八竹の鮓に煮込みそば。雨の土曜の朝のフォカッチャ

おやつを食べて家に帰ろう。それで新宿の亜麻亜亭による。
クラシックをBGMにした瀟洒な空間。居心地が良いのだけれどリラックスできる穏やかな空気が好きでたまにくる。
飲み物と一緒に注文すれば110円になるロールパンのサンドイッチがあって、これが110円とは思えぬおいしさ。玉子とツナ、ソーセージの3種類があって玉子サンドがオキニイリ。ふっくら仕上げたスクランブルエッグを挟んだサンドイッチでたのんでみれば今日はちょっとロールパンのサイズが大きい。
いつもより大きいですね…、って呟いたらお店の人が「焼いてくれた人の焼き方で毎日ちょっとづつ変わるんですよ」って。なんとこのためにワザワザ焼いてもらっていたものだったんですね。たしかに塩の風味とバターの香りがおいしくてふっくら焼けた玉子と一緒にとろける感じはなかなか特別。
ケチャップかけてアイスコーヒーと一緒に味わい、お腹の虫をたのしくなだめる。オキニイリ。

家に帰る途中で八竹のお寿司を買った。
海苔でまいた太巻きに伊達巻、それから押し鮓6切れ。
バッテラ、小鯛。
エビに白身に穴子がふたつ。
きっぱりとしたシャリの酸味がおいしくて、ぎっしり押されたシャリが前歯のところで抵抗し、ボロっと崩れる変化にとんだ食感がよい。
穴子の焼けた香ばしさ。甘くて苦くて、とろける感じに何度食べても魅入られる。
そう言えば伊達巻。昔はなんでこんな食べ物があるんだろう…、と不思議で不思議でしょうがなかった。お菓子でもないのに甘くてふかふか。にも関わらず中に巻かれた寿司はまごうことなき寿司だという、そんな不思議に置所のない宙ぶらりんを感じてどうにも許せなかった。

ところがその宙ぶらりん感が最近なぜだか愛おしくって、2年くらい前からかなぁ…、たまにそれだけ買って食べたりする。年をとると趣味は変わるものでござんす。オモシロイ。
お供におそば。スーパーで売ってる袋に入った蒸し麺をそのまま出汁にぶち込み煮込む。一緒に玉ねぎとエビ、三つ葉のかき揚げを入れてクツクツ。衣がたっぷり汁を吸い込み、千切れそうでいてちぎれず形を保った状態まで煮込む。汁に天ぷらの衣の油が染み出して、コクと風味が強くなってく。最後にぱらりと赤唐辛子を刻んでちらし、ハフハフずるずる食べてお腹を温める。
野菜も食べなきゃと、ブロッコリとトマトでサラダを作って食べる。サラダと言っても軽く茹でたばかりのブロッコリはまだ熱々で野菜料理とサラダの間を行ったり来たりするたのしさに、口もお腹もよろこんだ。

さて土曜日の朝。
おいしそうなコーンフォカッチャを昨日買っててそれを使ってパニーニ作る。
軽くトースト。
オリーブオイルを注いで伸ばしひとつは生ハム、ルッコラ挟む。
もうひとつにはたまごサラダ。昨日茹でてて皮を剥いて冷蔵庫の中で休ませたのを崩してマヨネーズであえたの挟む。

冷蔵庫で休ませることで白身の水分がほどよく抜けて、カチッとした歯ごたえが生まれておいしい。サイドにトマトを切って彩りにする。
それにしてもやっぱりオリーブオイルとルッコラ、生ハムの組み合わせは本当においしい。生ハムの塩味、脂のコクに甘み。ルッコラの歯切れと香り、オリーブオイルの風味で味がピタッと決まる。今日のトマトは甘くてジューシー。外は雨です…、一日ゆっくり過ごしましょう。

コメント

  1. きょうちゃん

    サカキさんこんにちは
    プラス110円の粋
    外食も
    奇をてらったものじゃなく
    普通の美味しいものが気軽に食べられるのがいいですね。
    子どもの頃、田舎の、はしりのファッションビルの最上階の明るいオープンカフェならぬ喫茶店で
    買い物のあと、母とロールパンサンドセットを食べるのが楽しみだったことを思い出しなんだかじーん。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      きょうちゃんさん
      ロールパンって自分では買わないし、使わない食材なんです。でもロールパンがおいしいレストラン。しかもそこにバターがたっぷりついてくるお店に出会うと、いいなぁ…、って思わされます。
      普通がおいしいのが一番なんですよね。ボクの買い物のあとは母と一緒にミックスサンドにプリンでした。松山三越の特別食堂の思い出です。

  2. エリーママ

    丸の内線育ち、アメリカに暮して20年が過ぎました。いつも楽しく拝見しています。
    八竹のお寿司 特に茶巾と穴子は子供の頃からのオキニイリ。ああ食べたいと 遠い空の下からシミジミ。
    車屋本店閉店も知りませんでした。家族のお祝い事は車屋でした。ちょっと体調崩し ホームシックかも。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      エリーママさん
      丸の内線は東京の他の地下鉄沿線に比べて、比較的変化が穏やかな沿線かもしれません。それでも風情のある町並みがビルに取って代わられたり、老舗がなくなってしまったり。
      20年前の東京がもしかしたら一番キラキラしていて素敵だったかもしれません。最近、思い出すのも21世紀前後5年の頃のことが多くなりました。
      コメントありがとうございます。季節の変わり目は体調を崩しがちな時期。そろそろアメリカの街はアップルサイダーの香りが漂い始めているんじゃないでしょうか…。

  3. あーた

    ロールパンのサンドイッチが、母が子供の時に作ってくれたものにそっくりで懐かしくなりました。
    ロールパンそのものを売ってるところも昔ほど見なくなった気がします。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      あーたさん
      おっしゃるようにロールパンを見かけることが少なくなりましたネ。ロールパンってそのまま食べてもおいしいし、ジャムを塗ったらケーキ代わりに、ハムを一枚挟んだだけでも食事になってくれたりする、本当にありがたい食材ですね。

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