「安物売り」は征く!

ひさしぶりにマクドナルドで朝をとる。
定点観測…、と言えばカッコいい。
けれど何を観測するのかといえば「かつての日本の外食ナンバーワン企業が生き残りをかけて、日本の消費者を巻き込みどう戦っているのか」というコトをを観察するわけだからして、決してカッコいいものじゃない。

朝から相変わらず繁盛してます。外国からの観光客も結構多い。多いけれど、日本人が「白人」と分類する人たちは少なくヒスパニック系とか東ヨーロッパ系、あるいは中国、韓国からの人が目立つところが、オモシロイといえばオモシロイとこ。これもひとつの観察ですな。

ソーセージエッグマフィンをメインにセットを買う。メインのマフィンにハッシュブラウン、飲み物はミルクで450円。
安いと言えば安い。
けれど圧倒的に安いかといわれると決してそんなことはない。
セルフサービスです。座らされるのは、ブロイラーのケージ並みに小さなスペースにプラスティックの椅子というお世辞にも居心地がいいとは言えない場所。
喫茶店のモーニングサービスならば、ふかふかのソファに座れてしかもサービスまでしてくれてほぼこの価格というのが普通。

安く売れるものを安く売る。
それで利益を出すために端折れるものはみんな端折って、負担をお客様に押し付ける。つまり、彼らは「安売りしているわけじゃない」のです。

マクドナルドは業績がいいと言われます。安売りしているわけじゃないから利益が出るのは当然で、一方、モスバーガーが業績が悪いのは、安く売れるものでお客様を納得させる工夫をしてない。従来の商品をただただ安く売ってるだけで、つまり安売り。

「安売り屋」と「安物売り」は違うのですネ。
マクドナルドは「安物売り」で、モスバーガーは「安売り屋」。安売り屋は自己犠牲の上になりたつ儚い商売。長続きせず、決して勝てない。世界的に大きくなって利益を出し続けることができる企業のほとんどが「安物売り」で、例えばユニクロもそういう会社。
肝に銘じておきましょう。

舌に沁みるほどに塩の強いマフィンにソーセージ。とろけることなくペットリ舌に貼り付いてなかなか消えてくれないチーズ。手乗りハッシュブラウンはもう芸術的なほどに小さく、すべてが安物。潔い。

商品がのせられたトレーの上の髪っきれ。
テーブルマットと呼びたくないほど、見事な告知。かつてはプロモーション商品やキャンペーンの内容を告知することが多かったけど、今では大抵求人広告。
優先順位が変わったのでしょう。
若い子だけじゃなくシニアもオッケーと必死な様子で、そう言えばかつてアメリカに「マックジョブ」って言葉があった。人に知られると恥ずかしく、単調でやりがいのない画一的な働き方のコトをさした言葉で、飲食店の人たちは、自分の職場がマックジョブにならないようなモティベーションやら意識付けを必死にしてた。
それが最近、仕事そのものにやりがいだとかかっこよさを求めぬ人たちが増えてきて、「マックジョブを自ら選ぶ」人が沢山いるんだよ…、って現場は嘆く。嘆きたいのは外食に夢や憧れを持ち続けたいお客様の方。…、なんだけどなと思ったりする。今朝の観察、以上で終了。なやましい。

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