大庵で昼からベリーニ、冷や鉢、うなきのまぶし蕎麦

ひさしぶりにオキニイリの大庵。上等な蕎麦屋が少ない新宿という街にあって、大人クオリティの料理をたのしむことができる店。
開店ちょっと前に来るも、すでに行列。
窓際の気持ちのよいカウンターの席を運良く頂戴するも、あっという間にズラリ満席。
お盆休みをたのしむ人たちが、ビールに日本酒とみんなゆったり、午後をたのしむ姿がステキ。ちょうどプロセッコのキャンペーン中。桃のジュースと割って作ったベリー二もらって、ヘミングウェイ in Tokyoを気取ってのんびり。ぽってり重たいピーチネクターが細かな泡と一緒に喉をゆるりと落ちてくなめらかに、あぁ、シアワセとニッコリします。

お通しにとチャンバラ貝を煮たのが二個。円錐形の巻貝の縦に開いた隙間に楊枝をさしてひねると、スルンと中から身が滑り出す。
硬い。炊いたスルメをのして丸めたような形で、歯ごたえ、味もイカの耳を食べているよう。
ハリーズバーのヘミングウェイならカルパッチョをベリーニのお供にするであろうところ、ここは東京。蕎麦屋の大庵。季節の野菜の冷やし鉢。オクラに茄子、芋茎、トマトに冬瓜、かぼちゃ。鰹の出汁で煮込んでキリッとひやした一品。ひんやり口を潤して、お腹を冷ましたところにベリー二。極楽、ゴクラク、パラディーソ。

冷やし鉢の出汁まで飲み干し、メインの到着。
季節のぶっかけそばをたのんだ。
鰻のひつまぶし風のぶっかけということで、どういう料理が来るのかとワクワクしながら待ったこれ。
刻んだ鰻のかば焼きに、擦ったオクラに刻んだめかぶ。山芋とろろにネギに海苔。
夏の体にうれしい滋養が冷たいそばの上にちらかる一品でした。
かけ汁をかけて、ざっくりかき混ぜる。そばに具材のねばりがからみ、ねっとり箸を重たくさせる。
ツユをかける前に鰻をひと切れ、食べてみると甘辛味のタレがしっかりのっていて、それでタレをちょっとづつ。味見をしながらかけて、かきまぜほどよいところでズルンとたぐる。

ここの蕎麦は細めだけれど角のきっちり立った頑丈なそば。そこにさまざまな食材のねばり、とろみがからんでバッサリとした歯切れをひきたてなんともおいしい。ぽってりとした山芋とろろと一緒に食べると、あたかも何本ものそばが一本のなめらかな麺のように喉が感じる。ちょっとイガイガしたとろろ独特の食感もそばの持ち味のように口が感じてオモシロイ。
めかぶはスベスベ、オクラはスルスル。ねっちりとした鰻の食感もすべて蕎麦のザクザク感を引き立ておいしくしてくれる。そば猪口が添えられているのは最後に蕎麦湯でタレを割って味わうため。ここのタレは本当においしい。蕎麦湯で割って飲むと昆布の甘みやぬめり、鰹節の風味や明るい酸味が目覚める。お腹も気持ちもポワンとあったか…、おゴチソウ。

 

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