新宿イーグル、大人の夜の肉の山

北関東での仕事を終えて、友人たちと酒をのむ。
ゴキゲンな会話をたのしむ夜にしたいと、それでイーグル。
新宿のランドマーク、アルタの裏側。
小さなビルの行かにずんずん降りてくと、ココはどこ…、ってドキドキするような異空間。
豪壮なシャンデリアがぶら下がる高い天井。
重厚なオークのカウンターに座り心地のよいテーブル。カウンターの中にはブラックタイをキチッとしめたバーテンダーがズラリと並ぶ凛々しい景色。キングスメンの秘密基地はかくあるや…、って思わせる。
ボクがはじめてココに連れてきてもらったのが20代の前半だから30年以上もずっとこのまま。
かつては先輩に連れてきてもらうのがたのしみな場所。今ではそこに人を連れてくるような年齢、立場になった。時の流れを感じるものの、店は変わらず昔のママの姿で待っててくれているというのがステキ。

会社の上司が部下を連れてきて自腹でもてなすコトができる店…、それがテーマで出来た店。だから酒は安いです。オールドをストレートでも水割りでも、ハイボールにしてもらっても一杯380円。氷も大きくうつくしく、気泡が入っていないところに気合を感じる。

よきバーテンダーは、よきサービスマン。
しかも「大人のため」のサービスが、よきバーの中には溢れてる。
プライバシーをたのしみたいときには、そっと放って無視してくれる。
ところが何か必要を感じる仕草をした途端、それに気づいて近づいてくる。「何かお役に立てることはございましょうか」…、と、うやうやしくも目立たぬように。ノーサービスとフルサービスの間を瞬時に行ったり来たりするのがステキ。

お酒を注文し終わるとすかさず、「牡蠣はお嫌いではございませんか?」と。
おいしい生牡蠣が用意されてるとあらば我慢できるはずもない。
お願いしますと、一人2ピースづつを貰うことにする。
大きなお皿にぎっしりクラッシュアイスを敷き詰め、そこに牡蠣。三重県から運ばれてきた的矢牡蠣という。
きれいな上に栄養タップリの水で育った牡蠣のぷっくら、うつくしきコト。
ほどよく小さく、しかし太ってつやつやしてる。ポン酢を少々、レモンを搾ってツルンと口の中に滑り込ませて味わう。噛むとプチュンと潰れて中から濃厚な海の旨みが口に広がる。軽い渋みと豊かな香り。なによりとろける感じがステキ。あっという間にお腹の中におさまっていく。

それからいつもの定番料理。
まず野菜スティック。
氷を入れた長いグラスに、キュウリにセロリ、ニンジン、エシャロットを活けるようにする。
どのテーブルにもほぼもれなくこの野菜スティックが置かれてて、凛々しいバーの景色をにぎわす。
野菜の歯ごたえ、歯ざわり、鮮度。状態もよくでもそれ以上にこれをつけるディップがおいしい。胡麻とねり梅をあわせて作った旨み、酸味のバランスが良く口をスッキリしてくれるのがいい感じ。
カニ味噌をバターに混ぜて筒状にしたカニ味噌バターは、クラッカーにのっけて食べる。バリッと砕ける乾いた生地に、カニの風味のバターが混じって口でとろける。

お待たせしました…、とうやうやしくも氷の山の上にズラリと肉が並んだ料理が届く。
霜降りビーフっていうココの名物。開業当初からずっとこのまま。氷の上に薄切りにしたヒレ肉を並べて上に白髪ネギ。お店の人が一枚一枚、肉を取り上げ白髪ネギを芯にして筒状にしてお皿に並べる。ニンニクを混ぜたポン酢に浸してそれを食べるというモノ。
ネットリとしたレアの牛肉が舌に絡んで歯茎を撫でる。ザクザク、ネギが潰れて肉のネットリ感を引き立てるというたのしい食感。こんなに薄い肉なのに、口の中での存在感にウットリするようなオゴチソウ。話もたのしくはずんだ夜です。吐く息白くも気持ちあったか…、夜のコト。

 

関連ランキング:バー | 新宿西口駅新宿三丁目駅新宿駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。