暑い日の味噌チゲ。暑い夜の冷やしトマトそば
近所でお昼。「とんちゃん」に来る。
四谷三丁目は焼肉店が多い町。大久保や歌舞伎町に近くてコリアンタウンのひとつと言われる赤坂の町の隣町。
そういう町に比べて家賃が安いからか、お値打ち価格で楽しむことができるお店が並んでる。
何しろ叙々苑の支店があるほど。
ただ韓国料理のお店となるとながらく妻家房一択だった。そこにやってきた大久保ブランドのこの店が、案外人気でにぎわっている。夜はサムギョプサルがメインのお店。ランチタイムは定食だとかビビンパ、チゲがメインのセットが30種類ほど揃ってる。
タナカくんはここでは石焼きチーズビビンパをよく食べていた。ボクは一択。味噌チゲ定食。韓国流にいうと「テンジャンチゲ」。現地に行くとお店、お店で味噌を仕込んでいることが多くて味噌がおいしい店が人気のお店だったりするんですよね。肉を焼いた〆に冷麺やビビンパじゃなく、テンジャンチゲをたのむと「お主できるな」って思われたりする。

昼からサムギョプサルをたのしむ人もちらりほらり。
大久保的な空気の中でしばらく待ってメインの味噌チゲ以外の料理がお膳にのせられやってくる。
蓋付きのステンレスの飯器に、おかず。
青菜とおでんの煮付け、甘い卵焼きにカクテキ、それからもやしのナムル。
しばらく待って味噌チゲ完成。
石鍋に入ってやってくる。
細かな泡が渦巻くように石鍋の中に湧き上がり、その沸騰しばらく続く。
スプーンでグルングルンとかき混ぜ若干温度を下げる。スープの中から豆腐がプカプカ浮いてくる。
具だくさんです。アサリに玉ネギ、じゃがいも、青唐辛子にズッキーニ。味噌の豆も出汁をとったイリコもそのまま入っているのがオモシロイ。
テンジャンチゲは韓国の味噌汁って言われることもあるけれど、日本の味噌汁はあくまで副菜。具だくさんの豚汁になるとおかずの代わりになるけれど、韓国の味噌チゲはそれだけでご飯がすすむおかずの一品。
それに味噌が塩辛い。納豆っぽい発酵臭も軽く混じって、だからご飯がぐんぐん進む。食べすすめるに従ってお腹がどんどん動き始めてお腹が空いてくるんじゃないか…、って思っちゃう。
ご飯にカクテキ。コリコリしていて甘くないボクの好みのカクテキでした。
そのうち具材がなくなって、汁だけになる。もうこの頃には器も汁も適温で、おしぼり使って器を持ち上げご飯の器に移して食べる。サラサラハフハフ、お腹がしっかりあったまる。
関連ランキング:焼肉 | 四谷三丁目駅、新宿御苑前駅、曙橋駅
夜は近所の「いまゐ」で蕎麦。
そろそろ夏のあの商品がはじまったはず…、と思ってきてみる。
「茄子とトマトの冷やしそば」。
イタリア料理のテイストのある蕎麦というのが気に入って去年はかなりの頻度で食べた。
季節商品から通年提供定番商品に昇格してくれれば、この店に来るたのしみができるのに…、って思うほどのオキニイリ。
そして今年はそれが大胆にリニューアル。「海老天冷やしトマト」という商品名になって戻ってきました。
天ぷらが乗せられているからその分、高額商品になったのかというと750円と控えめ価格。実際の商品は茄子の本数は少なくなった分、エビとカボチャの天ぷらがつく。以前のレシピだとちょっと油分が欲しくなり、青海苔のかき揚げをトッピングして食べていたりしてたからうれしい改変。ありがたい。
トマトのスープとそばの出合いは斬新だなぁ…、ってはじめて出会ったときには思った。でも食べてみると必然性を感じたりするほどに自然でしかもおいしい。
スープのベースは出汁。だから後味はしっかり日本料理で、けれどそこにトマトの酸味や甘味、そして香りがくわわって口に入れた最初の印象はイタリア料理。イタリアを出発して南回りのアジア経由で日本に到着…、そんな感覚。甘辛煮込みの茄子がクチュッと潰れ、ばっさりちらかるそばとからんで消えてく感じがさわやかでよい。
エビの天ぷらとトマトのスープは互いが主張しすぎてあまりあわない。けれどカボチャの天ぷらをトマトスープに浸して食べるとおいしいのネ。カポナータっぽい味になる。最後にそば湯を注いで飲んだスープはミネストローネのようでもあって、やっぱりこれはオキニイリ。












