四文屋の〆のガストで4つのガッカリ

夜、小雨の新宿。どすこい四文屋にやってくる。
オキニイリの大衆居酒屋。いつもは週末の夜にやってくる。
そのときには若い人たちでにぎやかで、エネルギーに溢れた空気に圧倒される。平日の夜にやってくるのははじめてじゃないのかなぁ…、週末のニギワイとは違ったにぎやかさにビックリしました。
サラリーマンが多いのですね。それもおじさんサラリーマンがカウンターでご機嫌に酒を飲み料理をつまんでニコニコしてる。「おいしい上に安い」というこの店の特徴は、年齢問わぬ魅力なのでしょう。特に魚が旨いのがいい。
どすこい盛りっていう2人用の盛り合わせ。1200円という値段で鯛にハマチにイカにマグロにカツオのたたき。どれもピカピカ、状態はよく干瓢巻が一本ついてくるというのもありがたい。空きっ腹に酒を飲むよりこういうおしのぎがあると酒は数段おいしくなるものですから。

粒の大きな枝豆はたのむと即座にやってくる。アルミホイルで焼いたジャガバタしおからは、じゃがいもよりもイカの塩辛の量が多くてお酒がすすむ。
牛たんの網焼きは外はこんがり、中はロゼ色に仕上がっていてけれど芯まであったかでしっかり熱がはいってる。塩ダレでもんだネギがシャキシャキ食感たのしく、塩の辛味がしっかりしてる。わさびをたっぷりのっけて食べるとわさびの甘さがひきたつゴチソウ。
ここの鶏の唐揚げが大好物。大きく切り分け皮を丁寧にはいで衣をポッテリまとわす。サクッと揚げて肉はふっくら、香ばしい。30分で店を出た。

 

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一軒目を早々に切り上げたのはガストにどうしても来たかったから。〆もそこでと思ってきたら、4つのがっかりに見舞われた。
どうしても来たかった理由は、ドリンクバーが一新されてドクターペッパーが入ったという。しかもメロンシロップとドクターペッパーのコンビネーションがたのしめるというので勇んできたのだけれど、ここのドリンクバーにはそんなのなくって「1ガッカリ」。
それなら〆でと担々麺をたのんでみた。
かなりあっという間にやってきて、それにはビックリ。ところが丼を乗せた下皿にラー油と花山椒のボトルが寝かされ乗ったまま。それをお皿から外すわけでなく、そのままポンッとおいておしまい。
こんな提供の仕方なんて見たこともなく、しばらくあっけに取られて「2ガッカリ」。
低糖質麺を使ったその味自体は悪くなく、でもなんだかやっぱりやるせない。

友人がたのんだ生姜焼きと鯖の味噌煮はどちらも散々。特に豚のしょうが焼きの肉がバサバサ。段ボールを噛んでるみたいですらあってにも関わらっず単品価格で629円という、どうにもこうこうにも納得できない価格に「3ガッカリ」。
店に入るなり「90分制でお願いしてます、お会計はまとめてお願いしていますが、それでもいいですか」という高圧的な態度に「4ガッカリ」で、にもかかわらず案外流行っているのにビックリ。場所なんだろうなぁ…、そうでなければ一生懸命おいしいものを作って笑顔でもてなしている大多数の飲食店に申し訳ない。
泉ピン子が広告塔の自費出版の自叙伝パッケージの広告がテーブルサイドの一番目立つところに置かれていたのがうら悲しくって、30分で店を出た。

コメント

  1. EIKO ISHIKAWA

    「そんなにコスト削減しか考えられないなら、飲食業なんぞやめてしまえぇいぃ!!!」…と、言いたくなるような光景に出会うときがたまにあります…
    特に「サービス」の点においては。だからコンビニに負けちゃうんじゃないかなぁ、とか、悪態つきたくなっちゃう。

    私は今、「自分で納得できる(椅子がある)立ち蕎麦屋」が出来ないものか、わりと真剣に考えております<さっき「いくら立ち蕎麦屋だからって…」という対応を見て泣きそうになったところ

    • サカキシンイチロウ

      EIKO ISHIKAWAさん
      飲食店は日常に近いところにある非日常。
      お客様がささやかなりとも夢とあこがれを抱いてやってくる場所であり、その夢が必ずかなう場所であってほしい…、と思いますよね。
      おっしゃるように、今の日本の外食にあってサービスという魅力がどんどん縮みはじめている。サービス抜きの飲食店は、食品物販業であってその世界ではコンビニエンストアという強敵が虎視眈々と爪を磨いている。飲食店にとっての自殺行為だと思わずを得ませんネ。
      「自分が納得できる」お店がなくなってしまうとしたら、もう死んでしまうか自分でやるかどちらかしかないなぁとボクも思います。

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