宮城と岩手。朝のそばに昼もそば

宮城県の古川で朝。
凄まじい雨の音と雷さまに起こされて少々寝不足。朝のお腹にそばにする。
川原ドライブインという朝早くからやってるそば屋さん。地元の人に愛されている気軽なお店。コの字型のカウンターに11席という小ぶりのサイズで、いつもいっぱい。
カウンターの中に茹で麺機が置かれてそこでちゃっちゃと蒸した袋麺を湯通し。丼に移したところに汁を注いで出来上がり。
こだわりがあるわけじゃないけど、盛りが良くって手頃な値段。普段使いのそば屋はこれでいいんだ…、ってニッコリします。

きつねそばを選んでたのむ。
朝の時間はたまご料理がひとつ無料でサービスされる。
厚焼きたまごに目玉焼き、温泉卵にゆで卵、生卵。
名前が貼られたカラーチップをとってカウンターに置けばいい。
厚焼きたまごの赤のカラーチップをとっておく。
ちゃっちゃざぶざぶとテキパキ料理は出来上がり、どうぞと差し出された丼の熱くてずっしり重たいことにびっくり。
しかもお揚げが山盛りです。
厚めのお揚げがまるまる2枚。
薄い厚揚げみたいな揚げで、軽く出汁で煮込んでいるだけ。甘辛くないからお揚げの風味が際立ち、汁の風味を邪魔しない。

汁は色白。出汁がしっかり効いていて醤油くさくないのが独特。ボクは好き。蒸し麺を茹でているから麺はやわらか。汁をたっぷりすくいあげ、汁となじんでトゥルンとお腹に入ってく。
ちょっと遅れてたまご焼きがくる。
出汁をたっぷり含んでふっくら仕上がった、大阪のだし巻き卵のようでやさしいあじわい。そしてプルプル。
カウンターの上には一味に醤油、マヨネーズ。ごま塩にカレー用の胡椒があってレタスの葉っぱにマヨネーズを絞って食べる。マヨネーズってなんておいしい食べ物なんだ…、って思いながらレタスをシャクシャク。健康と不健康の間を行ったり来たり(笑)。お腹がしっかりあったまる。

 

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岩手に移動。昼を再び蕎麦にする。
「直利庵」という一関の有名店。
10種類ほどのメニューが揃う店なのだけどほとんどの人が天せいろを食べている。
並盛り、大盛り、海苔なし、海苔ありを選ぶだけというシンプルさもいいのでしょう…、いつもにぎやか。
並天せいろをお願いしました。
たっぷり時間がかかります。
30分近く待ちましたか。理由はそばが太いから。
忙しかったからということもある。けれど極太そばを茹で上げるのに15分近くかかるんじゃないのかなぁ…、そばというより細めのうどんって感じの麺で、時間がかかってもしょうがない。
待つことがわかっていても人が集まるということに感心しちゃう。

太いだけでなく長くてそしてみずみずしい。断面が丸くてつるんとしているから、タレにどっぷり浸けてズズッと空気と一緒にすすり上げてタレを口まで運び込む。
そして噛みます。ゴツンゴツンと奥歯を叩いて壊れるそばの食感をたのしみながら噛み続けつつズルンと飲み込み、喉をそばがのたうち回るようにして雪崩れ落ちてく感じを味わう。独特です。
タレは甘くて旨味が強い。麺やタレに負けず天ぷらも独特で、大きなエビを2枚に開いて、たっぷり衣をまとわせ揚げる。分厚い衣は花咲くように揚がってて、バリバリ壊れる。油の香りが香ばしく、タレにコクが付いていくのがおごちそう。
辛味の強い白ネギともみじおろしを加えればタレの甘みがひきしまり、そば湯もおいしく味わえる。お腹もしっかり満ちました。

 

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