四谷三丁目の小さな香港、新記のお昼

台風一過の青い空。
前代未聞の東から西へと列島を横断していく、へそ曲がりルートの台風の名残でしょうか…、蒸し暑くって空気が重い。昼を近所でとることにする。
雪駄を履こうと足先みたら親指と人差し指の間から白い逆Vの字が描かれている。日焼けであります。雪駄の鼻緒の形に焼け残った逆のVの字。
毎年、夏には雪駄を履くことが多くてけれど、今年みたいに鼻緒の焼け跡がつくようなことは今までなかった。それほど今年の日差しは強烈だったということでしょう。それにしても足の指も人差し指。誰かの足で指されたらどんな気持ちになるんだろうか…、と思って笑う。
お店の客席ホールの隅っこ。窓の横の明るいテーブルで嵐明けの昼。食事をします。

汁なしの香港麺。ワンタン、豆腐と魚のすり身の厚揚げ、フィッシュボールに牛すじ肉の煮物にチャーシュー。麺のための用意されてる具材を全部のっけたニギヤカなのを選んで食べる。オイスターソースと油で仕上げた極細の縮れ麺はザクザク歯切れる。ソースとあえただけなのに味はしっかり麺にのって口の中がコクとこうばしい香りでみちる。皿にもられて熱々だけどフーフーしなくちゃいけないほどには熱くなく、一口目から頬張れる。
香港の香りがします。香りのもとは具材の数々。特に牛すじ煮込みの中華スパイスの香りが麺に移って気持ちが西に飛んでいく。エビのすり身でパンパンに膨らみ仕上がる海老ワンタン。薄皮がピロピロ口の中をくすぐる感じがおいしい。オキニイリ。

料理をいくつか。
花ニラの茎ともやし、油揚げの炒め物。
塩とスープ。
中国の酒粕を使って仕上げたやさしい味わい。
シャキシャキしていて、油揚げのふっくら感がよきコントラスト。
軽いとろみがついていて、お皿の上でずっと熱々…、というのがうれしい。

トマトと玉子の炒め物。
刻んだトマトとネギをたっぷり、大量の油を玉子に含ませながら仕上げた料理。
だからつやつや。溶いた玉子にしっかり熱が入っているのに、カチンカチンに固まらずふっくらしているのは油のおかげ。食べると口の中にペトっと張り付くような食感。トマトの酸味が油の甘みをひきたてて、しっとりふっくら。体に悪いものを食べてるってわかっちゃいるけどやめられないのがデブの定めでございます(笑)。大根餅はここでの是非モノ。焦げた表面はこんがりさっくり。それがたちまち唾液を吸い込みしっとりしてくる、口の中で崩れながらとろける感じにウットリしながらお茶を飲む。

香港麺にハーフサイズのご飯が選べる。上に料理をのっけたぶっかけご飯。蒸し鶏のネギソースあえをのっけてもらってハイナンチーファンのようによそおう。棟ニックをしっとり蒸したところが好み。ネギダレがおいしく口がさっぱりしてくる。
上に油まみれの玉子をのっけて、それでハフっ。パラパラご飯が玉子の油をほどよくさせる。そこにラー油をたっぷりかける。辛味で旨味がひきたつごちそう。鶏の白湯スープがお供。それだけ食べるとちょっと鶏の油臭くて、お酢を垂らしてラー油を注ぐ。香りがスッキリおだやかになり、酸味が旨味を引き立てる。満たされました、オキニイリ。

 

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