日本の朝を日本の料理ではじめる朝

長いお休みでした。途中、家で書き仕事やら企画書作りをしていたから完全にお休み…、というわけではなかったけれど街の気分はやはりお休み。
一方、お客様がやってらっしゃる飲食店は日々忙しくて、連絡とるにも気がひける。
10日の宙ぶらりんがやっと終わってホッとする。
むしろこれから10日分の休みのツケを取り返さなくちゃいけないコトにドキドキしながら通常モードの火曜日の朝。元気を出そうと帝国ホテルの「なだ万」で朝食をとる。
地下アーケード街の朝は静か。長い通路に眩ゆい照明。静かながらも晴れやかなムードが休み疲れの気持ちを明るくしてくれる。

お粥の朝食をもらいます。
長方形のお盆の上にキチッと全ての器がキレイに並ぶ。はみ出すことも、無理やり収め切るために不自然な位置や角度のつじつま合わせをすることなく、あるべきものがあるべき場所にキチンとおさまる景色がまず好き。
和朝食でお粥をたのむことはとても少ない。ほとんどご飯。けれどここのお米の粒がほどよく残ったお粥の状態が好きなのと、銀あんじゃなく梅あんがついてくるというところが好きで来るたびお粥を選ぶ。
袋に入ったちりめん山椒も用意されてて、味の変化をたのしみながらサラサラもぐもぐ。

舌にのせるとぽってりしてて、ところがサラッと粘りが消える。
ふっくら膨れた米粒がクチュっと潰れてお米の旨味が口に広がる。
お腹もやさしくあったまる。

メインの料理は鮭の塩焼き。
この焼き加減が絶妙で、皮がバリッと焦げて仕上がる。自分の脂を沸騰させつつ焼けたのでしょう…、皮にはブクブクあばたのような膨らみができ、所々が破裂するほど。
魚の皮が苦手なボクでもこれなら平気、食べられる。ザクザク壊れて焦げた香りと脂の旨味がジュワッと広がる。ふっくらとした身もおいしくておかゆにピッタリ。ベリーレアに焼けたタラコに甘辛しいたけ。酢バスが後味ととのえる。

鮭の後ろに隠れてた厚焼き玉子は甘さ控えめ。出汁でこっくり煮込まれた練り物、こんにゃく、大根、にんじん。ジュワッと出汁が染み出すおいしさ。上等な料理屋さんの味がする。
味噌汁がおいしいのも出汁がしっかりしてるから。横一列に並んだ器に料理が並ぶ。
ぬか漬けにした大根に酸っぱい梅干し。出汁で煮込んだクタクタの茄子。トロンととろろをたっぷりかけて出汁ごと味わう。青菜のおひたし、大根おろしになめたけとどれもやさしい味わいで器に溜まった出汁までキレイに飲み干した。
丁寧な料理ではじまる丁寧な朝。元気を出して仕事する。

 

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