞬貼り付いてやさしく撫でる感じが肉感的で、口溶け感にウットリしちゃう。アールグレイをおかわりしながらピアノソナタの最終楽章が終わったところで席を立つ。
仕事を終えて駅の近くで夕食。「尾張屋」に来る。
若くて気の利くバイトくんが「いらっいませ」って元気な声で挨拶をする。
お冷を手にして近きながら「最近、いい写真が撮れましたか?」って聞く。先日来てボクが写真を撮ってた「いいカメラですね…、写真がご趣味ですか?」って聞いてきた。
それで写真の話題をしたのでしょう。なんだかうれしい。
お店は少々にぎやかで、シニアのお客さまがバイトくんと話をするため来ているみたいにみえるんですネ。なんでもない話を若い人が聞いてくれるのがうれしいんでしょう…、なにしろ彼は話を聞くのが上手。
話し上手より聞き上手であることがサービスの達人になる近道だなんていわれるけれど、彼は見事に聞き上手。
昼間は初夏を思わせる陽気だけれど、日が暮れると温度がストンと下がって体が冷える。味噌煮込みきしめんを選んでたのむ。「器が熱いですから気をつけてくださいね」っていいながら運ばれてくる。
野菜たっぷりの煮込みきしめん。刻んだ白菜、ニンジン、大根、ほうれん草にエノキもたっぷり。ぶつ切りにした鶏肉も入れられていてコクや風味を出している。
白味噌多めの合わせ味噌。だから甘めで風味豊かな汁がおいしくボク好み。
ここのきしめんは食感独特。きしめんって薄くてペロペロしていてハリがある…、っていうのが多い。
軽やかだけどどこか薄情な感じがするのだけれど、ここの麺は若干厚めでムチムチしている。唇を撫でる感じがプルプルで、肉感的でしかも汁ののりがいい。時間がたつと汁がしみこみ麺がほんのり色づいてく。
ご飯が付きます。一緒についてくるタクワンがパリパリしていて好きな味。鍋もほどよく冷めたところで汁をとんすいに移してゴクリ。お腹もしっかり満ちました。