公園通のカフェマメヒコで朝のコーヒー、ハムサラダ

ひさしぶりに渋谷。先を急ぐ移動でもなく、ゆっくりバスにのって20分ほどのんびり移動。公園通りを上がりきったところのバス停で下車してほんの30歩ほど。
「カフェマメヒコ」で朝にする。
サービスも空間も、空気もすべてゆったりしていて雨降る朝のしっとりとしたムードにぴったり。
空間を「アンナマグダレーナのためのクラヴィーア小曲集」が満たしていました。連休明けの朝をのんびり過ごせることの贅沢なること…、ウットリします。ハムのサラダを朝のお供に選んでたのむ。お供のお供は深煎りコーヒーを熱々で…。天気予報では5月の気温と言っていた。熱いコーヒーが体にポッとあっためる。

ジャジャっと豆を挽く音がして、コーヒーの香りが厨房から漂ってくる。
じっくり時間をかけて抽出。
背の高いカップをたっぷり満たし湯気と一緒いやってきて、それに続いて朝のメインのハムサラダ。
焦げ目がつかぬ程度に軽く焼いたトーストが半切れ分だけついてくる。
表面がカサッと乾いて小麦の香りがフワッと鼻をくすぐる。
温めたことでパンの中で眠ってた、香りや旨味が目覚ます感じ。
ボクは作らぬトーストにウットリします。

大きな番手の上等なハム。
薄切りにして3枚、サラダの上にフワッとのっかる。
サラダといっても味をつけない生野菜。
レタスにハーブ野菜が空気をたっぷり含んでこんもり盛り付けられる。
塩に胡椒にオリーブオイル、バルサミコ酢が添えられて自由に味を整えてという。まずはオリーブオイルをかけまわし、塩と胡椒をミルで挽く。オリーブオイルと胡椒の香りが鼻から頭を目覚ますステキ。野菜の上だけじゃなく、ハムにもたっぷり胡椒をカッカッ。食べる準備が整った。

ドレッシングを使うとサラダの味はすぐ出来上がる。
けれど野菜を食べてるというよりもドレッシングを食べることになる。それはそれでたのしいことではあるけれど、オリーブオイルに塩、胡椒と最小限の調味料で味ととのえる。
ひと味、ふた味足りないことがイマジネーションを発動させる。

舌が味を探って働く。
野菜の甘みや渋みに酸味。香りに風味と探る過程で、塩や胡椒が味の手がかりをくれるのですネ。あくまで野菜をおいしく味わうための手がかり程度の調味料。
野菜をたのしむためのサラダもときにはいいもの。朝の頭が潤って目覚める感じもありがたい。

ハムは薄切り。なのにハムの食感、味わい強烈。みっちり肉が圧縮されてハムの形を成している…、そんな感覚、存在感。口の中でバッサリ歯切れて繊維が散らかる。入念に編まれた頑丈な生地が、口の中でほどけていくような儚くも肉感的な食べ心地。
野菜を芯に巻いて一緒に食べてみたり、パンをひとかけちぎって上にのっけて食べたりと、食べ方、添える素材で味の印象がかわっていくのもまたオゴチソウ。コーヒーをおかわりし、お腹もゆっくり温まる。
そうこうするうち、BGMがバッハのオルガン協奏曲に変わっていました。そろそろ席を立ちましょう。

 

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