原宿のゴキゲンな食堂、食工房眞

ランチタイムに「食工房眞」にやってくる、ひさしぶり。
かつてお米屋さんだったというお父さんが、娘さんと2人でやってた定食屋。今はお父さんの姿はなくて、多分、娘さんの仕事を空からシアワセそうに見てるんだろうなぁ…、って思うコトにする。
昔ながらの味や雰囲気、この場所が世代を越えて受け継がれるってステキと思う。
原宿の裏原宿と呼ばれた通りが終わる手前というロケーション。
そう言えば、昔は夜まで営業してた。ひさしぶりの看板をみたら営業時間が3時まで。夜は営業しなくなってる。ほぼ一人でやっているのと同じ営業。だから無理せず、短い営業時間に変えた。
それで生活できるのならば、それが一番いい判断。これからこういう店が増えるに違いなく、シアワセなこと…、って思ったりする。

小さなビルの二階のお店。
窓が大きく明るくて、カウンターの中の厨房の隅々までが明るく見える。
来るたび、感心するのが厨房の床にスノコが敷かれて働く人はズックを履いてるっていうところ。
厨房の床が濡れると不潔になる。
長靴姿では働く人も疲れてしまう。だからキッチンの床をドライに保つことは大切で、そのため設備や働き方を整えなくてはいけなくて、キッチンがドライであることが「近代的な働き方の第一歩」って言われてる。しかもスノコは磨き上げられ真っ白で、多分裸足で歩いても心地いいに違いない。おかぁさんをはじめ女性スタッフみんなの笑顔がとびきりなのも、働きやすい環境あればこそでしょう。ボクもニッコリ。

日替わり以外のメニューはずっと変わらず定番ばかり。メニューの前に置かれた扇子も、冷房控えめな女性仕様のお店にあって、涼をとりたいおじさんにうれしいサービス。パタパタしながら注文をする。かつ煮定食におかずを二つ。しらすおろしに小松菜のおひたしもらう。
定食についてやってくる切り干し大根と漬物に追加の小鉢がズラリ並ぶ。切り干し大根は醤油の風味がちょっと強めでご飯のおかずにぴったりな味。漬物はカブの浅漬け。塩がやさしくキュッキュと奥歯が痒くなるような歯ざわりがいい。
小松菜のおひたしは汁までおいしく味わえて、しらすおろしの大根が荒々しくて辛くて口がさっぱりするのがいい感じ。食欲自然と湧いてくる。

メインの料理をしばし待ちます。

注文してから揚げてくれるカツ。
薄めで細かなパン粉をギッシリまとって揚がる。
揚がってしばらく休ませて、その間に出汁を平鍋に入れ玉ねぎと一緒にくつくつ煮立てる。
カツをザクザク切り分けて鍋に入れたら溶いた卵をさらさら鍋へと流し入れ沸騰したらお皿に移して出来上がり。
ここのカツ丼は卵半熟。けれどカツ煮はたまごにしっかり熱が入っているのがうれしい。オキニイリ。ご飯は別添え。海苔をパラっとふんわり乗せて、わかめと豆腐の味噌汁ですべてが揃う。

やさしい出汁です。それをたっぷり卵が含みふっくらしあがり、カラっと揚がったカツをやさしく包みこむ。
煮込んだというより「煮合わせた」って感じの仕上がり。だから揚がったばかりのパン粉衣はザクザク食感乾いた感じ。前歯をくすぐる感じがうれしい。煮カツをハフハフ食べてるとご飯の上の海苔がしんなりしてきます。そこに玉子をふっかりのっける。一口分の玉子丼。

食べ進めると出汁がたっぷり器のそこに残っていきます。シャキシャキ煮込んだ玉ねぎと一緒にそれをご飯の茶碗に移して食べる。ザブザブまるで汁かけご飯、あるいは雑炊みたいな感じでお腹が潤う…、オゴチソウ。
次々お客様がやってきて、みんなニコニコ注文をして、みんなニコニコ料理を食べる。お店全体がシアワセなムードで満たされているのが特別。
刺激的なものはどこにもない。
どれもがやさしく、レストランの料理というより料理上手なおかぁさんが作ってくれた料理のような感じがするのがありがたい。近所にあったらうれしいのになぁ…、って思うも、「おふくろの味は遠くにあって思うもの」って思うことにした。今週中盤は四国に帰る。待ち遠し。

 

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