昼の讃岐うどん、夜は尾張のきしめん

昼、家の近所の松井製麺所。
午後から家で仕事の予定。それでひさしぶりの讃岐のうどんを堪能します。
夜に気軽な食事をするとき重宝していた。ところが最近、営業時間を変えたのですね。午後の5時で閉店という。
たしかにうどんを夜に食べる人はそれほどいない。本場の讃岐でも朝からおやつどきまで営業し、夜は閉めてしまうお店が多い。讃岐うどんは腹持ちがよい。しかもうどん自体でおいしい料理。だから何かを食べながらとか、酒をたのしみながら食べるって食べ方には適さぬ料理。しょうがないことなんでしょう。
開店とほぼ同時の時間にやってくると、すでに厨房の中には4名。それから続々スタッフがやってきてランチピークの直前には総勢7名と臨戦態勢。

稼げるときに徹底的に稼ぎ切る…、ってこのやり方がうどん屋という商売にはいいんだろうなぁって感心します。
冷たいかけ、冷たいぶっかけ。
どちらも麺は茹でたてで、冷たい水でザブザブあらってキリッとしめたばかりのもの。
飴色で、ツヤツヤしていて色っぽいほど。
みるからおいしい。
かけ汁は冷たくしてもイリコの香りが力強くてドッシリしてる。ぶっかけのツユは甘い醤油の旨味と風味がこれまたドッシリ。うどん自体の塩味と小麦の旨味で味が整う。天かす、ネギに生姜を自由にトッピング。青いネギを細く細かく刻んでタップリ。シャキシャキとした食感がうどんの肉感的なる食感、味を引き立てる。

お供にエビちくわの天ぷらとげそ天をとる。讃岐独特のエビを殻ごとすりつぶし魚のすり身と豆腐と一緒に作ったちくわ。殻を感じる歯ざわりがふんわりとしたやさしい食感に混じる独特な味。ザクッと揚げて油の香りもオゴチソウ。
ゲソ天はゲソがなかなかちぎれてくれず最初は衣がベロンと剥げる。剥げた衣もゲソの味。それもおいしい。オモシロイ。
スパムおむすびもココの売り。甘い玉子焼きとスパムの油の香りと風味。揚がったように焼けてザクッと歯切れる感じもたのしくて、お腹も満ちる。さて仕事。

 

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今日は酉の日。酉の市にでかけようかと思ったけれど、昨日の夜の人混みに疲れて、仕事も忙しかった。
それで近所の尾張屋にくる。
まだやってるかなぁ…、とドキドキしながらいくとうれしや。
のれんがまだかかってた。
中に入るのいつものお店の人がニッコリ。おひさしぶりってテーブルに付く。いつものようにカレー南蛮そばにしようかと思ったんだけど、夜になると本当に寒くてカレー以上に熱々の料理を食べたく煮込みきしめん。
お供はいつものようにかつ丼。二階にある厨房にインターフォンで注文を伝えるんだけど「かつ丼、玉子かためで」って特別注文つけなかったけど通してくれる。思わず「ありがとうございます」って口に出したらニッコリお辞儀。ありがたいったらありゃしない。

煮込みきしめんには餅をのっけてもらいました。四角いお餅が2個、きしめんの上でトロンととけてやってくる。
味噌だしの中で鶏肉と白菜、にんじん、えのきに刻んだ油揚げ。タップリの野菜をクツクツ煮込んだところに茹でたきしめんを入れてクツクツ。きしめんに味噌味の出汁が染み込み色が変わったところで出来上がり。
シャキシャキとした白菜の火の入り方が絶妙で野菜タップリ。お供についてくるご飯のおかずになってくれたりするのもありがたい。
友人がたのんだかつ丼のかつをひと切れのせてかつ煮ご飯にして食べる。タレが染み込んだご飯もおいしくはあるけれど無垢なご飯とタレまみれになったカツの組み合わせというのもゴチソウ。煮込みうどんのスープをゴクゴク飲んで味わう。腹満ちる。

 

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コメント

  1. yun

    学生時代に四谷三丁目でアルバイトをしていて、初めてきしめんを食べたのが尾張屋さんでした。もう40年近く前のことです。

    おいしいものをおいしく食べるプロであるサカキさんが悲しくなっちゃうような食品や応対について書かれるのは、時代とはいえ、お辛いだろうなと思いながら拝読しています。

    なので余計に、尾張屋さんのたたずまいや、タカセのピカピカのカトラリーを見ると、うれしくなります。
    変わらずにあることの裏には、きっとたゆまぬ努力があるのでしょうね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      yunさん
      きしめんという料理を「おいしいなぁ」と感じさせてくれたお店がこのお店。
      自然体がいいのでしょうネ…、他のお店のことをうらやましいと思わずただただ自分たちがおいしいと信じるものを売り続ける。おそらくご自身の物件なのでしょう…、外の環境の変化に左右されない経営体質もよかったのかもしれません。
      今ほど、変わらずにいられるということがシアワセなことである時代はないのでしょうね。
      ひさしぶりにタカセに行きたくなっちゃいました。

  2. 食欲

    地元関西ではきしめんはほとんどみかけません。提供してくれるお店はもちろん、スーパーでだって売ってない。でも子供の頃に誰かにいただいたのでしょう、一度食べる機会がありました。ところがこれ、今思えば保管方法が悪かったのか、入れ物の木箱のせいだったのか、変なにおいが移っていたようで、とってもまずかった。でも子供ですから何も知らず、それがきしめんの味だと思ってしまい、その後何年もきしめんには手を出しませんでした。でも大人になればなる程、麺類はつゆやスープよりも麺そのものの味や食感の方が気になりだしました。麺の幅とか固さとか、はたまた平たいのか丸いのか。同じ小麦粉で作ってあるのにここまで変わるかと。すいとんみたいなビロビロした麺とか、そうめんじゃなくて冷麦とか。どんな食べ物もそうですけど、食感って大切ですよね。煮込みきしめん、おいしそうです。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      食欲さん
      ボクも小さな頃、四国で食べたきしめんがまるで紙のような食感がして、きしめんときいただけでゾッとsていた時期がありました。
      名古屋に行くと味噌煮込みうどんばかりで、きしめんという料理に開眼したのはこの店で。特に煮込みきしめんの煮込んでも崩れずコシと歯ごたえが残ったままの麺に虜になりました。
      大人になって、苦手がちょっとづつ克服され新しい料理がまだボクを待ってくれていると思うと、ワクワクします。

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