再開発は止まらない。うなぎ愛も止まらない…。

東京の街はコロナの影響で経済活動が停滞しているにお関わらず、商業施設の開店が相次いでいる。
東京五輪でひと稼ぎと目論んでいたのに、コロナのために開業時期を探ることとなり、ほとぼり覚めつつある今になって一気に開業…、って感じのところも結構あって、ここもそんな場所のひとつ。
日比谷OKUROJI。
有楽町と新橋の山手線の高架下。
何もなかった空間を使った施設で、線路の下の細長い空間を路地に見立てて開発している。高い天井。奥へ奥へと続く通路。等間隔に柱を立てて、アーチ型を装う天井と、なかなかにドラマティックな空間設計。気持ちが先へ先へといざなわれていく。日本離れしたいい景色です。
ところでここが奥路地なら表の路地は一体どこになるんだろう。新橋側が表なのか、それとも有楽町駅側が表なのかと答えはでない、オモシロイ。

テナントのほとんどが飲食店。最近の商業施設は「新業態」とか「東京初」とかが大好きで、ここのテナントもそういう謳い文句の花盛り。ただそういうところが必ず流行るかというと、どこかで見たことのあるこなれたお店の方に人気が集まったりする。
そもそも食に関して人は保守的。変わったものより安心できるもの。今のような時期にはそういう気持ちが強くなるもので、まらばそもそも今更新しい商業施設が必要なのか…、ってことにもなっちゃう。むつかしい。
今日は「東京初」の一軒、うな富士にくる。

名古屋のうなぎ専門店。江戸前鰻のように蒸さない地焼き。
肝入りひつまぶしと肝入りうなぎ丼が二枚看板。
肝入りのうなぎ丼を選んで食べる。
ちょっと時間がかかります。
注文が入ってからの仕上げに時間を要するのでしょう…、待ち時間をたのしくときゅうりの昆布漬けがやってくる。これがおいしくシャクシャクポリポリ食べて待つ。

入り口入ってすぐのテーブル席の上には店名や鰻の文字を書いた大きな提灯がぶら下がっていて、それを見ながら鰻を待つのもまた一興。20分ほど待ってやってきた丼の蓋に「並」の文字が律儀に書かれているのに笑う。たしかにたのんだのは「並」の肝入りうなぎ丼(笑)。

並ではあるけど、迫力満点の丼でした。丼の真ん中に肝焼きを積み上げ、それを囲むように鰻を立たせて盛り付ける。鰻の蒲焼きで作った富士山のような造形がさすが、うな富士。分厚い鰻の蒲焼きでカリッと表面香ばしい。
ただ地焼きだからと言ってバリバリというわけでなく、サクッと歯切れた鰻はねっとり。芳醇な香りの脂と強い旨味が染み出しとろける。タレは甘めでカチッと炊けたご飯も旨い。ワシワシ食べてるとご飯の間から鰻が二切れ。中入れスタイルで、ご飯で蒸された鰻はとろける。こんがり焼けた肝のゴリゴリした食感に軽い渋みがまた旨い。
付け合せには鰻の白焼きを使ったうざく。白菜の漬物、それから奈良漬けと刻んだわさび漬けがつく。
一心不乱を食べ続け、空になった器の底には「うなぎ愛が止まらない」と粋なメッセージ。気持ちがすっかり満ちました。

 

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