古川の朝ラー、試食のうなぎに中華大皿

朝からやってるラーメンの店があるんです…、と朝のラーメン。
「ラーメンショップ」っていうチェーン店。ただお店、お店で自由裁量が認められてる緩やかなチェーンで古川って町のこの店は家族経営。
お父さんにおかぁさんに一目で息子さんだとわかる青年が朝からテキパキ、にこやかに仕事をしてる。
ネギ味噌ラーメンが名物なんだという。
朝に食べる味噌汁は旨い。その味噌汁代わりにラーメンというのも乙じゃないかと、その名物をもらうことにする。
スープやタレ、麺を茹でるための釜はご主人の左手にズラッと並んで、茹でてスープをはるのはご主人の担当。チャーシューを切ったりネギをタレと和えたりという具材の準備は奥さんの仕事。自然な連携、チームワークでラーメン完成。ちなみに注文を取るのは息子さんの仕事でした。

塩の輪郭がくっきりとした味噌の汁。ニンニクや辛味調味料が程よくまじり、鼻をくすぐる味噌の芳醇な香りがおいしい。麺はスルンとストレートの細めの麺。しっかり熱が入ってちょっとやわらかに茹で上がっている。
そのやわらかさもあってでしょう…、中華麺というよりも太いそうめんみたいな感じでスープをしっかり持ち上げ、口を潤していく。
油で和えたネギはシャキシャキ歯ざわりがよく、ほどよく辛くて口をスッキリしてくれる。カツオの生節みたいになった煮たチャーシューにほうれん草に海苔。スイートコーンの甘みが味噌の風味、味わいを引き立てる。
スープをゴクゴク飲んでくと「ネギミソラーメン」という文字が丼に浮かんでくる。お腹の底から体がじんわりあったまる。朝のゴチソウ。気に入った。

 

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試食をかねてうなぎを食べる。古川の「鉄兵衛」さんで、同じ地方の人たちが集まり食べる。
贅沢に感じる料理は時代、時代で移ろっていくもの。うなぎのような伝統的な日本料理は昔の贅沢。今じゃぁもう流行らないとここしばらくは思われていたのだけれど、どうも最近、風向きが変わってきたように感じる。
専門店で食べたくなる料理のひとつとして、うなぎの魅力が再認識されたようで、にもかかかわらずうなぎ料理受難の時代に、肝心の専門店の数が随分減ってしまった。
需要と供給のバランスが崩れてしまった業種業態は、ある意味チャンス。だから「お客様の思い出に残る」ようなうな重を作ってみようよ…、と国産うなぎを一人前1尾ズドンと使ったうな重。肝吸いに漬物がついてひとそろえ。立派な器がズラリならんで、ひとつひとつ蓋を取っていくのがたのしい。

一度だけ軽く蒸して脂を落としたうなぎです。
ふっかりと仕上がってはいるけれど、とろけるほどじゃない。
しっかりとした歯ごたえがあり、脂とタレが混じってカリッと香ばしい。
身厚で口の中がうなぎで満たされている…、という実感が湧く。
タレは甘味が控えめのちょっとサラッとした仕上がりで、それが一層うなぎの持ち味を引き出す。
固めに炊いたご飯はうっすら。控えめ量で大人の料理…、って感じがうれしい。
肝吸いには大きな肝がゴロンと沈み、漬物は当然のように奈良漬けが添えられている。自信に満ちた一品を食べると気持ちがどしっと落ち着く。満たされました…、オゴチソウ。

和食のお店なんだけど、昔ホテルの中華料理のシェフをやってたという人が厨房の中で仕事をしていて、ひさしぶりに腕を奮ってみたいからと、中国料理が3皿出てくる。殻付きのままからっと揚げて仕上げるエビチリ。海鮮料理だからということでしょう…、刺身のつまを従え登場。青椒肉絲の周りは揚げた春雨で、五香粉がバッチリ効いたチャイナタウン味の油淋鶏と、どれも見事に本格的。料理を分け合いつまんで話す話はたのしい。水曜日。

 

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コメント

  1. to22by

    すみません、一目で娘さんだとわかる息子さん???

    • サカキシンイチロウ

      to22byさん
      あああああ。これはかなりの入力ミス。早速直しておきます。ありがとうございます。

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