寿司清で朝茶漬け

東京駅からはじまる朝。寿司清にする。

a ssei飲食施設のすべてが朝食営業をしているという、旅する人にはうれしい「GranSta」なる施設の中で、一番人気のこのお店。
開業以来、もう何回、来たんだろう。
50回は超えるだろうなぁ…、しかもそれが全部朝。

この場所以外にも寿司清という店はたくさんあって、新宿の店にはたまに行く。
だからこの店。朝以外にくる理由をあまり発見できないところが、お店に対してはちょっと申し訳なく思ったりもし、けれどやっぱり重宝だもの。
寿司屋の朝食というのがなにより魅力的。しかもココだけのオンリーワン。
しかも開業以来、ほとんどメニューが変わっていない。
開業当初になかったものといえば、豚汁くらいかなぁ…。
それ以外はずっと同じで、でもそれがいい。

a ssei asatei朝食というのは他の食事と違って「いつも同じ」というのがありがたい。
まだ頭の中が本格的に動いていない。
だからあまり食べることに頭を使いたくはなく、いつもと同じが待ってくれてると思うと自然と気持ちが目覚めて明るく感じる。

とはいえ、今日はどっちにしようかなぁ…、とたのしく迷える。
だからたのしい。
どっち…、というのは出汁かけ茶漬けか、漬け丼かという選択肢。
今日は体にみずみずしいものをあげたくて、それで鯛の出汁かけにする。
それに刺身の切り落としを追加でつける。
この「何かを追加」というのがこれまたうれしいのです。
自分ならではの料理を自ら作っているような感じになれる。
しかもお膳の上に乗り切らず、カウンターの上がぎっしり、にぎやかになるところもたのしく、朝がなんだか贅沢になる。

a ssei sakanaもったりとした粘る感じるが関東風の鯛の切り身。
ブリブリとした活け〆的なる食感じゃなく、だからサラッと薄めのゴマだれでも、切り身にからんでおいしく感じる。
これも悪くはないかとそのまま、ご飯の上にのっけて食べる。
アラレとワサビで味整えて、ほどよきうまさに目をさます。

刺身の切り落としは今日も多彩で彩り豊か。
マグロの端材にヒラメに鯖。タコにサーモン、それからイカと何が入ってくるのかがやってくるまでわからぬところもまたオモシロイ。

それにしても次々、お客様がやってくること。
しかも案外、若いサラリーマンが多いところにちょっとびっくり。
こういう料理はおじさんたちの大好物で、けれど若い人たちはもっとガツンとお腹にたまりそうな料理が好きなんだろうと。そんな先入観をもってしまうと、本当に売れるものが見えなくなるのかもね。だって若い人たちが食べたいものを提供しているお店はありあまるほどあるんだから…、と思いもしました。

a ssei duke鯛の切り身を2枚ほど、ご飯と一緒に食べると入れた器に隙間ができる。
そこに刺身の切り落としから、マグロの赤身とヒラメを借りてしばらく漬け込み、味なじませる。

馴染む間に刺身を食べます。
魚の食感はとても多彩で、しかも切り落としというこのサイズ。
刺身よりもずいぶん小さく、だから舌が疲れることがないのがウレシイ。
大きな切り身は食べてる間に疲れてくる。
しかもこの大きさなら、一度に幾つかの魚を口の中にいれ、それらが混じる食感楽しむこともできたりするのであります。
イカとサーモンの組み合わせはねっとり感がたかまって、なかなかよぉがす。オキニイリ。で、マグロの切り身に味が馴染んだ頃愛で、それをご飯の上にのっけてハフッと食べる。
鯛のねっとりした食感はゴマと出会うとそれが一層強調される。
一方マグロのサクッと歯切れる潔さ。それがゴマの風味と出会うと、まったりとした食感手に入れ中とろよりになったりするのがオモシロイ。

a ssei chadukeご飯を半分ほどもそのまま食べて、最後に出汁漬け。
鯛の切り身をご飯にのせて、そこにトプッと出汁注ぐ。
鯛に直接かけてチリチリ、若干熱を通すとネットリ感が、ネッチリ感に変わるのですね。
歯にキチキチと当たってきしむような食感。
筋肉質で繊維が強い魚ならではの食感をたのしみながら、サラサラご飯を味わい食べる。

やっぱり出汁はうまいです。
体が潤う。
鼻から抜ける香りにパチっと目が覚めて、しかも気持ちがおだやかになる。
出汁をまとったご飯粒が、サラサラ喉をかけおりるのが気持ちよくって、サラサラハフハフ。勢いにまかせてたのしくかきこみ食べる。
魚がなくなり今度はアラレとワサビを溶かし、出汁の残りを全部うつしてザブザブ食べる。
気持ちも潤うようなおいしさ。さてさて仕事に向かいます。

 

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