博多うどんはなぜ関門海峡を越えられなかったのか
本が完成いたしました。「博多うどんはなぜ関門海峡を越えなかったのか」という名前の本。
なんで博多のうどんが東京では食べられないんだろう…、って素朴な疑問からその執筆はスタートしました。
今年の夏に博多うどんのお店を弾丸取材。
一日に6軒ものうどん屋さんを訪ね、食べ、食べれば食べるほどその独特の食感、味わいに感動しつつなんでこれが東京にこないんだろうと、疑問ばかりが募って行った。
その後、企業視察や地元の人たちのヒアリングなどを通して、次々、疑問が解決される。
解決されると同時に、博多のうどんが東京までやってこれない理由の本質が、徐々にわかってきたのです。
最初は「おいしさが伝わらないから東京にやってこれない」のだろうなぁ…、と思っていたのですネ。
博多うどんを知らない人に、博多うどんのおいしさのコトを説明すると、そんなうどんはおいしそうじゃないと必ずいう。だから東京にやってこれないにちがいない…、と。
ところがそれとはまるで違った理由があった。
「ビジネスモデル」という壁で、それで副題を「半径一時間半のビジネスモデル」としたのです。
どこの博多うどんがおいしいとか、博多うどんの歴史だとかにはほとんど言及していない。博多うどんの本なのに…。
博多うどんを通して、本来、飲食店とはこういうものではないんだろうか…、と食の本質を考えたりした。
それと同時にこれからの外食産業ってこうなっていくんじゃないかということをコンサルタントとしての立場で考えてみたのです。
ビジネスの本。
外食産業のコンサルタントと30年もやっていて、その間、ずっと感じていた「産業」と「商売」の間に横たわる大きな壁が、一瞬にして崩れ去ってひとつに融合していくような、書いててワクワクする内容でもありました。
16日から徐々に書店に並んでいくことになるようです。興味をお持ちになりましたら、ぜひ、ご一読。よろしくお願いいたします。
サカキさん、こんにちは!
なんだか素敵な本を上梓なさいましたね。
年末休暇の楽しみにしたいと思います。
博多うどんは、残念ながら未体験ですが
サカキさんが夢中になる美味しさを
妄想しながら読みたいと思います!
☆御出版、おめでとうございます!!☆
おすぎさん。
うどんの本でありながら、ビジネスの本とちょっと変わった内容の本になりました。
書店にならぶのは、来週16日くらいから。
Amazonには今週の週末にも登録される予定です。
よろしくお願いいたします。
ご出版おめでとう御座います!私も冬休みの読書にぜひ買わせて戴きたいです(こちらでも手に入ると良いですが)。私は関東育ちで蕎麦がいつもの麺で、うどんは実家でもあまり出なかったし、今もどういう風に料理してよいか分からないので、サカキさんの御本で美味しいポイントも勉強したいです。
実は、青山在の叔母のメールで「表参道コーヒー」さんが立ち退きだそうです。ホームページが探せずはっきりした事は分かりませんが–。とても美味しいコーヒーだし、マスターも良い方で、本当ならとても残念です。古民家も目当てに外国からも沢山いらしてるのに。サカキさん何かご存知でしょうか–?
ご出版おめでとうございます!
うどんのホンでビジネスのホン。
サカキさんの書籍、久しぶりで楽しみです☆
ボルティモアのおかずさん。
そうなんです。表参道コーヒー…、とても残念なのですが、虎ノ門ヒルズの中や有楽町に、そのコーヒーを扱うお店があったりするので、コーヒーそのものは飲めるんです。
でもあののんびりとした空間。
勿体無いですよね。
東京って、ああいう場所があるからこそ素敵なのに。
Amazonさんでも扱っていただけるのでぜひ。オモシロイ本になったと自負しています。
Eikoさん。
今までのどの本とも違った本になりました。
うどんが食べたくなる以上に、自分の周りの飲食店を見なおしてみるキッカケになるんじゃないかと思っています。
読まれたら、ぜひ感想を聞かせてください。
2回目の投稿です。
「おいしい店とのつきあい方」も素晴しい本でしたが
「博多んもん」が反応しそうなタイトルのこの本
内容の想像がつきません。
発売が楽しみです。
追伸)厚かましいお願いですが、
しばしば登場する「賢いトースター」、
差し支えない範囲でヒントを頂けませんか?
Comfortさん。
ありがとうございます。
「おいしい店とのつきあい方」とは、アプローチが全く違った本になりました。
でも、飲食店をたのしみ続けるために知っておいていただきたいことを丁寧に解説した本でもあります。
ぜひ、読んでくださいね。
ちなみに、賢いトースターの正体はこれです。
http://www.balmuda.com/jp/toaster/
バルミューダっていうメーカーのトースター。本当においしくパンが焼けてくれますよ。
バルミューダ、博多駅近くの某有名量販店で
取り扱っていました。
早速見に行きます。
ありがとうございました。
Comfortさん。
パンを焼くのが楽しくなりますよ。
パンだけでなく普通のオーブントースター使いもできますし。
ぜひ、たのしまれてくださいね。
博多うどんの本楽しく読みました。中でも「牧のうどん」の項は凄みがありました。初めは、村上春樹さんの讃岐うどんツアーの福岡版かなと思っていましたが、最後にサカキさんらしさがありました。是非福岡に行こうと思います。今年も貴ブログから参考になるお店情報いただきました。感謝です。来年も期待しています。良いお年を!
まさおさん。
村上春樹さん的とは恐れ多い。
牧のうどんのすばらしさが伝わったとしたら、うれしい限りです。
お褒めの言葉、ありがとうございます。
博多…、行きたいですねぇ。虎視眈々と機会を狙っております。
はじめまして。
視覚と嗅覚に刺激的なブログを楽しく拝読しております。
帰省中に、おせちに疲れたお腹を「牧のうどん」で癒してもらいました。久しぶりの福岡のうどんに、うれしくてうれしくて。そんな思いを抱きながら、本を読みたいと思っています!
りょくちゃさん。
帰省した先に、いつもかわらぬゴチソウがあるコト。
しかもそのゴチソウが、帰省したときだけに味わえるコトってシアワセですよね。
牧のうどんさんにもほめていただけた本です。ぜひたのしまれてくださいね。
榊さん,初めまして!
西日本新聞を拝見しました。
私は唐津市在住です。
牧のうどん,通称マッキー(笑)
噛むのでは無く,飲み込めと兄から教わり
1杯を食べ切る事が成功しました。(笑)
減らない麺に,思わず吹き出してしまいました。
早速書店で購入したいと思います。
ありがとうございました。
マッキー愛好会さん。
ご覧いただけましたか、ありがとうございます。
豪快にすすり込んでいる写真が掲載されていたと存じます。
讃岐の人たちもうどんは食べ物ではなく飲み物で、噛まずに飲み込めといいますが、より飲み物らしいのは博多のうどん。
自然とお腹の中に飛び込んでくれますものね。
出汁も旨くて、これほど素晴らしい飲み物はないなぁ…、と関しつつ、東京に帰るとすぐにまたうどんを飲みに行きたくなる。
本をお読みいただいたら、またたのしいコメントをお待ち申し上げております。
ありがとうございます。
遅れ馳せながら御本やっと読了しました。
「外食産業のプロのコンサルタントが今明らかにする!」
って感じで無く素人の私にも楽しく読めました。
地元で当たり前の事が外部(失礼)の方から見ると
全然眼の付け所が違いますね。
本のおかげで博多のうどんが益々好きになりましたし、
関係者の皆様の努力・苦労に改めて感謝の念を抱きました。
一昨日、牧のうどん本店に行きましたが、
本を読んでからは店内の様子や厨房の作業を観察するのが
楽しみになりました。
本当にざる毎に柔・普通・硬を茹で分けしているんですね!
今までラーメン感覚で考えていたのが申し訳ないです。
素晴しい本を出して下さりありがとうございました。
Confortさん
ありがとうございます。
現地の方にはアタリマエのことが、外から見るとこんなにオモシロイなんて…、と、今回は答えを用意せず真っ白な状態で食べ、聞くことの素晴らしさを堪能いたしました。
だから最高のお褒め言葉…、感謝です。
そろそろ次の扉を開いてみようかと、考えてもおります。興味尽きない博多うどん。スゴいです。
昨年になって資さんうどんが関西に進出してきたニュースを見てああ昔この本読んでたなと思い、ここに来ました
厳密には博多うどんのカテゴリーではないので趣旨からは離れたものではありますが、認知度が上がることは素直に喜ばしいものです
刊行されてから10年近く経ちますがその間に因幡うどんが力の源カンパ二ー(ラーメンの一風堂)のグループに入ったり先述の資さんうどんがすかいらーくグループに入ったり目まぐるしい変化があったものの、博多うどんが関門海峡を越えようとしてるのは読んでいた時点のこと考えると不思議な気分になります
くまくまさん
資さんうどんがすかいらーくグループ入りしてこれから本格的に全国展開。
関門海峡を超える超え方が新幹線でも車でもなく、ジェット飛行機にのって全速力で超えてしまった。果たしてそれで良かったのかと気をもんでおります。
力の源カンパニーさんも因幡うどんリスペクトの店を関東に出店するもなかなかうまくいかないようで、やはり九州のうどんは九州にあってこそ…、という感もあったりもします。
さて、すかいらーくはどう資さんうどんを料理するのか。
ワクワクとドキドキがとまりません。
あの本を上梓してもう10年もたつのだなぁ…、としみじみしました。