夜のこころむすびでムツコに日本酒

先日、昼ご飯をはじめて食べていい店だなぁ…、って思った「こころむすび」に夜やってくる。
ランチを終えてお勘定をするついでに今週、静かな夜はないの?と聞いたら今日。
入り口脇に今日の予約の名前が書かれてあってボクらを含めて3組だった。
しかも開店直後を狙ってお願いしたから、お店の中はボクらだけ。心置きなくしばらくたのしむ。
昼と同じお店のはず。けれど随分、空気が違う。急いでお腹を満たしたい昼のお客様とは違って夜はゆっくり時間をかけてたのしむムードのお店。だからご主人もお店のスタッフと陽気におしゃべりしながら料理の仕込み、準備を手際よく。

日本酒が豊富に揃うお店です。まずスッキリとさわやかな味の福井のお酒「満寿泉」。
注いだ途端に緑っぽい明るい香りが周りに広がり、スキッとドライ。
鼻を突くようなアルコールっぽさがなくやわらかで、若いワインを飲んでるみたい。
今日のお通しが「クロムツの真子」。甘さ控えた大人の味に炊かれてて魚卵の粒がホツホツ、口の中で転がる。お店の若い子が「これってクロムツのたらこですか?」と質問をする。
たしかにそういう見方もできる。けれど考えてみれば「タラの子」だからたらこであって、これは「ムツコ」だね…、って言ってご主人自ら笑ってた。ムツコの煮付けはおゴチソウ。
筍を皮ごと炭でじっくり焼いた飽き筍。しっとりとてもみずみずしくて、甘くて軽い渋みが独特。春の味だなぁ…、って思う。自家製の味噌がお皿にちょこんとのっかって、それと一緒に食べると味が一層深くなっておいしい。

牡蠣がまだまだおいしい季節。殻付きの牡蠣を丁寧に柱を殻から剥がす。
柱が元気で頑丈でザクザク歯切れる感じにまずはウットリ。

ひらひらとしたフリルのような場所はコリコリ、若干固くて歯切れが良い。
ポッテリとした腹の部分はネットリとろける。自家製のポン酢と辛いもみじおろしがよき相棒で、殻に口つけスルンと口の中へといざないムチュンと味わう。

それにしてもたのんだ日本酒の牡蠣やムツコ、あるいは焼いた筍と相性良いこと。日本に生まれて良かったなぁ…、ってしみじみ思う。刺身がおいしいので人気でもある。今日の魚のおいしいところを一通り、盛り合わせ貰って味わう。
クロムツ、のどぐろ、金目鯛。タチウオ、赤いかとタチウオ以外は四国にいたころは馴染みのなかった魚ばかり。どれも脂がのっていて、醤油に浸すとキラッと脂の水玉が浮く。ネットリとした馴れた食感も関東的。ハリのあるイカの食感も独特でどれもお酒がすすむゴチソウ。
魚の脂に負けぬお酒に変えましょう…、と、山口の酒。「カネナカ」を選ぶ。
注いだ器の中を覗くと明るい茶色。ひねた香りととろみを帯びた飲み心地。ネットリとしてほのかに甘く、樽の香りがあとをひく。

それにあわせるように料理が2つ。
一夜干しにした穴子の炭焼き。
分厚くほどよき大きさで、焼きあがった表面ツヤツヤ。しっとりしてる。
塩でしっかり味が整い、すったわさびをたっぷりのっけて食べるとジュワリと脂が滲む。いい意味で穴子のクセをたのしむ料理で、酒の力をかりつつ味わう。
それからフォアグラの西京味噌漬け。いやはやコレがおいしくて、バゲットにのっけて食べるともうとまらない。ネットリとしたフォアグラ自体の食感に肝の旨みが味噌のコクと一緒になって口に広がる。ウットリします。

ためしに薄切りバゲットにフォアグラ味噌を塗って上に焼穴子。わさびをちょっとのっけて一緒に食べるとこれがたまらない。穴子のクセとフォアグラのクセが互いをひきたてつつもおだやかにする。ブルンと焼けた穴子がネットリ、フォアグラと一緒にとろけて混じり合う。
そろそろ〆をとおむすび作ってもらって食べる。「こころむすび」という店名です。そこのおむすびが美味しくないはず無いだろう…、と思ってたのんでやってきたのが4種類。塩、梅、おかかに焼いたマス。お米がおいしい。ツヤツヤしてる。しかもそれをやさしくにぎって形にし、おいしい海苔を巻いている。だから口の中でパラリとご飯に戻っておいしくなってく。
ためしにおむすびにフォアグラ味噌をつけて食べたら、そのおいしさにもう参っちゃう。ハマグリを具にした味噌汁をフウフウしながらお腹に収め、たのしい夜の幕を引く。

 

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