小山のきそばでカレーコロッケきつねそば

ひさしぶりに小山乗り換えで帰る夜。
仕事を終えてホッとして、電車に乗る前に蕎麦食べる。
在来線の上りホームにある立ち食いそばの店で、名前は「きそば」。
ホームの真ん中にほぼ立方体の建物があり、その半分はおそらくかつてキオスクだった場所。今はクローズ。ずっとシャッターが降りている。
残り半分がこのお店。
昔は他のホームにも立喰の蕎麦のお店があったそうなんだけど、今はこのホームのこの店だけという状況。
小山の駅は乗り換えダイヤがへんてこりんで、必死に走って階段上がって階段降りればやっと間に合うようなダイヤで、足がもつれて転んじゃったらもう大変。だから自発的に一本逃して、ココで蕎麦をズルンとたぐる。今日のご褒美…、てな感じ。

ちょうど学校終わりの時間にかぶって帰宅途中の高校生が、店のカウンターにぶら下がるようにして蕎麦を待ってる。なんてステキなこの景色。いくら食べてもお腹がすいてしまう年頃だから、こういう店には抗しがたい魅力を感じてふらりと寄っちゃうんでしょう。ボクもふらりと食券を買う。

大抵、季節限定のメニューがある。
今の季節はなんだろう…、と見ると貼り紙。
カレーコロッケが今の売り。
単品もあり。
カウンターの中のおばちゃんに聞いたら、高校生がおやつの代わりに買って食べたりするんだそうな…。
100円って値段がたしかにおやつにぴったり。大量のお湯が沸いてる大きな茹でがま。おばちゃん一人で麺を茹で、茹で上がる間に器をあっため、湯切った麺を手早く入れる。汁を注いで具材を張ってと黙々と蕎麦を作る姿がたのしい。
高校生くん三人が、一心不乱に蕎麦をたぐってお腹に収める笑顔と勢いに圧倒されつつ、お腹を鳴らす。食券渡してしばらく待ちます。目の前でちゃっちゃとボクの蕎麦が出来上がっていくのをみているだけで気持ちがじんわり満たされる。

きつねそばにカレーコロッケをトッピング。
濃い目のツユが、おいしい匂いを発散してます。
時間は5時のちょっと過ぎ。
朝早くから営業している店ですから、ぼんやりしてたら汁の旨味や香りは壊れて当然なのにおいしい匂いのままというのは出汁そのものがしっかりとられている証拠。
化学調味料にたよった出汁は、時間がたつとエグい匂いが鼻につく。
お店の外までその悪臭を撒き散らすようなお店があるけど、ここはそういう匂いに無縁。
まずは一口、汁をズルリと。

醤油の風味と甘みの影に、スッキリとした出汁のおいしさ。軽い酸味が最後に旨味をひきしめて、ゴクゴク飲める。おいしい汁です。
蕎麦は色黒。若干太めの蒸し麺で、ヌルンと表面が粘るようななめらかさ。
大きなお揚げを甘辛に煮て、ふたつに畳んで蕎麦の上。その傍らにカレーコロッケ。刻んだネギがぱらりと散らかる。丼、中の汁に蕎麦。どれもが熱々。ひんやり冷えた指にあったか。良き先味のオゴチソウ。

さてカレーコロッケ。見ると普通のコロッケのよう。食べる前にザブンを汁に浸してパン粉衣にたっぷり汁を吸い込ます。
コロッケがズッシリ汁で重たくなったところで箸で半分に割る。その断面はたしかに黄色い、カレー色。出汁の香りに混じってカレーの香りがフワリと漂ってくる。
どこかで嗅いだことがあるようなカレーの匂いで、どこなんだろう…、と思ってなるほど。カップヌードルのカレー味のような匂いで案外辛い。せっかくサクサクに揚がった衣が湿って台無し。けれどポッテリ湿った衣を食べると、揚げた直後の風合いだったり風味だったり、名残を感じる。オモシロイ。
食べてくうちにコロッケの中身が汁に溶け出して、汁全体にカレーの香りが混じってく。汁を吸ったじゃがいもが汁全体にとろみをつけて、そばにタップリからんでおいしくなっていく。体あったか、そろそろ電車の時間です。

 

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コメント

  1. Comfort

    「出汁はしっかり、蕎麦は色黒若干太め」だったら
    やはり「替玉:¥160-」を試してみたいです。
    月見(きつね)うどん(そば)が欲しければ
    トッピング(生卵/きつね:¥50-)で解決、
    メニュー(券売機)の構成がお客様の立場で
    考え抜かれていて素晴らしいですね。
    福岡(九州)出店は叶わぬ夢でしょうか?

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Comfortさん
      こういうお店って地域と密接な関係があるのでしょうネ…、牧のうどんがなかなか関東に出てこれない理由があるのと同じじゃないかと思います。
      それにしても「替え玉」。
      たしかにこの濃い出汁でないとできない工夫。もしかしたら替え玉入りの二杯目のほうがおいしくなるのかなぁ…、なんて思いました。

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