天ぷら親子南蛮そばのちカレー南蛮、かつ丼付き

「永坂更科布屋太兵衛」で早めのお昼。親子南蛮蕎麦に天種追加でお腹を満たす。
卵とじという調理方法。好きなんだけど、自分にとって好きな玉子のとじ加減で作ってくれるお店を見つけるのに難儀する。
ドロドロは嫌。汁の温度が高すぎて、チリチリになってしまったのはもっと嫌。ふっくらしていて、出汁をたっぷり吸い込んだ玉子がふわふわ、蕎麦の上を漂い浮かぶような感じのとじ具合。
ココの卵とじはまさに理想のとじ加減。しかも特別、何も言わなくてもこの状態でやってくるのがまたアリガタイ。

その卵とじを一層おいしく、贅沢にするのが「親子」。
ただ鶏肉を地鶏を使って高級にしてみたり、もも肉使ってコクを出したりと、鶏を一生懸命売ろうとする店は全部苦手。だって蕎麦が主役なんだから、鶏が主張しすぎるのって無粋ですもん。ここのは胸肉。しかも皮をキレイにひいて取り除き、出汁の中でふっくらさせて泳がせる。ネギは白ネギを細切りにして食感はある。けれど蕎麦を邪魔せぬようにと工夫する。

天種の天ぷらはエビにピーマン、かぼちゃに大葉、それにはじかみ。天ぷら屋の天ぷらじゃなくて蕎麦屋の天ぷらですから、衣が若干ぽってりしていて、分厚く固い。そのまま食べると衣ばかりを食べてるような気持ちになるけど、天つゆにひたして食べたり、蕎麦に浮かべて食べたりすると、これがおいしい。衣がたっぷり出汁を吸い込み、ぽってりなめらか。油がやさしくなるのです。
まずはエビ。蕎麦の上にのっけてパチリ。「天ぷら親子南蛮蕎麦」の勇姿を撮影。
しばらくするとエビの衣の油が溶け出し、汁にキラキラ、油が漂う。ズズッとすすると、油混じりの汁と一緒にふんわりとした玉子が口の中に飛び込み、口一杯をみずみずしくする。あぁ、旨い。

 

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最近、蕎麦をよく食べる。
四国で過ごした10代半ばまではまず蕎麦を食べるという習慣そのものがボクにはなかった。
20代は麺類といえばパスタに気持ちが向かっていたから、うどんもそばもラーメンも、ボクの中ではどうでもよかった。
30過ぎる頃から徐々に、蕎麦を食べるようになって今では、思い浮かべる麺類のまず最初にくるのは日本そば。変われば変わるものであります。
東京に住んでいると、おいしい蕎麦屋がたくさんある。
しかも多様で多彩な蕎麦の世界が身近にあって、食べ比べるのもたのしいから、自然と蕎麦を食べるようになる。四谷三丁目に住むようになってからは近所の「尾張屋」が気になって気になって。特にここのカレー南蛮がボクにとっての「カレー南蛮の基準」になりはじめてる。

うねるようなどっしりとした辛さと出汁の旨味。鰹節由来のきっぱりとした酸味と焦げたような渋みが口の中で混じり合う。シャキシャキとした玉ねぎに大きめの豚肉、そしてねっとりとろける蕎麦。一口ごとに辛さが体の中に積もって汗がじんわりやってくる。
かつ丼と一緒に食べると一層おいしい。ふっくらとした豚肉にカサカサのパン粉。甘辛いタレの味わいがカレーの辛さを引き立てる。
カツをひと切れ、カレーの上にのっけて衣にカレーを浸してパクリ。シットリとじた玉子と一緒にご飯を食べて、すかさずカレー南蛮の汁をごくりといろんな味が口の中で混じり合い、お腹がしっかり満たされる。
イリコの香りがしっかりとした味噌汁にカリカリ硬いたくわんもどれも好みの、オキニイリ。

 

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