岡山やまと、茹でたきゃべつにかつ丼、ラーメン

岡山で昼食。駅からてくてく、10分ほど歩いてお腹をすかせた先にあるお店。今日は東京に帰る予定で駅構内で乗り換えだけでも良かったんだけど、どうしてもこの店に来たくてそれで途中下車。
オープンのちょっと前にお店について並んでいたら次々、お客様がやってきて開店時間にはもう10人以上も並んでました。
お店があいてカウンターの一番端っこ。仕込み場も含めて厨房の様子が手に取るように見える一等席。
とんかつとラーメンが売り物の店です。お父さんがとんかつを揚げる揚げ場の担当。息子さんがラーメンをと見事な分業。ホールでとった注文が元気な声で次々読み上げられると、それを合図に調理がスタート。料理がテキパキ出来上がる。

店がきれいに整えられているのにまず感心します。揚げ物の店です。しかも揚げ油にラードを使って揚げる店。にもかかわらず厨房の中もカウンターもピカピカで、空気もきれい。
たのんだ料理はかつ丼に中華そばをそれぞれ小さいサイズで。それに茹でたキャベツを足した。キャベツとブロッコリをスープで茹でてデミグラスソースを添えただけという簡単な料理。ところが野菜自体の甘みや風味がおいしくてしかもこのデミソース。鰹節の出汁の風味に動物のどっしりとした旨味がのっかり仕上がっている。和洋折衷のおいしさにウットリしちゃう。

しばらくすると中華そばがどうぞと到着。
とんこつスープに煮干しの和中折衷といった風合いでゼラチン質のとろみと一緒に口の中へとやってくる。

ラーメンのスープで口とお腹があったまった頃合いでかつ丼到着。
岡山名物のデミグラスソースをかけて仕上げたデミカツ丼。
コマ中パン粉をギッシリまとわせ、ラード混じりの油でガリッと揚げたとんかつを食べやすいよう切り分けて熱々ご飯にのっけてソース。
ソースをたっぷりまぶしたカツとご飯と一緒にパクっと食べて、ラーメンすする。ほとんどの人がこの食べ方で、この店、とんかつ屋さんなのかラーメン屋さんなのかわからなくなる。

かつ丼とラーメンの相性がいいのはおそらくデミグラスソースのベースとラーメンスープのベースが同じだからでしょう。味わいどっしりしているくせにスッキリとした後味でお腹を重たくしないところがオモシロイ。
ラーメンの具材はもやしとメンマにチャーシュー。もやしはシャキシャキ、メンマは太くて分厚いチャーシューは脂ねっとり。麺は硬めに茹で上がったストレート麺。量は控えめ。だから麺も具材の中華スープのように感じる。かつ丼のお供にぴったり。
かつ丼はカツにソースにご飯だけ。クシュクシュパリパリ、奥歯をくすぐるように砕けてく茹でたキャベツをお供にすると一層おいしい。よき組み合わせ。オキニイリ。

 

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