冬の入口、鍋焼きそばを志な乃で食べる

仕事を一段落させて、昼ご飯を新宿御苑の近所で食べる。

sina no

昼になっても気温は上がらず、それで何か温かいものをと考えて、そうだとちょっと歩いて目当てのお店に向かう。
「志な乃」という店。
蕎麦のお店でこれからの季節にお世話になりたいお店。テクテク歩いて近づいて、おやまぁ、ビルが工事中。外装を化粧直しの最中で、けれどお店は通常通りの営業中。ガラリと戸をひき、お店に入ってホっとする。

sinano

これぞ蕎麦屋という感じの、民芸調のインテリア。
お店の一番奥には厨房。ご主人と目が会い会釈でテーブルにつく。
ホールで働く女性が2人。おそらくご主人の奥さんと娘さんじゃないのかなぁ…、家族でやってるって感じがとってもあたたかい。

sina nabeyaki

さて目当ての料理を選んでたのむ。
手打ちのそばとうどんが名物。その合盛りのせいろがココの一番人気で、冬はそのまま冷たいタレで。秋から冬は熱々のけんちん汁を合わせて食べる人がほとんど。
ただワタクシめ。
ココの鍋焼きが大好きで、しかも今日は鍋焼き日和。鍋焼きたのんで食べることにする。
この鍋焼きを土鍋で出す店。鉄鍋で出す店の大抵どちらかふたつに分かれる。ところばボクが生まれ育った松山では、鍋焼きうどんはアルマイトの鍋。そういう地域はほとんどなくて、鍋焼き食べる度にしんみり思い出す。

sina soba

ちなみにココのは鉄鍋でくる。
しかも麺は蕎麦であります。
ここの蕎麦は太めで、しかも〆て食べるとガツンと固い。力強くて蕎麦の風味がたくましい田舎風の蕎麦なのだけど、それを熱々の出汁で煮込んで味わう一品。
大きなエビの天ぷらが、一本、鍋の端から端に橋を渡したように置き、三つ葉に大葉を盛大にどっさりのっけてやってくる。
箸で蕎麦を持ち上げると、湯気と出汁の香りがブワッとあがって顔を温め、鼻をくすぐる。お腹がグーッ。

sina gu

熱々の出汁に浸かってもなおへこたれず、奥歯をコツコツ叩く蕎麦。とは言えしばらく噛んでると、トロンととろけて粘って消える。
出汁が本当に旨いのですね。
鰹節と昆布の旨みと風味がキリッと立ち上がり、甘くてしかも後味がよい。そして旨みが後から膨らむ。
具材のひとつが鶏もも肉で、そこから出た味、旨みに風味が力強さを引き立てる。
他の具材もタップリで、ホウレンソウにネギにシイタケ。玉子は固めでお願いすると白身はカチッとかためてくれる。黄身は半熟。だからまずお箸で割って黄身をお出汁であっためて固めて味わう。汗もかく。

sina ocha

お昼時でもあったからでしょう。いつもは静かなお店が今日はにぎやかで、ズルズル蕎麦をすすりあげる音がお店の中に響き渡って気持ちいい。
麺に具材をすっかり食べて、残った汁をレンゲですくってずっと味わい食べてると、お茶がそっとやってくる。
座った時には熱々のほうじ茶が来て、それと一緒にお箸とネギとタオルのおしぼり。食べ終わったら温めの煎茶がやってきて、それが終いの合図を告げる。
いいなぁ…、こういう気遣いが、心置きなく出来る余裕がいいなと思う。オキニイリ。

 

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