日本橋の小鳥。ケークサレに田舎そば
日本橋ではじまった朝。
マンダリンオリエンタルホテルの一階にあるザマンダリンオリエンタルグルメショップにやってくる。
「ザ」がつく店名。しかも長くて、もしここに電話をかけたら「ザマンダリンオリエンタルグルメショップでございます」って応えるんだろうか…、って思って笑う。
なかなかに人気があるようで店内のテーブルは全部埋まって、あいているのは表のテラス。
暑くはあるけど朝の暑さはまだしのげるかと、そこで食事をすることにした。
それにしてもテントに書かれたホテルの名前。明朝体のフォントというのが垢抜けしない。中華製のアプリの日本語フォントのようで、まさにマンダリンでオリエンタルって思って笑う。
ショーケースの中でひときわ愛らしく見えた「フルーツトマトのケークサレ」をメインに選び、アイスコーヒーをお供にしました。
ハンバーガーをいれるみたいなパッケージ。まるでケーキのような姿で、目にまずおいしい。
黄色に赤に緑のトマト。甘み酸味のバランスが良く青い香りもなかなかさわやか。クリームとあわせてピュレ状にしたカッテージチーズが生地の上に塗り込められて、そこにキレイに並べられてる。
生地にもトマトが練り込まれていて仄かな甘味があるものの、基本は塩の味わいでボロボロ崩れる生地の味わいはパイのよう。なかなかおいしい。
近所に三越。コレド室町なんて商業施設もあってオフィスビルもびっしり並んだ日本橋。にもかかわらず通りを歩く人がほとんどいなくてゴーストタウンのような雰囲気。
さみしいなぁ…、って思っていたら小鳥がとんでやってくる。椅子の縁にとまっているのをカメラに収めようとしたら目があう。「おはようさん」ってつぶやきながらシャッター何度か押しました。

打ち合わせを終え地下鉄にのるため東京駅まで移動する。
お腹も空いた。
それで「酢重正之楽」。
太いそばを食べることにした。
冷たい肉野菜そばをたのんでそばは大盛り。
煮卵と舞茸天をトッピング。
そばを注文するというより油そばとかラーメンを注文しているみたいな感じ。
麺が太いこともあって若干時間がかかって完成。
そばを覆い尽くすほどにたっぷりの具材にウキウキします。
キャベツ、にんじん、玉ねぎと茹でて冷ました野菜がドサッ。生姜焼きくらいの厚さの豚肉は味を含ませ炊いたのをこれまた冷やしてドサッとたっぷり。切り海苔に煎った白胡麻、双方たっぷり。舞茸天も大ぶりで、下にはそばがこれまたたっぷり。丼を手にしてみるとずっしり思い。
蕎麦はキリッと冷やされ太い。太いうえに硬くてかなり噛みごたえがある。ゴツンゴツンと奥歯を叩いて壊れるような感じでそれも噛み続けるとねっとりとろけていくのが独特。
タレはすきっと辛口で醤油の風味がかなり濃厚。辛子味噌が用意されてて、これがおいしい。辛味だけじゃなく旨味や焦げた風味もあって、油をかなり含んでいるのでしょう。味や風味が油そば寄りになっていくのがなんともたのしい。豚肉のむっちり感や野菜のシャキシャキパリパリとした騒々しさ。舞茸天がサクッと歯切れ衣がバリバリ壊れていくのもなんともたのしく、お腹も満ちる。最後にそば湯を注いでゴクリ。家にそろりと向かいましょう。









