大人の遠足「春の文化祭」
今日は一日「大人の遠足」。広島の友人、タナカくんとボクの3人で毎年1度はかならず開催してました。タナカくんが旅のしおりを作ってくれて、毎回テーマを決めたりしてね。ひさしぶりにふたりで開催。
今年のテーマは「春の文化祭」。ちょうど東京フォーラムで音楽のお祭り「ラフォルジュルネ」が開催されてて朝の公演を遠足のはじまりにした。
フォーラム地下の「カフェレクセル」で待ち合わせ。ちょっと酸っぱいアイスコーヒーで朝の頭をスッキリさせる。まもなくドアがオープンです。
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ラフォルジュルネの朝一番のコンサート。
「0歳児からのクラシック」というテーマで、ほとんどの観客が子供づれ。
公演前に「お子さまがぐずっても心配なさらず」って案内がある。
たしかにザワザワしてるのだけどそれが決してうるさくないの。
咳をしてもシーって嫌な顔をされる小難しいコンサートよりもずっと気軽で、音楽をたのしめていい。
それに子どもは素直です。ポルカが流れてくると自然と体を動かして体全体でリズムをとるのね。NHKの歌のおにいさんみたいなMCさんの盛り上げ方もたのしくてあっという間の45分。気づいたのが子供はメロディーじゃなくリズムを聞くのね。打楽器が好き。大人好みのメロディアスな曲になる飽きてぐずり始めるのをみて、なるほどなぁ…、オッパッピーに人気が出るのはリズム芸だったからなんだって思ったりした。お勉強。
ちなみに今から10年くらい前かなぁ…、タナカくんと大人の遠足をしたときにもラフォルジュルネの最中で、アコーディオン弾きの一団に夢中になったんだった。なつかしい。
神保町に「グリッチコーヒー&ロースター」ってお店がある。
いつもお店の前に長い行列ができていて、あきらめていた人気のお店。
ゴールデンウィークの今ならなんとかなるかなぁ…、と思ってきてみる。やはり若干の行列はできているけど席はいくつも空いていてちょっと待ちます。
浅煎りのシングルオリジン豆だけ使ったコーヒーの店。
ハンドドリップがメインで豆の種類も豊富。お客さまの好みを聞きながら豆の性格を丁寧に説明しながら注文をとる。
たっぷり時間をかけてお客さまが納得するまで説明したりお薦めしたりと、そのやりとりも味の一部なんでしょう。酸味が軽くてすっきりとした香りのものを飲みたいんだけどって言って勧められたものの中にアールグレイの香りの豆っていうのがあって、それをたのんだ。
コロンビアの豆らしく、それともう一杯は冷たくするとおいしくなるというエチオピア。2杯で3000円の後半という値段にちょっとびっくりします。
飲んでみてもっとびっくり。こういうコーヒーがあるんだね…、って軽い興奮を覚えるおいしさ。
ベルガモットの香りが口から鼻に抜けたと思うと、コーヒーらしい香りに変わって最後は紅茶の匂いに戻っていく。なのに味はたしかにコーヒー。浅煎りだから酸味があるけど嫌な酸味じゃないのがステキ。
温度はぬるめで香りや味に集中できるのもありがたい。
冷たいエチオピアはスッキリとした酸味とフルーティーな香りがまるで柑橘系のの果汁のようで、ほのかな甘みを残して消える。
コーヒーのお供のスイーツ類など一切なくて、コーヒーが飲めない人のためにジュースが置いてあるだけ。こういう店が存在できる東京ってすごい町って感心しました。オキニイリ。
原宿に移動して太田記念美術館の「月岡芳年展」を覗く。春の文化祭のメインイベント。タナカくんが晩年ずっと追いかけていた人の作品を真近にみたらいろんなことを思い出した。描きかけの絵が沢山あって、その描きかけの手本になった浮世絵もいくつかあった。
しかもボクを描いてくれた絵の元になった浮世絵が飾られていて、一緒にこれを見たかったなぁ…、よろこんだだろうなって思って思わず右手がタナカくんの手を探す。宙で手のひらをギュッと握って「この絵がはじまりだったんだネ」って言ったらじんわり涙が出てきちゃう。