利久庵の蕎麦、ミカドコーヒーの水出しコーヒー

日本橋でちょいと野暮用。昼時がきて蕎麦をお腹が所望する。
普通の蕎麦屋の蕎麦がいいなぁ…。
趣向を凝らしたおしゃれ系とか、頑固な蕎麦屋の気分じゃなくて、そうだ「利久庵」にいたしましょう…、と三越近くのお店を訪ねる。
日本橋には案外蕎麦屋が多くて、中でもこの利休庵は老舗ながらもちょっと変わった営業スタイル。昼の手軽な定食があり、それは2階と3階の席で注文できる。蕎麦は一階、地下の客席と一つのビルに2軒の店が入ったような自由自在がオモシロイ。
ボクは一階の蕎麦屋のテーブル。厨房を間近に感じる席に座ってのんびりと待つ。向こうの席では鍋焼きうどんをずるずるすするサラリーマン。隣の席ではカレー南蛮をフウフウしながら食べるおじぃちゃまのシアワセそうな顔にウットリ。お腹がなった。

ちなみにこの店。
カツ丼がおいしくって人気でもある。
カレー南蛮のおじぃちゃまと相席になったお年を召したおばぁちゃまが、凛々しくカツ丼を食べてらっしゃる。
分厚いカツ。
ほどよく固まる玉子の出汁色。
あぁ、ありゃ、おいしいに違いない…、って思わず喉がゴクリとなるような典型的なる蕎麦屋のかつ丼。
次はあれを食べに来ようか…、と思ったところで料理が届く。

天ぷらそばをたのみました。
大きな丼にズッシリとしたボリューム感。
ほどよきサイズのエビの天ぷらが二本浮かんで、三つ葉がタップリ。柚子の皮がふたかけのって、香りを添える。気取りがなくて、けれどいかにも上等にみえる天ぷらそばの姿にまずはウットリ。
出汁を一口。ズズッと空気と一緒にすすると鰹節からとった出汁の香りが鼻から抜ける。旨味がたしかで自然な甘み。口の中で風味が膨らみ、最後にスッキリとした酸味で後口ひきしめる。あぁ、おいしいなぁ…、ってニッコリします。

麺は細いです。しかも色白。一見ひ弱に見えながら、麺の一本一本の存在感を舌や歯全体が感じるほどにしっかりしていて、噛むとバッサリ歯切れて散らかる。細い分、出汁をタップリ手繰り寄せ、情報量が多くて口がタップリのそばで満たされる感じがするのがオモシロイ。
エビは生。だから歯ごたえ力強くて、ムチュンと歯切れる。甘くて旨くて香りがよくて、ブリンと奥歯で潰れる感じがオゴチソウ。衣が分厚くもったりしていて、そこが唯一、ボクの好みと違うとこ。ただ汁をタップリ吸い込んで、とろける感じは悪くない。
フウフウハフハフ、ズルズル食べてあっという間に汁まで全部お腹に収まる。満たされる。

 

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満たされついでに食後のたのしみ。近所のミカドコーヒーでコーヒーを飲む。
二階、三階の椅子席はいっぱいという。
ならばと一階の立ち席にする。
先払いでコーヒーをササッとたのしみお店を出て行く。そういう食後の楽しみ方もいいさとそれで水出しコーヒーを選んでたのむ。
水をポタポタおとして出したスッキリとした苦味のコーヒー。それを冷たいままグラスに入れて飲む趣向。ゴクンと一気に飲んでしまえる分量に、にもかかわらず体に染み込むようなおいしさ、迫力をグイッとたのしむ。
それにしてもこのカウンターに豪勢に置かれたポーションミルクにガムシロップ。砂糖は白黒、二色揃っているという充実ぶり。チェーンストアにない魅力なり…、気に入った。

 

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コメント

  1. めるば

    水出しコーヒーと言えば、先月銀座の「どんパ」が閉店したんですよね。
    先週、久しぶりに並びのMODに飲みに行った時に気づいてびっくりしました。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      まるばさん
      そうなんですよ。閉店のちょうど二週間ほど前に伺って貼り紙をみてビックリしました。
      先日、お店の前を通ったときに、格子状のシャッターが降りていて、覗くとお店はまだそのままでした。さみしくなったなぁ…、って思いました。

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