昼の大庵、ワインにたちかま、はまぐりの蕎麦

昼、ちょっと気持ちのいいことがあって「大庵」にくる。
蕎麦がおいしい日本料理のお店で、一杯、昼からひっかけるか…、と思ったワケです。
新宿の駅近くにあって大人のお店。
特に外からの光やさしく、居心地のいいカウンター席は午後の時間を無駄遣いするにふさわしい場所。
開店と同時にお店にとびこみ、そのカウンターの端のひと席もらって落ち着く。
シャブリをグラスで一杯もらって、お供に「たちかま」。
魚のすり身にタラの白子を混ぜて固めて茹でおき仕上げる今の季節のおゴチソウ。ムチムチとした食感独特。ネットリ舌にからみつき奥歯でシコシコ、歯ざわりもよい。タラの白子独特のこってりとした旨味と香り、塩の旨味がビリッと際立つ。ワインをグビッ、フーッと深く息つきニッコリ。

追いかけ桐の木箱が到着。木箱の中は二重になってて底の部分には火がついた炭。蓋を開けると炭の香りが漂ってきて、それと一緒に炙られた海苔の香りも鼻をくすぐる。パリッと乾いた海苔のなんともおいしいコト。海苔を口に含んでしばらくするととろけて磯の旨味が口に広がる。そこでコクリと白ワイン。ワインの香りと海苔の香りって不思議なほどにあう。ワインの味がフルーティーになるのもオモシロイ。
海苔一枚にたちかまをのせワサビと炒ったそばの実のせてくるりと巻く。食べると前歯でパリッとまずは海苔が歯切れてむっちりとしたたちかまが前歯に触れる。タラの白子の香りに海苔の風味と異なる磯の香りが口の中を満たしてワインをねだる。ウットリします。

お腹がワインであったかになる。
同時にお腹が本格的に空いてくるのにお腹が笑う。
メインの蕎麦を作ってくださいとお店の人にお願いをする。

春先取りの「はまぐりそば」。
漆のお椀に入ってやってくるのだけれど、まず目を引くのは大きなはまぐり。
殻ごとドサッと蕎麦の中に半ば埋もれるように8個ほども入ってましょうか。白髪ネギと刻んだあさつきが彩り添える。軽くとろみをつけた汁がタプンと器の中で揺れ、白い小さな泡が器に張り付いていく。はまぐりの旨味成分が溶けだし汁の上に浮かんでいるのですネ。汁をすすると鰹節の出汁の風味に貝の旨味が混じってなんとおいしいコトよ。

熱い汁の中でのったりとろけるようになった蕎麦。蕎麦の食感や風味をたのしむというよりも、出汁が麺の形になって口の中へとなだれ込んでくるようなそんな味わい。
はまぐりの身はブリッとなめらか。貝をまずは全部平らげ殻を出し、寂しくなった蕎麦の上に炙った海苔をはって花巻そばにする。しばらくすると海苔が汁を吸い込んでとろけはじめる…、そのタイミングで蕎麦をつまんでたぐりあげるととろけた海苔が一緒にそばにからんで口へとやってくる。
ネットリとろける海苔にそば。風味も一層豊かになってウットリします。
濃いめのかけ汁の温かい蕎麦。だから蕎麦湯がついてきて残った汁をそば猪口に入れ蕎麦湯を注いでゴクリと飲んで今日の〆。ワサビの香りがキリッと後味ひきしめてほろ酔い気分に拍車がかかる。おゴチソウです、オキニイリ。

 

関連ランキング:そば(蕎麦) | 新宿駅新宿三丁目駅新宿西口駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。