体の毒は心の薬。上野洋食の昼ごはん

ノースケジュールの週末で、日比谷まで来たらちょっと足を伸ばして上野に行こう。
上野駅の近くの「遠山」で洋食食べようと移動する。
「上野洋食遠山」を名乗る店です。ちょっと独特な味わい、風味の洋食がオキニイリにて、たまに来る。
なにより店の姿が好きです。
オープンキッチン。ワンホール。
どこに座っても調理の気配が感じられ、レストラン全体に溢れるおいしい空気が時間をたのしくしてくれる。もしもボクがレストランをするならこの形の店にするだろうなぁ…、高級なレストランから前面にある作業台を商品受け渡しのカウンターにすればセルフサービスの店にもなるし、バフェをしようと思えばできる。どこにいても空間全部を見わたせて、いいサービスができるだろうなぁ…、ってワクワクします。

コロナ時です。ランチタイムのメニューはかなり絞り込まれて紙一枚分。食べたかったあんなものやこんなものは用意がなくて、売れ筋のセットメニューだけになってる。しょうがない。ハンバーグとエビフライのセットをたのんでまずサラダ。前菜風のサラダはお休みで葉っぱ野菜がメインのいわゆるセットサラダ。ドレッシングがおいしくてよい。
スープロワイヤルが続きます。といた卵を蒸し固めコンソメを流したつまり茶碗蒸しコンソメみたいな料理。かつてはタピオカが浮き身で使われていたはずなのにそれも今日はなし。コロナはいろんなものを痩せさせる。

メインのひと皿。
ハンバーグにエビフライ。
がっしりとして肉肉しい俵状のハンバーグ。
デミグラスソースをたっぷりまとってソースの脂でつやつやしている。
牛肉だけです。
包丁で叩いて細かくしてまとめ、だからナイフを入れると切られるものかと抵抗し、スパッではなくゴロッと崩れる。
その断面はキレイなロゼ色。凸凹したステーキみたいな感じがするのにウットリします。
肉汁は肉そのものの内側に蓄えられていて、切った直後の断面はそっけないほど乾いて見える。けれど口に運んで噛むとジュワリと肉の旨みがほとばしりでて、手塩にかけて仕上げた濃厚デミグラスソースの味も彼方に飛んでいってしまいそうなほど。やはりおいしい、オキニイリ。

中指よりも一回りほどの長さで太ったエビが3尾。細かなパン粉をぎっしりまとってサクッと揚がったエビフライ。タルタルソースが添えられます。
それもたっぷり。刻んだピクルスが食感の、ブルーチーズが風味のアクセントをつけるそれそのものが料理のごときタルタルソースで、たっぷり乗せてパクリと食べる。ムチュンっと歯切れて口の中を甘くするエビ。酸味と旨味でそささえるソースがよい相性。
マッシュポテトがついてきて、それとタルタルソースをあわせて食べるとこれがおいしい。それにデミソースをちょっと混ぜると拭うべきパンが足りなくなるほど。なんであれ「ぽってりしていてなめらか」という食べ物は毒であります、デブの素。でも体の毒はときにして心の薬…、って笑って食べた。
1日も早く通常モードに戻ったここにきてみたいなと思う午後。

 

関連ランキング:洋食 | 京成上野駅上野駅上野御徒町駅

コメント

  1. batten

    嬉しいコメントです。でも、コロナで少し寂しい。
    脂とゼリーを混ぜすぎの昨今のハンバーグ。ナイフ入れて肉汁なんぞに騙されすぎですね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      battenさん
      ゼラチンやコラーゲンに騙されちゃうんですよね…。それにふっくらだとかやわらかいだとか。もっと顎で味わえ…、って思います(笑)。
      フルスロットルで営業をするこの店にはやく出会いたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。