小洞天、麻婆豆腐に担々麺に焼売ついて三位一体

有楽町の小洞天で昼。
日本橋に本店のある焼売が人気のお店。日本橋の店は1944年の創業。まもなく80年を迎える老舗。
有楽町の駅横にある今はビックカメラの地下の一階が有楽町店。
もともとは有楽町そごうの地下という好立地で、そのそごうの開業が1957年。フランク永井の「有楽町で逢いましょう」がヒットした年で、おそらくそのときからここにあったのでしょう。古色蒼然。
階段をタンタンタンタン降りてくと獅子の石像。店の中に入ると広いくせして天井低くて、その天井の低さゆえに香港のレストランに紛れ込んできたような気持ちにさせる。しかも立派なシャンデリア。仕事をはじめるとテキパキしているのに手待ちの様子がけだるげなベテランスタッフの姿も大陸的です。
大きな円卓がふたつにあとは四角いテーブルが無造作におかれてて、お一人様は円卓へ…、と案内されて円卓につく。ランチのメニューは結構多彩で、どれもに大抵焼売がつく。何にしようとちょっと悩んで、今のイチオシという「三位一体」をとってみた。

この店の名物料理が3種類。
焼売。
担々麺に麻婆豆腐が揃い踏みというのが三位一体という名前の由来。
名物の焼売が2個というのがちょっと物足りないところ。
円卓の真ん中にあるぐるぐる回る部分には、調味料が置かれてて醤油にお酢に白胡椒。
ひときわ大きな器の中にねった芥子が入っているのが焼売おしのお店ならでは。
ちょっとゆるめでお皿にうつすとゆっくり広がる。醤油もお酢も使わずにこの芥子だけで食べると焼売の肉本来の旨味が引き立ちボクは好き。
極薄の皮で包まれて、だから噛むとムチュンと歯切れる感じはまさに肉。ときおり刻んだネギがシャキッと前歯に触る。焼売がとろけて消える前に担々麺のスープをゴクリ。スープの辛味が豚肉の持ち味引き立てなんとも旨い。

麻婆豆腐はちょっと黒目で見た目はあんまり辛そうじゃない。
口に含むと味噌由来でしょう。
軽い渋みが口に広がる。
おいしいなぁ…、って味わってたら突然、舌が辛味をおぼえる。
ヒリヒリしたような辛さじゃなくて、じんわりじっくり、辛さの濃度がどんどん深くなってくようなどっしりとした辛さにびっくり。
お腹の中から頭のてっぺんまで辛さがこみ上げ、汗を作っていく辛さ。
豆腐はじっくり煮込まれている。
中の水分を吐き出して、代わりにソースを含んで芯まで色づいている。

口に含むとねっとりです。舌で上顎に押さえつけるとプルンと爆ぜる。爆ぜて豆腐の持ち味に辛さ、旨味が口の中に広がっていく。
細かな挽肉、そしてネギ。ホツホツシャキシャキと食感添えて豆腐のとろけを引き立てる。塩をしっかり抜き取って薄切りにして炒めたザーサイ。カリカリとした歯ざわりにピリリと辛くて塩の風味がおいしくてご飯がすすむ。麻婆豆腐もご飯のお供にいい感じ。

さて担々麺。ぽってり系ではなくてサラサラスープのタイプ。縮れた麺は歯切れがよくて、ゆっくり熱を吸い込みムッチリやわらかになる。スープの旨味と香辛料の香りが鮮やか。しびれは少なめ、お腹の中から体をしっかりあっためる辛さがおいしい。ごまの風味とナッツの食感がスープや麺の引き立て役になっている。
オモシロイのが挽肉を使わず醤油で煮込んだ牛バラ肉の塊が麺の上にゴロゴロ浮かんで転がっている。五香粉の香りが本格的で牛肉麺のスープを担々麺のものに代えたって感じの仕上がり。担々麺を食べると最初は浮かんでた挽肉味噌が沈んで収拾つかなくなってしまうのですネ。もったいないなぁと思いながらも結局、残してしまうことが多くてこういう塊肉なら、そんな心配もありゃしない。お酢でちょっと味変をして、スープをゴクゴク、麺をズルンと平らげた。

 

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