昼の遊猿、夜の第一旭。油淋鶏にラーメン食べる…。
野菜をいっぱい食べましょう…、とうちの近所の「遊猿」で昼。
店についたのが開店10分ほど前でメニュー看板も待ってる人もいまだなし。
階段上がったところで待ってたら、それから次々お客さまがやってきてドアが開いた時には、階段から溢れるほどに人が待ってた。たちまち満席。人気のお店。
ここで何度か見かけた人もちらりほらり。おなじみさんに愛される店が本当の実力派。
メニューがそれほど多彩なわけじゃなく、いつも大抵同じ献立。野菜のバフェが人気でもある。その内容もいつも同じで、でもたのしい。「あれを食べよう」と思ってくる店。「いつものあれ」がいつもおいしい店って安心できてありがたい。
そろそろ冷たい担々麺もおしまいだから、それにしようかとも思ったけれど大好物だった油淋鶏がやっぱり恋しくそれにする。
分厚い鶏胸肉をじっくり揚げる。
だから他の料理に比べてちょっと時間がかかる。
その時間を野菜の料理を食べてのんびり待つのもシアワセ。
千切りにした紫キャベツに千切りニンジン。
どちらも山椒の香りと痺れが良きアクセント。コツコツ奥歯を叩いてお腹をすかせるゴチソウ。
茄子の素揚げはクチュッと潰れるなめらかさ。
みずみずしいトマトも含めてどれも酸味がキリッとしていて、夏の疲れがとれるよう。
硬く茹でた麺を油と醤油ダレで炒めた和え麺。パスタでもない焼きそばでもない、モサモサとした食感が不思議においしくオキニイリ。
大根、白菜、エノキがたっぷり入った汁は、スープ多めの野菜の煮込みのようでもあってしかも熱々。欲張って器にたくさん注いじゃったら指が火傷しそうでちょっとびっくり。カレーももらってひと揃え。
今日は食が進みます。ほとんど野菜と思えば「たくさん食べても平気モード」が発動しちゃうからかもしれない。野菜の料理も和え麺も全部食べ終えおかわりをしたタイミングで揚げ鶏揚がる。分厚い鶏を中華包丁でダンダン切ってサラダ野菜の上にのっけて出来上がり。
衣ザクザク、分厚い鶏はバリッと揚がってなおもジューシー、みずみずしくてふっくらしている。好きだったよなぁ…、って思いながらひとくち、そしてまたひと齧り。和え麺にカレーをかけて食べるのも好きだったからそうして食べる。結局、ご飯は食べずにお腹パンパン。ちょっと歩いて家に帰ったら、仕事の準備をしなくちゃなって思ってお店を後にする。
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夕方、新宿で打ち合わせがありそれが終わったのが8時過ぎ。てくりテクリと東に向かって一直線に歩いて部屋にのんびり歩く。
伊勢丹の前を通ってしばらく歩くと新宿2丁目。インバウンドさんが集まる店の前はスズナリ。騒々しいけど、通りはガランとしていて静か。もしかしたら二丁目文化はそろそろ終わりなのかもしれない。
サブカルチャーや出会いが生まれる場所は今やネットの中で、ゲイバーを必要とせぬ人が多くなっちゃったから。まぁ、しょうがない。
歩いているとすごくお腹が空いて感じて、ラーメン食べて帰ろうか…、って思って「第一旭」にやってくる。
京都に本店のある人気の店。東京一号店を御苑近くの静かな場所を選んで出した。それでもファンがワザワザ集まりにぎやか。メニューはラーメンとトッピングだけという潔さ。九条ネギどっさりの「ネギ増し」が好きで今日もと思ったけれど、残念ながら売り切れでした。普通のラーメンで我慢する。
小さな店です。
店の半分近くが厨房で、Tシャツ姿の店員さんが静かに料理を作ってくれる。
元気よすぎるうるさいラーメン屋さんは好きじゃないのね。
それよりお店がピカピカだったり、いつも同じ状態の料理が出てくるお店が好み。
カウンターもキレイに拭かれ、調味料もいい状態で整っている。
こういうお店がオキニイリ。
しばらく待って料理が完成。カウンターの一段高いところにコトリと丼が置かれて「お待たせしました」とひと声かかる。
手にする丼は熱々で、しかもずっしり重たくニッコリ。
スープは並々、醤油色して脂がキラキラ浮かんでておいしい匂いを漂わす。普通のラーメンでありながらネギももやしもたっぷりで、薄切り焼豚が8枚ほどもスープに沈む。それでよし。
ストレートな麺。バッサリ歯切れて散らかる感じが痛快で、ずっと硬さが持続する。
スープの色は濃いけれど醤油辛いかというと決してそうでもないのがここのスープの不思議なところ。コクがある。醤油の風味もしっかりあるけど、動物性の旨みや脂が辛みを打ち消しおいしくさせる。
ただ脂が強い。1日炊いて脂を強く感じる状態になってるのでしょう。ネギをたっぷり乗せると脂をさっぱり食べることができるのだけど今日はそれがなく、胡椒をたっぷり、ニンニク風味の辛味噌たっぷり。どっしり味にして食べる。
麺もうまいけどもやしが旨い。青い香りがスープと一緒に口の中へとやってきて、シャキシャキとした歯触りもたのしくお腹が満ちていく。
スープはさすがに残して席を立つ。10分ほども歩けばスイートホームに到着です。