六坊担々麺で担々麺のコトを考える…。

今日池袋に来た目的が気になる店を見ようと思ったからのコト。
2年ほど前に開業していて、行列ができる人気の店にたちまちなった。勢いのあるラーメンプロデューサーが仕掛けたという、それがちょっと胡散臭くて落ち着いた頃に来てみよう…、と思っていたけど忘れてた。
ところが最近、担々麺の店がブームで次々増える。
かつてラーメンの部に担々麺課というサブジャンルがあったような担々麺が、いつの間にか「担々麺部」という独立したジャンルが確立しちゃった。
理由はいろいろこじつけることはできる。昔から一定の市場がある「激辛」を好む人たちがカレーから韓国料理、そして担々麺にたどり着いたという説や自由自在すぎるラーメンブームを追いかけるのが面倒くさくなった人がたどり着く先が中国4000年の歴史じゃいかとか、でもどれも決め手にかける。

みんな食べたことはある。
でももっとおいしい担々麺があるかもしれないと食べ比べていくにつれて、どんどんハマっていってしまうというのは確か。
例えばボクのこの店にきてみようか…、と思う気持ちも「運命の担々麺探し」という側面だと思えば説明が簡単になる。

さて、入店。
L字カウンターの中にキッチン。スタッフ2人。壁に向かって厨房機器が集中してるからほとんどの作業がお客様に背中を向けて行われる。
製造業であってサービス業ではないというメッセージ。
作業は黙々と、しかしテキパキ、丁寧です。
何より背中が大きく太い腕のおにぃちゃんがキビキビ働いているのがおいしそう。
若い子たちがたのしみながらやってるラーメン屋って感じにワクワクしてくる。悪くない。メニューは日式と成都式の汁なし坦々麺のほぼ二つだけ。汁ありもあるにはあるけどほとんどの人が汁無しを食べていく。
トッピングが何種類か。辛さと痺れを自由に選んで楽しむスタイル。

成都式の汁無し担々麺にパクチーと豚の角煮を追加して昼。
飾り気のない、シンプルだけどこれこそが汁無し担々麺という面持ちの一杯。

麺は断面四角いストレート麺。
色白で茹でて絡まず、スルンとまとまり器の中にキレイに収まる。
麺の下には真っ赤なタレ。
上には肉味噌と茹でて絞った青菜の茎。追加でたのんだパクチーと角煮は別添え。この角煮の脂がとろける状態のまたうつくしきこと。気持ちが上がる。トッピングを乗せる前にまずよく和えます。レンゲと箸を使って持ち上げ混ぜて、また持ち上げてを繰り返し麺がタレ色にキレイにそまったところでズルリ。

ちなみに痺れは標準、辛味はワンランクアップという注文。痺れほどよく辛味はのたうつように舌にからんで後から後からおいしくなってく。顔や体より先に胃袋が汗をかくようなどっしりとした辛味がたのしい。
三分の1ほど食べたところで角煮をのせて壊して食べる。すると熱々の肉の温度を痺れで敏感になった舌が感じて、アチチとびっくり。試しに冷たいお茶を口に含むとトロンと粘るような感触。甘みを感じることにもびっくり。確実に舌は麻痺しておりました。
麺は細いも硬くて、コシがあるというわけでなく鍛え上げられた麺線自体が硬くて、硬さがしかも持続する。食べ進むに従って麺の表面のデンプンがタレに混ざってねっとり麺にからんでとろける。運命の担々麺の一歩手前のおいしさに、次はどこの担々麺をと、あらあらやっぱりはまっています。おもしろい。

 

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コメント

  1. 太一丸

    ああ、すごい分かります。
    汁無し坦々麺自身は数年前からの来てましたけど、旧来のピーナッツペーストのイメージが強くて、避けてたんですよね。
    先日食して、なるほど、こういう方向なのか、という思いと、なんだろうこの物足りなさは、というのが相まって、答え合わせのごとく、いろんなお店に行きたくなるという不思議な感覚です。
     
    一時タイで食べたガパオが忘れられなくて、東京中を食べ歩いた感じに似てますね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      太一丸さん
      ガパオもそうですよね…、いろんな方向性があってどれもそれぞれおいしくて答えがでないゴチソウ。
      おっしゃるように汁無し坦々麺でも担々麺でもナッツの甘みに傾いていくのがどうにも苦手で、この店のようなスッキリとした味作りはとても新鮮。堪能しました。

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