岡山、やまと、デミカツ丼に中華そば

岡山に着く。駅からちょっと散歩して県庁近くにやってくる。
アーケードのある商店街の一本外れた一方通行の道に面したレストラン。「やまと」という名で、モダンデザインの看板がテントの脇にあがってる。

逆二等辺三角形の丼に湯気。ラーメンでしょう。これが半円形の丸い丼ならばうどん、あるいは蕎麦。ナイフとフォークが並んでいるのは洋食店的イメージで、つまりラーメンと洋食をたのしむことができる店ということ?
レンガ造りの外装はたしかに洋食店的で、ガラスの箱のサンプルケースの中にはオムライスとかとんかつとかに混じってラーメン。なるほど看板は伝えたいことをしっかり伝える秀逸なでき…、というコトでしょう。

お店に入るとほぼ満席。カウンターのひと席もらってメニューをみます。

ラーメンでなく「中華そば」というのがステキ。
一方「かつ丼」。岡山名物のデミカツ丼です。シチュー、オムレツ、とんかつと洋食メニューがいくつかあって、どのメニュー写真もデミグラスソースをたっぷりまとった姿で写ってる。

カウンターの中の厨房の一番奥に大きな寸胴。
ときおり大きなしゃもじでグルンと回す様子はおそらく中にはデミソース。
その手前には麺を茹でるための大きな釜。脇に中華麺が入った容器が積み重なって、底だけ見るとラーメン屋。
一番手前。入り口脇には揚げ場があって前にご主人が陣取り次々、カツを揚げてく。
ひっきりなしにお客様がやってきてはお店を満たす、繁盛店です。厨房の中の手はずっと動いて料理ができるリズムがたのしい。

次々、やってくるお客様たち。
ボクのように旅先でその土地の料理を食べたいと思ってワザワザ来る人もいて、けれどほとんどの人が地元の人たち。
お店の人とにこやかに挨拶してたりするのがなんだかあったかい。
そしておなじみさんが案外、ラーメンだけをたのんでいるのにビックリします。
安いからかというそんなことはなく、だってかつ丼も中華そばもほぼ同じ値段。
おそらくラーメンの方が気軽な気持ちで食べられるから。
あるいはお腹に気軽だから…、なのかもしれない。
ボクの隣のお客さんが、オムレツライスをたのんで食べてた。
焼き飯の具材をタップリいれたふっくら仕上げたオムレツに、デミグラスソースをたらり流した姿のキレイで美味しげで、奥のテーブルのご婦人方が分け合い食べてた焼き飯もおいしく見える。

あれも食べたい、コレも食べたい。カウンターに座ると気持ちそぞろになる食いしん坊(笑)。カツ丼と中華そば。どちらも小さいサイズをたのんで組み合わす。そうたのんだあとでやってきた女性2人が、小さなカツ丼に通常サイズのラーメンをたのんでいたのにちょっと後悔しながらまって、やってきたのにニッコリします。

お茶碗一杯分程度のご飯。半玉分ほどの控えめ量の中華麺。にもかかわらずかつ丼の上にのっかるカツはタップリ。そのカツを覆って余りあるほどのデミソース。中華そばのスープもタップリ。もやしにネギ、叉焼と具材はほとんど普通の中華そばと同じというのウレシイ。
麺よりスープが主役のハーフサイズの中華そばは麺というより汁代わり。
そのスープが旨いのです。豚骨スープと魚介系のスープをあわせたダブル系。風味豊かでしばらくそのまま手を付けないとスープの上に膜が張る。豚骨スープのゼラチン質が作った脂で、だからどっしりしてるのだけど不思議なほどに後口スッキリ。ゴクゴクのんでたのしめる。もやしにネギがシャキシャキ歯ざわりたのしくて、分厚い叉焼はやさしくとろける。オキニイリ。

とんかつのカツは脂の少ない部分をラードで揚げる。
細かなパン粉をぎっしりつけて、サクッと揚げて香ばしい。
デミソースの味のベースはラーメンスープと同じスープなんでしょう…、どっしりとした旨みを感じる。
トマトの酸味が強めのソースで、衣が吸ったラードの甘みを引き立てる。
固めに炊けたご飯も旨い。レンゲにのっけてスープに浸して食べるとご飯の粒のひとつひとつがコロコロ舌の上を転がるような食感。
カツの甘みにソースの酸味。ラーメンスープの旨みが混じって口の中がずっとニギヤカ。ストレートの麺はザクザク歯切れる感じで、口が一層ニギヤカになる。

さすがにかつ丼も中華そばもハーフ・ハーフというコトで、あっという間にお腹に収まる。ラーメンの丼の底には「やまと」と店名。魚粉がタップリ残り、残った香りもまたオゴチソウ。1040円という値段もウレシイ、昼のコト。

 

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