春の目覚めを雅味近どうで味わう…。

新幹線にのり名古屋経由で岐阜に到着。雅味近どうで夕食とする。
オキニイリの日本料理のお店です。
ご主人ひとりで厨房の仕事をこなしてる。にもかかわらずそうとは思えぬほどにキチンとした料理の数々。料理提供はリズミカルで、献立の組み立て方が上手なのでしょう。
いつ来ても季節を感じ、何を食べても味は確実。なにより料理のひとつひとつがうつくしい。今日もワクワクしながら味わう。
それにしても夜になって急に寒くなりました。ブルブルしながらお店に飛び込んでまず温かいお茶でお腹をあっためる。
まずは前菜。器の取っ手に沿うように小さな桜の枝がひとふり。蕾はふくらみ春の予感を溢れさす。ホタルイカのぬたにほうれん草としらすのおひたし。白魚の梅煮にだし巻き卵、穴子の押し寿司。すっぽんのスープで炊いたおからに玉ねぎ豆腐、そら豆、トマト。味わい軽快、うっとりします。

無垢をあらわす水滴をびっしりまとったお椀が到着。わかめを閉じ込め作ったしんじょう。筍、ニンジン、菜っ葉に分厚いしいたけとどれもそれぞれおいしいように味が入って、木の芽の香りもすがすがしい。
なにより出汁のおいしいコト。ほどよき塩の塩梅でお腹も気持ちもあったまる。
刺身はヒラメにイカにマグロの赤身。ねっとりとしたヒラメの食感にまたウットリ。
ここのスペシャリテと言ってもいいんじゃないのかなぁ…、芋饅頭。中にカニのほぐし身をいれ桜の香りを練り込んだもの。銀あんをぽってりまとってそのぽってりのおいしいコト。日本料理は出汁の料理ってしみじみ思う。あったまる。

ぶりの焼き物。
ブリといえば冬においしくなる魚。
春がはじまる今は味が落ちるというのだけれど、脂ののった切り身をこんがり。
焦げる寸前まで焼きこんで脂は焼き切れ表面がサクサク、揚がったように仕上がる。時間をかけて焼くから塩をほどこすと味が中に入る過ぎてしまうのでしょう…、大根おろしに醤油をたっぷり混ぜ込んでその塩味と風味で味わう。
焦げた脂の香りも引き立ち、醤油と一緒に加えたお酢が脂をスッキリしてくれる。
皮に至っては焼ききれてハラハラ、前歯で崩れて消える。
サイドの筒状の器の中にはめかぶとミズダコ。めかぶの中には刻んだわさびが仕込まれていて、ねっとりとした食感にビリリとたのしいアクセント。

そろそろ料理も終わりに向かう。季節の天ぷら。稚鮎にアーモンドをまとわせさっくり揚げた一品。ザクザク砕けて鮎の渋みやふっくらとした身の儚さを引き立てる。野菜はコゴミにタラの芽、ふきのとう。軽い渋みが春の木の芽のおいしい特徴。冬の間、眠ってた春の目覚めを促す感じ。水を多く含ませた衣でザクッと揚げられていて、油切れがよく添えられた塩が甘みに変わる。おゴチソウ。
〆はこれまたここの名物、あんかけご飯。生のりを銀あんでとじわさびと醤油で味わう趣向。固めに炊かれたご飯がカラコロ、口の中を転がるような感じが旨い。イチゴとみかんでお腹に蓋する。今日も満喫いたします。

 

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