掛声だけの回転寿司に、変わっちゃったか若鯱家

昨日が半分仕事、それから移動の一日で明日が祝日。
それでか今日は土曜日みたいな感じがしちゃう。
ちょっと疲れて朝寝坊。
目が覚め、ランチをちょっと変わったところでとろうと、東新宿の超高層ビルの足元施設にやってくる。

ガウディっぽい造形のサンクンガーデンを囲んでずらりと飲食店。
チェーン店だけどビッグネームではない店ばかりが並んだ変わったテナント構成。
隣接するオフィスビルから湧き出る人で、平日の昼はニギヤカなれどさすがに土曜日。
しかも雨降る昼はまるでゴーストタウンの様相。都心ほどこういう景色がときに見れるのがオモシロイかな、この東京。

どこにしようか…、と何軒かお店を見比べひさしぶりに食べてみようかと「三崎港」なる回転寿司の店を選んだ。勉強方々のランチの気分。

二段重のベルト構造。
下のレーンには寿司が流れて、上のレーンはタッチパネルで注文した料理がヒューンっと新幹線に乗って届く…、という仕組み。
サービススタッフが一人だけ表にいるけど、職人さんの姿はどこにもいなくてひんやり。
人手のコトを考えるなら、しょうがないかと思って座る。
他にお客様がいない状態。だからベルトの上には商品札が流れるだけで寿司の姿はどこにもなくて自然とタッチパネルで注文しなくちゃいけないことになるのだけれど、そのタッチパネル。「最初に味噌汁か茶碗蒸しなどいかがですか」とメッセージがあり、たのむ、たのまないをボタンで選択しないと次に進めない。推奨販売が大切だ…、って言われるけれどこれじゃぁ、推奨販売というより押し売りだなぁってしんみりしちゃう。

寿司をいくつかたのみました。
本マグロの赤身にコハダ、生のとり貝、ハマチにカンパチ。
コハダ以外は今日おすすめの上等ネタで、200円とか300円の後半だとか最近のチェーンの回転寿司にしては高めの値段設定。
にも関わらず、寿司の姿がチープでビックリ。
ココで切りつけたのでなく、おそらく工場で切り分けられたモノなんだろうなぁ…、と思える薄さにエッジのたった人工的な断面のネタ。
ネタとシャリの一体感がなくってためしにひっくり返してシャリを見ると、直方体の角張ったシャリ。ロボットが作ったシャリで、それにネタを乗っけて軽く押し付けただけ。ひさしぶりに回転寿司らしい寿司を見た気分。
ツナマヨの軍艦はおいしくて、なるほどこういう寿司を食べてればチェーンの回転寿司も悪くないんだと笑っちゃう。
他になにか食べようか…、と思っていたら、お店の中に職人さんらしい人の声でアナウンス。曰く、今、流れているのは今日オススメのブリ、ハマチでそれぞれ脂ののったおいしいモノです。ためしてください」的な内容。姿を見せず声だけかけて売ろうとする。あぁ、本当にロボットが働いててもこれじゃぁわからぬ、もしかしたらいい工夫?って思ってしまう。なやましい。

 

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空々しい寿司を勧めるアナウンスに辟易としてお店をで、お腹の隙間にうどんを食べる。
三崎港の向かい側にある若鯱家。名古屋出身のカレーうどんの専門店で、いわゆる普通のカレーうどんとは一味ちがった独特のおいしさがありたまに無性に食べたくなる。ほどよく涼しい雨の日に、ここでしっかり口直し…、とやってきました。
テーブルの上にはずらりと季節メニューとかランチメニュー。週末メニューとかメニューだらけでどれを売りたいのか目移りしちゃう。しかもそれらを真剣に見比べてみると結局、どれもがいくつかの料理の組み合わせだけで出来ているという、小手先使った提案ばかり。

見せ方変えて、値段をちょちょっといじって別の料理のように見せるこういう工夫。
それは「やる気」じゃなくて「迷い」の現れ。
あらら、ココも迷ってる?って思って結局、グランドメニューから選んでたのむ。
カレーうどんにトッピング。
ロースカツと大盛りのネギ。それに山芋とろろを追加した。
注文をとってくれた人は笑顔のキレイな韓国なまりの女の子。言葉遣いは丁寧でやり取りも的確。ぶっきらぼうな日本語を機械みたいに喋る日本の若い子よりもずっといいなと思いもするけど、この東新宿は新大久保の隣街。
名古屋にうどんを食べる旅に出たら、乗り間違えて韓国に来た…、ってそんな感じ。
オモシロイ。

分厚い豚ロースにぎっしり細かなパン粉をつけてカリッと揚げたとんかつがポッテリとしたカレースープの上に漂う。ネギもどっさり。見るからかなりのボリューム感。
うどんの上にとんかつがある…、と思うとかなりのゲテモノだけど、カレーの上にあるとんかつはとても自然で、カレーってなんだかスゴい食べ物って感心します。とろろは別添え。途中の味変えで使いたく、最初はそのまま。カレーまみれのうどんをスルンとたぐり込む。

胡椒の辛味と風味がおいしいカレースープはさすがにおいしい。
出汁より塩の旨みがいきてて、スッキリした味。
カレーの香りやあと引く辛味が引き立って、食べはじめると次々、次の一口ねだる習慣性のあるスープ。
うどんがちょっと変わりましたか。
もともとココのうどんは塩を使わず作るうどんで、だから煮込んでもスープに辛味が移らず仕上がる。
けれど今日のうどんは塩を感じる。味だけじゃなくちょっと透き通ったように見えるからタピオカ粉的なものを混ぜて、伸びにくいようにしているように感じもします。
コストや手間を考えていろいろ工夫をしたのでしょう。

かつて、店頭に貼られていた「当店のうどんは塩を使わず手間をかけ作っております」というメッセージも今はなく、やっぱり変わってしまったのかなぁ…、って思ったりする。
それでも十分おいしいからいいのだろうけど、ちとさみしい。

ネギとカレースープを混ぜ合わせ七味をかけてすくって食べると、シャキシャキとしたネギの歯ざわりと辛味がカレーと一緒になって、なんだか不思議な味わいになる。
とろろをたらり。ポッテリとしたカレースープにとろみが混じってなんともなめらか。スベスベ喉を駆け下りてお腹をやさしくあっためる。色鮮やかなかまぼこや厚い油揚げがカレースープを吸い込み旨い。何を混ぜてもカレーの風味が変わらないのがまたオゴチソウ。
友人は味噌かつと小さなカレーうどんのセットをたのむ。やはり勝つのがっしりとした歯ごたえがおいしく味噌の甘み、旨みも自然で食がグイグイすすむ。これ以上、できれば変わらずこのままで踏みとどまってほしいなぁと思って帰る。ちと寒い。

 

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