新年、銀座のざくろで大人気分のお手軽定食

銀座で昼。上等なランチをたのしましょう…、と「ざくろ」を選ぶ。
いつきても気持ちいい店。
手入れの行き届いた重厚な民藝風の店の設え。それを重々しく感じさせない、さわやかで軽やかな着物スタッフのおもてなし。
彼女たちの仕事を的確なものにするためのサポート役の男性スタッフと、お店につとめるすべての人が一丸となって心地よい時間を作って差し上げようという心意気がボクは好き。
銀行ビルの地下にある。エスカレーターで地下フロアに降りると空気がじんわりざくろの空気に変わっていくのにウットリしてくる。入り口に立つ明るい笑顔のスタッフに、どうぞとテーブルに案内されて、体の空気も入れ替わる。自然と背筋がシャンとする。

お気軽定食を選んで今日の昼とする。トマトサラダに肉料理、刺身にご飯に汁、漬物というこれぞ和食という組み合わせ。せっかくだからここの名物、アスパラ豆腐も追加した。
茹でた白アスパラガスに玉子豆腐。そのなめらかな食感を薄切りきゅうりがひきたてて、カニのほぐしみが香り、味わいをはなやかにする。
刻んだトマトと微塵のたまねぎ。ごくごく飲めるドレッシングと一緒にスプーンですくって味わうサラダ。ほどよい酸味でお腹が目覚める。腹がすく。

それにしてもさすがざくろです。
しゃぶしゃぶのお供にズワイやアワビの用意がある。
大人の贅沢。
ドキドキします。

前菜を食べ終わるタイミングでメインの料理に食事の登場。
ご飯のおかずになってくれる料理が2種類。
ひとつは和牛のバター焼き。
80gと量は控えめ。
けれど脂がおいしい上等な肉。薄切りの肉一枚で十分肉を食べている…、って実感がある。
サイドに酢漬けにした千切りのホースラディッシュ。それだけ食べると酸っぱく辛い。ところが肉と一緒に食べると脂の甘味が引き立ち肉そのものの酸味が膨らみおいしくさせる。

芥子醤油のたれにトプっと浸すとご飯をねだるゴチソウになる。
もうひとつのメインがいわゆる刺身の盛り合わせではないというのがこの定食のいいところ。赤身のマグロだけなんだけどそれを胡麻和えにしているというのが、ご飯のおかずとして優秀。ネットリとしたマグロの食感が引き立つ上に、胡麻の風味と旨味がご飯をおいしくさせる。
汁に漬物。漬物のサイドにちょこんと添えられたほんの少しの鯛味噌が鯛の風味と味噌の味わいで凶悪なほどの飯泥棒。しっかりお腹が満ちました。

 

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