日本橋の行列の先の「とうめし」、お多幸の昼

ランチをやはり日本橋。
ひさしぶりにお多幸の「とうめし」食べようとやってきてみる。
と…。
これがビックリ!
大行列。
お店の前に並んでいるだけじゃなく、周りのお店に迷惑かけぬようにとお店の反対側。オフィスビルの前に行列の続きができていたりする。
ざっと30人くらいかなぁ…。
かつてはこんなことはなかったのに、ビックリします。
みんなの目当てはここの名物「とうめし定食」。おいしく、お腹いっぱいになる上に、なんと670円。しかも税込み。サラリーマンにはうれしい値段。
だから行列ができるのも当然といえば当然でしょう。
一階、二階、三階と建物ひとつがまるごとお店で、それがほとんど満席状態。一階のおでんカウンターの前に座れればいいなぁ…、と思いながらも座れた席は2階でしかも相席でした。それもまた良し。

ほとんどの人がとうめし定食。
中にはおでん定食を選ぶ人もおり、そのおでんの中にも必ず豆腐のおでんが入る。
最近、隠れた人気の料理というのがコロッケ定食。
大きなコロッケが一個にとうめしがついてくるんだけど、このコロッケの中がなんとおでんなんです。
じゃがいもおでんを潰して中に大根、竹輪などが絶妙な加減に潰されコロッケの具材となってる。
サクサクしてるのに中はシットリ。不思議な食感でそれもボリュームたっぷり…、ではあるのだけど、やっぱりココではとうめし定食。

メインはとうめし。
おでんの出汁で炊き上げた茶飯の上に豆腐のおでん。
アサリの味噌汁。漬物。大根サラダにおでん風の煮込みがついてひと揃え。
とうめしは出しを味わう料理です。味噌汁も出汁。煮込みも当然出汁の料理で、だから食卓の上には出汁の匂いが渦巻くように漂っている。なによりメインのとうめしの堂々した姿にウットリします。
ご飯の上にどっしり、豆腐。豆腐もご飯も出汁の色に染まっていて、湯気がフワリと食欲誘う。
茶碗をちょっと動かすだけで、上の豆腐がフルフル揺れます。目を凝らしてみると豆腐には無数の穴が空いていて、そこから出汁が染み出してくるのが見て取れる。

箸で豆腐を崩すと中は豆腐色。
クリーム色がかった白がうつくしく、けれど半分ほどまで出汁の色に変わってる。
染み込んでいる…、ってウットリします。
豆腐だけをまずは一口。フルっと舌の上で震えてとろけて消える。
甘めの煮汁で出汁の旨みと醤油の風味が甘みをひきたておいしくさせる。
出汁をたっぷり吸い込みながら、豆腐の味がするのがスゴい。
茶飯はパラリと硬めの仕上がり。
ホツホツとした米粒が散らかる感じがココチヨイ。

豆腐と茶飯を一緒に食べると、互いが互いをひきたてる。豆腐のふっくらとしたやわらかさには拍車がかかり、ご飯のホツホツ感も一層引き立つ。なにより口の中が出汁で潤う感じがたのしい。
よく煮込まれたおでん豆腐が、かためた出汁のようにすら感じるなめらか、みずみずしさにニッコリします。ザブザブ豆腐とご飯を食べる。

煮物のメインは大根で、これも出汁を吸い込みやわらかなコト。おでん大根と違って細かに切り分けられてて端材なのでしょう…、けれど端材だからこそ思う存分出汁が染み込み、クチャっと潰れる感じもステキ。
白身が小さくなるほどに煮込まれ味がしみた玉子に、トロトロとろける牛すじ肉と、当飯におかずになるのにほどよき分量。
大根に酸味の強いドレッシングをかけたサラダが、ほんのちょっとだけ。でもこの「ちょっとだけ」という分量が、甘みに疲れた舌を癒やしてリセットさせるに必要十分。気が利いている。
しじみの味噌汁も味わい深く、かなりたっぷりのご飯がお腹にスルスルおさまる。オキニイリ。

 

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