四谷坂内、冷やしラーメンで涼をとる…。

家の近所の坂内食堂。
飲食店の入れ替わりが比較的激しい界隈にあって、古参のお店のひとつ。
一時期、営業をやめていた時期があってちょっとした「喜多方ラーメンロス」を味わった。
1年ほどして見事再開。今に至るという状況。
ギラギラ系のラーメンはあまり好きじゃないのだけれど、喜多方ラーメンは割りと好き。メニューにも「くせになるラーメン」とキャッチフレーズが書かれているけど、たしかにちょっとクセになる。
嗜好品でもあるラーメン世界では、みんなクセになるような味を目指す。そのほとんどが強烈な個性でクセをうもうとするけど、喜多方ラーメンは個性と言うにはやさしい味で、そのやさしさがクセを生む。ほどよく肩の力が抜けているから、食べるとホッとできるところがボクは好き。
スタッフが気持ちいい店です。ひさしぶりに来たらニコニコ顔のおじさんがきびきびサービスしていてニッコリしました。

涼しいラーメンを食べることにする。
ここには「和風冷やしラーメン」という商品がある。
名前の通り冷たいラーメン。
醤油の色をしたスープの中に麺にメンマに刻んだネギ。
氷が浮いてさえいなければ湯気の出てない醤油ラーメンっていう見た目。
季節商品じゃなくて年中あって、冬にポカポカのお店の中で冷たいラーメンをすするというのもまた乙なもの。
好きでしょうがない料理のひとつ。
オキニイリ。

実は普通の冷やし中華もここにはある。
あるんだけれど、冷やし中華をあんまり外で食べないんですネ。ボクにとって冷やし中華は家で作って食べるもの。好みの具材と好みのタレでキッパリ酸っぱい味に整えなくちゃ気がすまない。
お店で食べると脂の固まった冷たい叉焼や、水っぽいだけのもやしが入っていたりするのが怖くて、怖くて(笑)。だから「冷やし中華じゃない」冷たい麺を中華料理のお店やラーメン店でみつけると、食べてみたくてしょうがなくなる。そんな中でもここの冷やしラーメンは名作レベル。

標準でついてくる具材のひとつに叉焼がある。
喜多方ラーメンといえばスープを含んでとろけるようになった叉焼が盗聴的で、その叉焼がたっぷり5切れ。
冷たいラーメンの上には乗せず、別皿、別添え。
叉焼はほんのりあったかくて舌にのせると脂がとけて繊維がほぐれる。食感儚く味わい濃厚。
わさびがたっぷり添えられていて、冷たいラーメンのちょっと贅沢な箸休め。
冷やしラーメンのお供に必ずたのむトッピングが、しゃりしゃり玉ねぎ。
生の玉ねぎを粗みじんにしたものでこれがおいしい。

半熟味玉も忘れることができないお供。ちなみにこれも別皿で。これもほのかにあったかで、あったかなものを冷たいスープにのせるとせっかく冷たい料理の味わいが損なわれそうで、だから必ず別盛り。白身がプルンとなめらかで、黄身はネットリ。ネットリとした黄身はおいしく感じるけれど、ネットリとした君はいささか迷惑かなぁ…、と思って笑う。

しゃりしゃり玉ねぎはバッサリ、冷やしラーメンの上にのっける。胡椒をたっぷりふりかけて食べる準備がこれで整う。
ズルンと一口。縮れた平打ちの麺がスルリと口の中へと飛び込んできて、醤油の香りと出汁とスープの旨味を感じる。噛むとゴリっと歯ごたえがあり小麦の風味がふわり漂う。冷たくしても味の輪郭がぼやけず風味もしっかりとしたスープがおいしい。
しゃりしゃり玉ねぎをたのむと穴あきスプーンがついてきて、それですくって食べる玉ねぎがしゃりしゃりおいしく、みずみずしいこと。スープの旨味に軽い辛味がからんで一層、清涼感が増していく。好きだなぁ…、本当に好き、オキニイリ。

 

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