噛みごたえのあるそば、出来立てのミルクフランス

昼ご飯に噛み応えのあるそばを食べよう。
そう思って「酢重正之楽」に寄る。
新丸ビルの地下にあって昼も夜も人気の店でいつも行列ができている。
ところが今日は本格的なランチどきには早かったからでしょうか…、行列もなくすんなに入れる。
なんだか得した感じになります。
コの字型のカウンターだけ。奥にキッチンがあってそこでおじさんが孤軍奮闘、そばを作っていらっしゃる。
カウンターの中はパントリーと配膳台。笑顔がかわいい女性スタッフがニコニコしながら料理を運ぶ。カフェとかバーとかっていった感じで、そういえば夜に来るとお酒を飲んでる人もちらほら。不思議なお店。
田舎太そばの専門店。食べごたえがあって夜にもにぎやかというのは蕎麦にしては珍しく気軽に満腹になることができるからに違いない。

結構お腹がすいてて、とり天そばを選んでたのむ。
口が広い上に深い丼。
ずっしりしてます。
まず見えるのは山盛りの海苔と天ぷらに胡麻。
天ぷらはとり天、茄子天、ごぼうに玉ねぎ。
天ぷらの下には蕎麦が隠れてて、箸で探って取り出すと太くて色黒。
タレをしっかり絡めてズルン。
ゴリゴリとした歯ごたえ痛快なたくましい麺。奥歯をゴツンと叩いて潰れ、噛めば噛むほどおいしくなってく。
噛み続けると軽いとろみがやってきて、蕎麦の香りが鼻から抜ける。
天ぷらの衣は薄付きでパリパリ。噛めばサクッと前歯で壊れ、中はホカホカ。タレを吸い込ませればおいしくなってくれるだろうなぁ…、と思って器の中をグルンとひっくり返ししばらく天ぷらを休ませる。

黒酢のいなり寿司を追加でたのんだ。濃いめの味付けの油揚げ。中には胡麻を混ぜ込んだしゃり。黒酢独特の濃厚な酸味とうま味がおいしくて、蕎麦の合間のよきアクセント。
タレを吸い込んだ天ぷら衣が崩れてとろけて麺に貼り付く。それもいい。
辛味噌が用意されてて、それをたっぷり蕎麦にのっける。赤唐辛子や焦がしたにんにくなんかが混じっているのかなぁ…、濃厚味でそばを一層おいしくさせる。鶏むね肉の天ぷらはふっくらやわらか。ごぼうはシャキシャキ、茄子がぽってり。食感にぎやかで気持ちも満ちる。
天かすを追加でパラッと施してそば湯をかければポタージュみたいな味わいになる。お腹もおいしくあったまる。

 

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食後にちょっと気になっていた「神乃珈琲」にやってきてみる。
ヤエチカの入り口近く。
以前、エクセルシオールカフェが出店していた場所。
そこが閉店してしばらく放置されていたけどいつの間にかこんなお店になっていた。

プレミアムコーヒーが売りのちょっと威張った値段のお店。
とはいえ結構流行ってました。
水出しコーヒーになにかお供で甘いものでもたのもうか…、とレジ横のショーケースをみるとかなり凝ったケーキがズラッと並ぶ。
ただどれもどこかで見たようなケーキばかりで食指が動かず、食事を終えたばかりということもあって気持ちは動かなかった。
ところが「出来立てのミルクフランス」っていうのがあって、聞けばキッチンで作ったばかりのを提供してくれると言うのでたのむ。

ちょっと時間がかかりました。ビーパーを受け取りしばらく待って取りに行く。
サイズは小さい。表面はカリッと焼けてて切り目からのぞく生地はざっくり粗め。なんだか好きな感じのパンに思えてきます。絞り出したのでなくシート状に固めたクリームを切って挟んで仕上げてる。上にパラッとピスタチオ。
食べるとこれがびっくりするほどおいしかった。
パンはふっくら、口溶けが良くクリームが口の温度であっという間に溶けていく。バターの風味が力強くてそこに甘みが混じった感じ。パンの塩気とバターの塩味。そこにほのかな甘味が混じってとろけてく。
砕いたピスタチオがときおり奥歯をコツコツたたき、あっという間にお腹に収まる。
コーヒーはほどよくおいしく、オキニイリ。

 

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