小丸新茶屋

熊本から宮崎に向けて大移動。人吉、都城を経由しながらところどころで休憩しつつの4時間ほどのたのしい旅。

oma kanbanoma mise気心知れた人たちと車の中で話をしながら走っているとあっという間に山越えできる。
目指した先はうどん屋さん。
「小丸新茶屋」というお店で、昔、1回だけ来たことがある。
ずいぶん大きなうどん屋だなぁ…、って思った印象だけがいまだにあって、それでワクワクしながら来ます。

ひさしぶりの店。
街道沿いのやはり大きな店で、赤い大きなちょうちんがお祭りっぽいニギニギしさで気持ちウキウキ。
お店の中は仕切りのないワンボックス的レイアウト。
ファミリーレストラン的な居心地のよさがありはするけど、雰囲気自体はあくまでうどん屋。気軽な感じがいい感じ。

oma menuメニューは多彩で寿司やらカレー、定食なんかも揃ってて100商品くらいはあるんじゃないかなぁ…、そこだけ見るとファミレスみたいで、でも気取りのない雰囲気が「やっぱりココはうどん屋」ムードを醸し出してる。
店名の通り「茶屋」な感じがするのもステキ。

なんでこんなにメニューの種類が増えたんですか?って聞いたら、お客様食べたいものを揃えていたら、結局こんな数になった。
作るのは大変じゃないですか?って言うと、ホールの人も含めてみんな同じように調理作業もできますから。忙しいときにはみんな総出で料理を作ればいいだけだから、と、こともなげに言う。
繁盛店とは普通のお店が大変と嫌うことを、平然とし切るお店のことを言う。最近、いろんなお店をみていて感じることがココでも起こっているというのにビックリします。

それだけじゃなく、この店、いろんなことをするのですね。餅を毎日ついていて、だから上棟式に撒く餅を引き受けてたり、お店で餅を売っていたりと、地元密着の極みのようなサービス精神。

oma udon宮崎に来れば食べておきたいうどんが釜揚げうどん。
釜揚げのやわいうどんを揚げ玉をタップリ入れたタレで味わう郷土料理。

小麦粉以外の混ぜ物をまるでくわえぬ自家製麺。
あまり練らず、鍛えず切って釜に落として茹で上げる。
白出汁ベースの甘くてやさしい味のタレ。
タレを吸い込み膨れた揚げ玉が麺にからんで口の中へとやってくる。
麺に混ぜ物してしまうと、この出汁の旨みや香りを邪魔する。だから手間がかかろうが、コストがかかろうがだから麺は小麦粉100%にこだわるんだという。

うどんのすべては出汁のため。
なるほど、宮崎の釜揚げうどんも出汁を味わううどんでござった。オモシロイ。

oma susi1oma susi2実はこのうどん、ハーフポーション。
それでもお腹を温め満たすに十分で、これに寿司の盛り合わせがつく。それで1300円。
安いなぁ…、とメニューの写真を見て思ったけど、寿司の実物がやってきたらば、もう、びっくり。

スゴいんだもん。
マグロに真鯛。海老にイカ。数の子、マグロの中落ちの軍艦巻きと巻物3種、玉子焼き。
ビックリするのがそのサイズ。
一貫をあらかじめ半分に包丁で切り分けやってくるのですね…、それほど大きい。
しかもネタの新鮮で分厚いこと。真鯛なんてゴリゴリ歯ごたえたくましく、西の日本の活け〆とする文化を堪能します。
お腹がしっかり満たされて、こういうお店が近所にあったらうれしいだろう…、って思ったりする。また来ます。

 

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