揚げ春巻きに鳥カレー、さみしい夜のバーガーキング

家で晩御飯を食べようと土鍋でご飯を炊いていた。
鍋がご飯を炊き上げる。だから火加減をあまり気にせず強火でガンガン炊き上げて、蒸らせばおいしいご飯ができる。
だからぼんやりしてたらカチャカチャ、蓋と本体が叩きあって音がする。
いつもタナカくんが炊いてくれていたんだよなぁ…、今、音を立ててる土鍋も彼がずっと使ってた愛用の道具。
そう思ったらなんだかすごく寂しくなって、たまらずティンフックに行くことにした。お供えのお下がりをもっておすそ分け。ついでに晩ご飯のおかずを作ってもらってテイクアウトする。
彼が描いたおかあさんの絵を見てちょっとホッとして、おかあさんにお菓子を手渡し作ってもらったのは揚げ春巻きと鳥カレー。ご飯は炊いたからカレーだけでいいよと言ってお金を払い、お店を出ようとしたら「今年も一緒にがんばりましょうネ」って言われてちょっとホッとする。

揚げ春巻きが6本に葉っぱ野菜にキュウリの細切り。ソースも一緒に入っててお皿にキレイに並べると食欲誘う。揚げた油のおいしい匂い。ザクザクとした揚がった生地の中はふっくら。鶏ひき肉や春雨、きくらげ、細かく刻んだ野菜が混ざる。
そのまま食べてもおいしいんだけど葉っぱでくるんで食べると野菜のみずみずしさが揚げ春巻きの乾いた感じをひきたておいしい。
鳥カレーはよく煮込まれてホロホロになった鶏肉にじゃがいも、にんじん。どれも具材は大きくてカレーはサラサラ、スープ状。ご飯にかけて食べるよりスープのように別に食べるのがオキニイリ。器に盛替えテーブルに並べていたら涙が出てきた。涙はでるのにお腹は空いて、お腹がすくのも涙が出るのも生きているから…、って思って泣いた。

茄子の辛子和えがあってそれをカレーのお供に食べる。
鳥カレーはどっしりとしてお腹の中があったかになるやさしい辛さ。
芥子和えのほうはツーンと口の中ですでに辛くて、鼻から抜ける辛さに涙が止まらない。
高野豆腐を炊いてみた。
あごだしパックで出汁をとりそれをたっぷり煮含ませ最後に卵でとじて仕上げる。
ふっくらしていてポッテリで、舌の上に高野豆腐をのせると汁がジューッと染み出し、気持ちもほんわかあったかになる。

少々のことではへこたれない。自分に対する不理解に対しては闘争心がふつふつと湧く性格だけど、ときにこの人には何をどういっても伝わらないだろうなぁ、という人や意見に出会うことがあり、そんなときには何もしたくなくなるほどに落ち込んでしまう。
無気力にぼんやりしてると、タナカくんがそっと家を出て10分ほどで戻ってくる。手にはバーガーキングの袋があって、中にはフレンチフライやオニオンリング、ハンバーガーがどっさり。一緒に食べて嫌なことは忘れよう…、って2人で貪り食べたものです。

今日はそんな気持ちの日。タナカくんがいたら絶対、バーガーキングを買ってくれたに違いない…って思って自分で買いに行く。
ワッパーチーズにフレンチフライ。アイスティーをセットにつけてハッシュブランもつかした。1000円足らずの気分転換。ワッパーチーズの筒みの下の方には原料類のアイコンがあり、レタス、トマトにオニオンの印にばってんマークがある。つまり野菜抜きのワッパーチーズでこれが今のオキニイリ。
直火で焼いた牛肉パテの風味や味わい。チーズのとろけやバンズのふっかりした食感を思う存分たのしめてハンバーガーを喰ってやったと気持ちが満ちる。夜にハッシュブラウンを味わうことができるのもバーガーキングならではで、近所にあってくれてよかったって感謝しました。夜のコト。

 

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コメント

  1. ヨウコ

    ティンフックのおかあさん、変わらず温かくて優しいですね。
    お腹が空くのも涙が出るのも、生きてるからですよ、ホント。
    サカキさんを励ますタナカさんの思い遣りも、やっぱり素敵です。
    お二人のお話をうかがうたび、「寄り添う」ってこういうことなんだなあと。

    • サカキシンイチロウ

      ヨウコさん
      落ち込んでると、気にしなくていいよ…、ってよく慰めてくれていました。だからとても助かった。
      慰めてくれる人がいないと自分で自分を慰めるか、ココロを空っぽにするほかなくなっちゃうのがちょっと切なくて辛いですよね。こうしてブログやSNSでやさしい言葉をかけていただけると本当に助かります。
      ありがとうございます。

  2. ヨウコ

    サカキさん、わかります。
    落ち込んでる時の1人暮らしは辛いですよね。
    誰もいない家に帰宅するのが私は未だに寂しいです。
    「おかえり」って出迎えてくれる人がどんなにありがたかったか、1人になってから痛感してます。

    辛い時は周りの人たちにちょっぴり甘えて、助けてもらっていいと思いますよー^_^

    • サカキシンイチロウ

      ヨウコさん
      温かいコメントに救われてます。ありがとうございます。

    • せるぴこ

      街なかでサカキさんに会ったら?
      なんて、よく想像してます。
      嬉し過ぎて泣いちゃうかな、きっと。
      でも、そんな日を夢見てます。
      サカキさん、大好きです!
      今年もヨロシクお願いします。

      • サカキシンイチロウ

        せるぴこさん
        街で見つけたら気軽に声をかけてください。
        コーヒーでもご一緒しましょう。

  3. Aoda

    「人は二度死ぬ。一度目は肉体が滅んだ時。二度目は人々が存在を忘れた時」という、小説・ジャンクリストフの一節(うろ覚えです)を思い出しました。タナカさんはサカキさんの思い出話やこのブログの中で輝き続けていますね。いつも愛らしいエピソードに気持ちを温かくさせて貰っています。
    大変な時ですがサカキさんご自身の健康にもどうぞお気をつけください。楽しいお二人のお話をこれからもたくさん拝読できることを楽しみにしております。

    • サカキシンイチロウ

      Aodaさん
      ボクが思い出している限りはタナカくんはまだ生きている。
      この世に確かにいてくれたということの証になるんだと思って、ずっと思い出しています。
      不思議と気持ちがあったかになるんですよね…、生きていく糧でもあるって思います。
      年があたらしくなり、でも気持ちがなかなか新しくならないでちょっと困っていますが、でもそれも自然なこととおもって、がんばることにいたします。
      ありがとうございました。

  4. 薬局の末息子

    最近、なぜか(お会いしたこともないのに)、サカキさんとタナカさんお二人(二人とも、半ズボンにサンダルだった)を郷里・清水のお店に案内する、という夢を見ました。今年も日々健啖に、楽しませてください。どうぞご自愛くださいませ。

    • サカキシンイチロウ

      薬局の末息子さん
      一年のうち8ヶ月は半ズボンにサンダルでした。この冬でも近所を歩くときは半ズボンだったりするんですよね。
      清水のお店。一緒に行きたかったなぁ。
      思い出をココロの糧に、今年も一年がんばります。よろしく応援、お願いします。

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