晴れの国の朝

岡山のホテルで朝。「晴れの国」と呼ばれる岡山らしき明るい朝の、街を一望する明るいお店で朝のバフェ。
日本料理が充実してる。それで日本の料理をメインに食卓作る。焼いた鮭、鯖。だし巻き卵にキャベツの蒸し煮。きゅうりを盛ってメインの一皿。赤味噌の汁にネギをたっぷり。ひじきの炊いたの、飛龍頭と野菜の含め煮とやさしい料理をあれこれ選ぶ。
岡山名物のえびめしがあって、それにグリルドベーコンを添えて今朝のひと揃え。黒くてスパイシーで味が濃いようにみえるえびめし。これが決して辛くもくどくもなくて不思議とやさしい味わい。ケチャップライスから酸味を引いて焦げた香りを足したみたいななつかしいような新しい味。オキニイリ。

どの料理もしっかりと整えられたいい料理。
中でも感心したのがきゅうり。
緑の皮をキレイに剥いてて、これ、好きなんです。
きゅうりの皮のコリッと固い感じもおいしい。けれど皮を剥くと食感が均一になり、シャクッと歯切れてみずみずしさが際立つ感じ。
タイやベトナムの上等な料理に添えられるきゅうりはみんな皮なしで、緑の水を食べてる感じがするのがステキ。
そうめんが用意されてて、そこにも皮なしきゅうりを添えた。チュルンとすすって出汁がうちを潤していく、その潤いとは違った潤いをきゅうりがくれる。一日暑くなるんだという今日に、ミネラルウォーターの代わりにこれを持って歩けたらステキだなぁ…、って思ったりした。

生のにんじんをジュースにしてどうぞ…、というコーナー。
低温低速で潰してジュースに仕上げる機械が置かれてて、試しに作る。
グラス一杯分の角切りにんじんを機械に注ぐ。
スイッチ入れるとブーンと低い音がしてジュースができる。
グラスの底に2センチ分くらいかなぁ…、あれだけのにんじんからたったこれだけ…、と思うとなんだかいとおしくなる。
ジューサーの横から伸びる管の中には搾りカス。
それが案外たっぷりで、隣の器に溜められている。
これでカレーを炊いたらおいしいだろうなぁ…。食物繊維もとれるよなぁって思ったりする。

ジュースはまさににんじんの味。土の香りとにんじん独特の匂いと一緒に甘いジュースが舌を潤す。今日の朝のテーマは潤い…、なんて思ってゴクッと一気にあおって飲んだ。

全粒胚芽パンがあって、トーストをした。ベルトコンベア式のトースターで一回通してもうっすら焦げ色がつく程度。二回目を…、とベルトの上にのせたらずっと様子を見ます。ここから急速に焦げていくのでぼやぼやしてたらまっ黒焦げになってしまう。あともうちょっとでベルトが終わるというタイミングで、いい焦げ加減。トングを突っ込み押してベルトを通過さす。
グリルドベーコンをのっけてパカンと折りたたみ、サンドイッチのように味わう。前歯がカサカサくすぐったくなる朝のゴチソウ。小松菜とリンゴのジュースで食後の口を潤わす。

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