大栄食堂、飲んでつまんで800円

夜、梅田の街で福岡から来た友人とうっかり待ち合わせ。
本来、福岡に飛行機で直行しようと思ってた旅。けれど数日前に台風の不穏な動きを感じたコトと、福岡で会おうと思ってた友人がたまたま大阪にくるというので急遽、スケジュールを変更したのが今回の旅。
新梅田食道街の入り口にある喫茶店「ニューYC」という店にくる。古色蒼然たるインテリア。いつもココで写真を撮ると曇って写る…、理由はココがタバコ天国というコトで、今日も曇った空気の中で酸味が強くて苦いアイスコーヒーを飲む。大人男女の秘密めいた待ち合わせとか、オーストリッチの小さなカバンをもったおじさんだとかと、コッテリ味の店の雰囲気が遠い異国に来たような感じがするのもオモシロイ。

 

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福岡の友人とめでたく合流。飲むことにした。
前から行ってみたかった店。ただ一人でいくより何人か…、それも気心しれた友人と一緒にいきたく思ってた店に行こうとそれでテクリと歩く。
場所は梅田の阪急メンズ館の裏側の路地。ここだけポツンと昭和が残っているようなひなびた通りにひなびたお店。「大栄食堂」という店があり、そこで軽飲み。
通りに面して大きなショーケースが置かれてて、店の外から料理を見れる…、ちょっとしたサンプルケースのような役目を果たしつつ店の内側から料理を自分でとれるようにもなっている。
関西によくある食堂形式の店で、けれど壁が丸ごとショーケースというこの大胆さは例を見ない。しかもお店の前に自転車。おそらくこれにのってお店に働きに来ている人がいるのでしょう…、チェーンじゃなくて個店であって、企業じゃなくて生業店って感じがするのがボクは好き。

煮物に煮魚、焼き魚。
揚げ物、おひたしとさまざまな料理が並ぶ中から一つ、サラダを選んでビールを抜いた。
マヨネーズ味のおひたしみたいにみずみずしくて、コールスローのような香りが食欲誘う。キャベツはキュッキュと歯ざわりたのしくマカロニねっとりとなかなか旨い。
厨房にお願いをして作ってもらう料理がいくつか。
うどんやラーメン、それから汁物。
「玉吸」を選んでたのむと、うどんの出汁を沸かした中に生の玉子をポトンと落とし、半熟状態にしたもので、これがおいしい。
関西風の濃厚出汁の甘みに玉子の旨みが混じり、お腹をやさしくあっためる。
そうこうするうちに、揚げたてのとんかつ完成。それ頂戴…、ってもらって食べる。薄くて半分以上パン粉なんだけど、それが酒の肴に旨い。ソースをたっぷりかけて食べると、口の中でカサカサパン粉が散らかってニギヤカになるのがなんともたのしい。

簡単だけどあるとお酒がたのしい料理がいくつも揃う。
例えばかまぼこ。分厚く切って茹でて搾ったほうれん草と一緒に盛られる。同じかまぼこが斜めに薄切りにされたものが玉吸の中にも入ってて、同じ食材が形を変えるとこんなに食感、味が変わっていくんだなぁ…、ってたのしく味わう。
だし巻き卵や煮物はショーケースから取り出したのをお店の人に手渡すと、電子レンジであっためる。ただそれだけなのに、なんだかサービスしてもらってるみたいな感じがうれしくて、案外これでいいんだろうなぁ…、って思ったりする。
ビールを飲んでほどよく食べて、一人なんと800円とちょっとというのがなおウレシクて、こういう店が近所にあったらどんなに豊かって思ったりした。堪能す。

 

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