売りたいものと買いたいもののミスマッチ

岐阜のいつものホテルの朝バフェ。簡便な品揃えの中からいつも選ぶのはスライスオニオン、スイートコーン。少量ご飯の上に乗っけてソーセージかベーコンを乗せて醤油をかけてメインにするのだけれど、今日はベーコンがガリっと焦げて焼かれた好みの状態。コーンポタージュをお供にしました。
それから今日は梅干しを二個。それから伽羅蕗を添えてお茶のお供にします。乾燥する時期、体が水気を渇望するよう。ボタンひとつでじゃじゃっと豆を挽いて蒸らして落とすコーヒーをコクリ。時間までをのんびり過ごす。

お迎えが来てひさしぶりの定点観測。むさしの森珈琲にやってくる。
すかいらーくグループが総力を挙げ生み出した郊外型のカフェ型店舗。コメダ珈琲がわが世の春を謳歌していた、その成功が羨ましくって作った業態。本格的な展開をはじめた頃には、すでにコメダも勢いなくして調整基調。ブームはすっかり終わってしまって、宙ぶらりんになっちゃった。
なんとも残念。
店の見た目はカフェ風で、でも客席のレイアウトや厨房の仕組みはやっぱりファミレス的。座ってのんびりしようにも、ちょっとそわそわしてしまうのはおそらくファミレス的なる構造のせいなんだろうと思ってしまう。お店の人のサービスもメニューの作りもファミレス仕様。

カフェに…。
あるいは喫茶店にみえるよう色々工夫をしていらっしゃる。
例えばポーションパックだったコーヒーフレッシュ。
それが半年ほど前に小さなピッチャーに一人前ずつ入れられるようになり、今日は大きなピッチャーにたっぷり入ってやってきた。
お好きな分だけ使ってね…、というサービス精神旺盛なのはいいのだけれど、こういう形、大きさのミルクピッチャーはキレイに洗うのがむつかしい。中を覗くと案の定、汚れが目立っておりました。
口の広いステンレスの蓋つきピッチャーにすればいいのに。日本の喫茶店の人たちが何十年もかけて手にしたノウハウを、勉強しようともせず見た目だけを整えようとする姿勢が浅はか。もったいない。

モーニングサービスのセットは貧弱。食パン3分の1ほどの大きさのトーストにトッピング。ジャムや卵サラダやチーズが選べる。でもあくまでお茶のお供の分量。代わりにコーヒーは大きなマグカップにたっぷり入ってやってくる。
うちのお客様はコーヒーを飲みき来てるんだ…、だって「むさしの森珈琲」って店名だもん…、って思い込もうとしているように見えてしまうのね。少なくともこの界隈の人たちにとって朝の喫茶店は食事をする場所。コーヒよりもサービスにつく食べ物で判断しがち。それが証拠にお店はガラガラ。量だけじゃなくパンもチーズもチープな味で胡椒と塩で味を整えなんとか食べる。むつかしい。

 

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コメント

  1. なすび

    えっ、この手の店ってほんとに中はカフェだったんですね!
    あまりにカクカクしてて無機質で、通りすがっても特にいい匂いするわけでもなし、モデルハウスかなにかだと思い込んでいました。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      なすびさん
      「モデルハウスかなにか…」とはまさしく言い得て妙。ベンチマークとマーケティングしすぎて人間味をなくしてしまったお店。自然素材をたっぷり使っているにもかかわらず、温かみを感じないのが悲しいです。

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