土曜の朝の貴族の朝食
朝ごはんを「珈琲貴族エジンバラ」にて。
伊勢丹から歩いてくると新宿三丁目が終わる場所。ボクの家がある四谷三丁目から歩いてくると、新宿御苑が終わる場所。
どちらでもあって、どちらでもない不思議な場所のビルの2階の喫茶店。
喫煙可能なお店で店は分煙。ただ禁煙席と喫煙席はエアカーテンで仕切られてるだけ。
だから煙の匂いがするけど、朝の時間は煙の匂いはかすかでほのか。洋服に匂いがついてしまうほどではないのがうれしく、ありがたい。
朝食メニューは3種類。ロールパンにトースト、それから雑炊という異色の選択肢。
いつもトーストにしようか雑炊にしようかとなやむのだけど、「サクサク、焦げたトーストをかじりたいよぉ」と前歯がささやく声が聞こえた。それでトーストをセットを選ぶ。お供はホットコーヒーにする。
まずお冷と分厚いタオルのおしぼり。空のコーヒーカップにミルクピッチャー、カトラリーの入ったとうのバスケットが運ばれてテーブルの上をにぎやかにする。
サイフォンだてのコーヒーです。おとすまでに時間がかかる。
出来上がったコーヒーはサイフォンのフラスコごと運ばれ、おまたせしましたと目の前でカップに注いでくれるのがいい。
カップの上に立ち上がる湯気。コーヒーの香りもふわりと漂ってきてしかも熱々。カップは事前に温められてて唇つけるとやけどしそうなほどに熱くて、しばらくそのまま香りをたのしむ。ミルクを注いでカップの中の温度を下げてフーフーしながらススっとすする。自然な甘みとやさしい苦味。酸味おだやかで朝のお腹にもやさしい味わい。お腹を重たくしないのがいい。
そしてメインのトーストセット。
よく焼いてくださいってお願いをしたトーストに、蒸気で焼いた目玉焼き。
刻んだベーコンに塩に胡椒で味を整えケチャップぷちゅり。
葉っぱ野菜のサラダに茹でたブロッコリ。
それからトマト。
いちごのジャムがついて朝のひと揃え。
サラダをまずは全部食べ、一口大にちぎったトーストにベーコンエッグをのっけてパクリ。
トーストにはバターがたっぷり塗り込められてて、痩せたパンは甘さひかえめ、焦げた小麦の香りがおいしい。ミルクを注いだコーヒーにトプンと浸すと、バターのコクがコーヒーの苦味を引き立てパンもコーヒーもおいしくなってく。
イギリスパンの頭の部分。空気をたっぷり含んで焼けてるサクサクとした部分にジャムをのっけて食べる。バターの風味にパンの食感、ジャムの甘みに酸味に香り。しかも決して厚切りじゃない。だからパンの芯まで熱が入って食感、サクサク壊れる。それが好き。
コーヒーごくごくのみながら、ひと口、そしてまたひと口。料理がキレイに片付いた。
全部食べたら朝のデザート。アイスクリームがやってくる。バニラアイスクリームにココアパウダー。手間がかかったものじゃないけど、朝のデザートは値千金。なんてステキな朝なんだろう。
しかもコーヒーは11時半までおかわり自由。カップの中が少なくなったら、お店の人が「おかわりいかがですか?」なんて聞いてくる。今日は不思議なほどにコーヒーをおいしく感じて二杯おかわりしちゃいます。