出汁巻き玉子に大阪の蕎麦

l umedal jizo梅田の北側で打ち合わせ。早めの昼の休憩をとり、行きたかったお店でランチ。
お店に向かう途中、阪急梅田帝国のど真ん中にある、広場のようなコンコースにて、思わずパチリ。
なんでこんなに大きな空間が必要なんだろう。

たしかに駅と駅をつなぐような通路でかなりの人が歩いてはいるけれど、こんなに大きな通路が果たして必要だったかというとよくよくわからない。
この空間の壮大なること、おそらく日本有数でひっかけ橋のたもとより大阪的って思ったりする。その空間を通り抜け、ちょっと歩くとお地蔵様を参る人たちがいたりする。人間臭さがボクは好き。

m1m2m3

で、目当てのお店に到着します。
新阪急ホテルのちょっと北側。歓楽街の入口にある「みす美」という店。蕎麦がおいしい小さなお店で、ここのお昼は人気のお昼。
昼の開店が11時。ボヤボヤしてたらお店がいっぱいになっちゃいそうで、早めに飛び出しやってきたのがほぼ開店どき。ファーストゲストでニッコリします。
目当ての定食を注文したら、冷たい麦茶と新聞ひとつ。心遣いがうれしい上に、その新聞が大阪日日新聞というローカル新聞。

m teishokum men東京で、東京新聞をどうぞとお店で出すだろうか…、と思うとちょっとうれしくなった。
東京にいると東京もひとつお地方だと忘れてしまう。
それじゃぁ、本当はダメなんだけどなかなかそうは思わぬところがなやましい。
ちょっと反省。

大阪日日新聞の4面くらいまで読み終えた頃、目当ての定食がやってくる。
「出し巻き定食」がその定食。
そばに出し巻き卵に御飯、そして漬物という組み合わせ。
日替わり定食のようなものもあるのだけれど、ほとんどの人がこの定食。
蕎麦かうどんが選べるけれど、ほぼ100%がそばで、冷たいぶっかけ、熱いかけと選べてこれもほとんどがかけ。
熱い夏でもほぼみんな、熱い蕎麦をフーフーしながら食べている。

出汁がおいしいお店なんです。出汁がおいしい…、だから出し巻き卵も当然おいしく、出汁を心置きなくたのしむためにはやっぱり熱いそば。
それでみんなが同じ料理を食べることになる。
それでいいんだと思うんですネ。違う料理を食べたければ、他のお店に行けばいいんだし、なにより今時、新しい食べ物なんてほとんどなくて、あったとしてもでっち上げ。いつものものがいつもの通りにおいしいという、それが一番いいことなのだと思うから。

m tamagohanm owari熱い汁の中に浸かっておいしいように、そばは若干硬めの仕上がり。最初の一口はホツッと奥歯に引っかかる。
食べてるうちに、それがゆっくりなめらかになり、半分ほども食べた頃にはトロンと汁と一体化してお腹の中になだれこむ。
昆布の甘みと節の酸味がほどよきバランス。風味がよくて、細いそばであればこそ微妙な味がわかるのでしょう。

ふっくらなめらかな出し巻き卵もそりゃ、旨い。口の中で卵が出汁に戻ってとろける。流れ出す。
御飯の上にポテッとおいて、お皿に残った出汁を上からかけ回し、ザブザブかきこむ。出汁と一緒に御飯がサラサラやってきて、口の中で出しかけ茶漬けのようになるのがおもしろく、あっという間にお腹に収まる。
汗をかきます。たっぷりの汗。それもなんだかうれしくて、ごちそうさんと立ち上がりざま1000円を一枚わたす。ありがたいかな、150円をお釣りにもらってお店を出ます。また来なくちゃと思う昼。

 

関連ランキング:そば(蕎麦) | 梅田駅(阪急)梅田駅(大阪市営)大阪駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。